マーキュリーは、2026年第2四半期(4月~6月)の主要エリアの中古マンション価格動向を7月23日に発表した。調査は同社の独自視点で不動産マーケットの動向を分析したもの。


前期(2026年1~3月)比で価格はマイナス2.9%~プラス6.4%、新築分譲時からの平均価格騰落率はマイナス5.8ポイント~プラス2.8ポイントだった。価格、騰落率ともに東京23区の下落率が最も大きく、これまで大きな上昇が見られなかったものの堅調に推移していた名古屋市の上昇率が最も高くなった。

平均騰落率が高いのは引き続き東京23区と大阪市で、新築分譲時価格からの平均騰落率が東京23区でプラス111.9%、大阪市でプラス87.4%という結果に。前年同期(2025年4~6月)比で平均価格が最も上昇したのは大阪市、平均騰落率が最も上昇したのは川崎市だった。築年数別でみると、最も価格が高かったのは東京23区の築5年以内で平均価格が1億8,515万円。平均騰落率が高かったのは東京23区の築11~15年で平均騰落率プラス165.2%(新築時価格の約2.7倍)、次いで東京23区の築16~20年でプラス152.6%(新築時価格の約2.5倍)となり、東京23区では築5年以内を除く3つ築年数帯で平均騰落率がプラス100%(新築時価格の2倍)を上回った。

その他のエリアでは大阪市でも、築11~15年でプラス142.8%(新築時価格の約2.4倍)となり、東京23区と同様、築5年以内を除く3つ築年数帯でプラス100%を上回っている。全体傾向としては、依然として価格は高い水準を維持しているものの、2025年第4四半期(2025年10~12月)以降は主要エリアで価格の横ばい傾向がみられ、伸び率では、いままで大きな伸びが見られなかった名古屋市が目立つ結果となった。

東京23区の平均価格は1億6,275万円で前期(2026年1~3月)比マイナス2.9%(マイナス491万円)、前年同期(2025年4~6月)比はプラス9.4%(プラス1,399万円)。流通した住戸の新築時からの平均騰落率はプラス111.9%で前期比マイナス5.8ポイント、前年同期比プラス0.4ポイントとなった。

東京23区では、千代田区、中央区、港区、新宿区、文京区、台東区、江東区、品川区、目黒区、世田谷区、渋谷区、中野区、杉並区、豊島区の14区で平均価格が1億円を超え、平均騰落率が最も高かった港区では新築分譲時プラス139.4%(新築時価格の約2.4倍)という結果に。2番目に高かった千代田区で平均騰落率がプラス138.9%(新築時価格の約2.4倍)となり、計11区がプラス100%(新築時価格の2倍)以上の平均騰落率となった。
築年数別で特に騰落率が高いのは千代田区の築11~15年、築16~20年、中央区の築16~20年、港区の築11~15年、築16~20年で平均騰落率がプラス200%(新築時価格の3倍)を上回った。

横浜市の平均価格は7,916万円で前期(2026年1~3月)比プラス1.0%(プラス81万円)、前年同期(2025年4~6月)比はプラス10.6%(プラス757万円)。流通した住戸の新築時からの平均騰落率はプラス56.5%で前期比1.8ポイント、前年同期比プラス13.3ポイントとなった。

横浜市では、西区と中区の平均価格が1億円を上回り、平均騰落率は西区が最も高く新築分譲時プラス115.0%(新築時価格の約2.2倍)で唯一100%(新築時価格の2倍)を上回った。

築年数別では神奈川区の築5年以内、築16~20年、西区の築6~10年、築11~15年、築16~20年、中区の築6~10年、青葉区の築6~10年で平均価格が1億円を上回った。築年数別の平均騰落率では西区の築16~20年のプラス193.0%(新築時価格の約2.9倍)が最も高く、その他西区の築6~10年、築11~15年、神奈川区の築16~20年、中区の築6~10年で平均騰落率がプラス100%(新築時価格の2倍)を超えた。引き続き横浜駅周辺やみなとみらいエリアの大規模タワーマンションが価格をけん引している。

川崎市の平均価格は7,949万円で前期(2026年1~3月)比プラス0.1%(プラス11万円)、前年同期(2025年4~6月)比はプラス10.3%(プラス743万円)。流通した住戸の新築時からの平均騰落率はプラス63.9%で前期比プラス1.3ポイント、前年同期比プラス13.3ポイントとなった。

川崎市では、中原区が平均価格1億762万円で最も高く、市内で唯一平均価格が1億円を超えている。また中原区では全ての築年数帯で平均価格が1億円を上回っている。平均騰落率も中原区が最も高く新築分譲時プラス92.3%(新築時価格の約1.9倍)。
築年数別の平均騰落率では中原区の築16~20年が126.9%(新築時価格の約2.3倍)で最も高く、その他では幸区の築16~20年と、中原区の築11~15年で平均騰落率100%(新築時価格の約2倍)を上回っている。

大阪市の平均価格は1億604万円で前期(2026年1~3月)比プラス2.1%(プラス213万円)、前年同期(2025年4~6月)比はプラス22.8%(プラス1,968万円)。流通した住戸の新築時からの平均騰落率はプラス87.4%で前期比マイナス2.0ポイント、前年同期比プラス11.9ポイントとなった。

大阪市で平均価格が最も高かったのは北区の1億6,133万円で、福島区、西区、北区、中央区の4区で平均価格が1億円を上回る結果に。平均騰落率も北区が新築分譲時プラス120.6%で最も高く、次いで浪速区が107.1%となり、この2区の平均騰落率がプラス100%(新築時価格の2倍)を超えた。

築年数別の平均騰落率では、福島区の築11~15年、築16~20年、西区の築6~10年、築11~15年、築16~20年、浪速区の築6~10年、築11~15年、築16~20年、北区の築6~10年、築11~15年、築16~20年、中央区の築6~10年、築11~15年、築16~20年で平均騰落率がプラス100%(新築時価格の2倍)を上回った。築年数別で最も騰落率が高かったのは北区の築11~15年のプラス208.1%(新築時価格の約3.1倍)で、唯一平均騰落率がプラス200%(新築時価格の3倍)を上回った。

京都市の平均価格は7,390万円で前期(2026年1~3月)比マイナス0.2%(マイナス15万円)、前年同期(2025年4~6月)比はプラス8.7%(プラス589万円)。流通した住戸の新築時からの平均騰落率はプラス42.3%で前期比プラス1.3ポイント、前年同期比プラス4.7ポイント。

京都市で平均価格が最も高かったのは上京区の1億1,953万円で、市内で唯一平均価格が1億円を上回った。平均騰落率が最も高かったのは中京区の新築分譲時プラス60.%で最も高く、その他上位エリアでも50%(新築時価格の1.5倍)前後の騰落率となった。

築年数別では中京区の築16~20年のプラス140.1%(新築時価格の2.4倍)が最も高く、次いで下京区の築11~15年のプラス102.5%(新築時価格の2倍)が平均騰落率プラス100%(新築時価格の2倍)を上回った。


名古屋市の平均価格は5,257万円で前期(2026年1~3月)比プラス6.4%(プラス318万円)、前年同期(2025年4~6月)比はプラス5.1%(プラス257万円)。流通した住戸の新築時からの平均騰落率はプラス12.2%で前期比プラス2.8ポイント、前年同期比プラス4.4ポイントとなった。

名古屋市で平均価格が最も高かったのは中村区の7,699万円で、平均価格が5,000万円を上回ったのは千種区、東区、中村区、中区、昭和区、瑞穂区、の6区。平均騰落率が最も高かったのは中区で新築分譲時プラス19.4%、名古屋市で平均騰落率がプラス10%を超えたのは千種区、東区、北区、西区、中村区、中区、熱田区の7区。築年数別で最も平均騰落率が高かったのは、中村区の築11~15年でプラス57.1%(新築時価格の約1.6倍)だった。

東京23区の価格調整が目立つ一方、名古屋市が上昇率トップとなるなど、エリアごとの差が鮮明になっている。価格だけでなく「どの都市が伸びているか」にも注目だ。
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