チーム制の新リーグ「MoonPay X Games League(XGL)」サマーシーズンは、サクラメント、千葉、ニューオーリンズの3大会で開催された。本記事ではスケートボード・パーク(パークベストトリック含む)にフォーカスし、3大会全てのメダリストをまとめて紹介する。
MoonPay X Games Sacramento 2026(6/26~28)
女子パーク
アリサ・トルーのライディング ©︎X Gamesシーズン開幕戦を制したのはアリサ・トルー(XC東京)。タワーブリッジのエクステンションを使った540から、女子ではまだ誰も公式戦でメイクしていない「スイッチマックツイスト」まで、盤石のライディングでトップに立った。これでトルーは自身9個目の金メダル、通算10個目のメダルを獲得している。準優勝はスカイ・ブラウン、3位はライカ・ベンチュラとXC サンパウロ勢が続いた。
©︎X Games優勝:アリサ・トルー(XC東京)
準優勝:スカイ・ブラウン(XC サンパウロ)
3位:ライカ・ベンチュラ(XC サンパウロ)
男子パーク
ギャビン・ボドガーのライディング ©︎X Games金メダルはギャビン・ボットガーで、昨年のソルトレイクシティに続き2連覇を達成。スロブ・ファストプラントやキックフリップインディ、マドンナなど技術面での安定感が光るランでまとめ上げた。準優勝は15歳のルーキー、エゴイツ・ビフエスカ。インディ540やバックサイド540を織り交ぜたランで、スペイン人スケーター史上初のX Gamesメダルを獲得し、フリーエージェント選手がワンツーという結果に。3位はXC ロサンゼルスのチームキャプテンであるトム・シャーとなった。
©︎X Games優勝:ギャビン・ボットガー
準優勝:エゴイツ・ビフエスカ
3位:トム・シャー(XC ロサンゼルス)
X Games Chiba 2026(7/4~5)
女子パーク
長谷川瑞穂のライディング ©︎Yoshio Yoshida / X Games今回は日本とイギリスにルーツを持つスカイ・ブラウン(XC サンパウロ)が金メダルを獲得。特大の「フロントサイド360」を3本すべてでミスなく決める安定感で頂点に立った。優勝が決まった瞬間、2位の長谷川瑞穂とリスペクトを込めて抱きしめ合うシーンが今大会屈指の名場面となった。前述通り、準優勝は長谷川瑞穂(XC東京)でバートに続いてパークでも表彰台入り。
優勝:スカイ・ブラウン(XC サンパウロ)
準優勝:長谷川瑞穂(XC東京)
3位:ヘイリ・シルビオ(XC ニューヨーク)
男子パーク
エゴイツ・ビフエスカのライディング ©︎Yoshio Yoshida / X Games弱冠15歳の新星エゴイツ・ビフエスカが金メダルを獲得。中央のエクステンションを乗り越える5-0グラインドや、誰も取り入れていない「スイッチバックサイド180メロングラブ」をルーティーンに組み込み、1本目から首位を独走した。準優勝はトム・シャー(XC ロサンゼルス)、3位は東京五輪金メダリストのキーガン・パーマーとなった。
©︎Jason Halayko / X Games優勝:エゴイツ・ビフエスカ
準優勝:トム・シャー(XC ロサンゼルス)
3位:キーガン・パーマー
MoonPay X Games New Orleans 2026(7/24~26)
女子パーク
スカイ・ブラウンのライディング ©︎X Games良き友でありライバルでもあるスカイ・ブラウン(XC サンパウロ)と長谷川瑞穂(XC東京)による一騎打ち。今回の接戦を制したのはブラウン。ラストランで逆転し、女子パーク種目歴代最多となる通算6個のメダル(金4・銀2)を手にした。
長谷川は準優勝となり、この結果によりXGL初年度のMVPに輝くとともに、レティシア・ブフォーニ、クロエ・コベルの持つ記録(12個)を更新し、夏季X Games女性選手として過去最多の通算13個のメダルを獲得し新たな歴史に名を刻んだ。3位はヘイリ・シルビオ(XC ニューヨーク)が獲得。
©︎X Games優勝:スカイ・ブラウン(XC サンパウロ)
準優勝:長谷川瑞穂(XC東京)
3位:ヘイリ・シルビオ(XC ニューヨーク)
男子パーク
トム・シャーのライディング ©︎X GamesXC ロサンゼルスのキャプテンであるトム・シャーが金メダルを獲得。26歳(当時)にして本種目3個目の金メダル、通算6個目のX Games金メダルとなり、パーク種目で3個以上の金メダルを持つ歴代4人目の選手となった。準優勝は千葉大会に続き2連続のメダル獲得となったキーガン・パーマー、3位はエゴイツ・ビフエスカ。ビフエスカはルーキーイヤーながら3大会連続でパークのメダルを獲得する活躍を見せた。
©︎X Games優勝:トム・シャー(XC ロサンゼルス)
準優勝:キーガン・パーマー
3位:エゴイツ・ビフエスカ
男子パーク・ベストトリック(X Games史上初開催)
トム・シャーのライディング ©︎X Games今大会にスポットライトイベントとして新設された種目。最終トライで逆転を果たしたトム・シャー(XC ロサンゼルス)が金メダルを獲得し、この1大会だけでバート本戦・パーク本戦・パークベストトリックを含む4個のメダルを獲得するという、X Games史上初の快挙を成し遂げた。これによりシャーの獲得メダル種目は7種目、通算24個のメダル(金7)となった。
準優勝はキーファー・ウィルソンで自身初のX Gamesメダル。3位はルイージ・チーニ(XC サンパウロ)で、同大会でバートの銅メダルに続く2個目のメダルとなった。
©︎X Games優勝:トム・シャー(XC ロサンゼルス)
準優勝:キーファー・ウィルソン
3位:ルイージ・チーニ(XC サンパウロ)
まとめ
©︎X Gamesパーク種目の男子は、シーズンを通してXC ロサンゼルスのキャプテンであるトム・シャーがチームを大きく牽引する活躍を見せる結果となった。サクラメントで銅、千葉で銀、そしてニューオーリンズではパーク本戦・パークベストトリックの2冠と着実にメダルを積み重ねて、バート種目との二刀流でチームに大きく貢献した。
女子は長谷川瑞穂とスカイ・ブラウンの一騎打ちが3大会通じての大きなハイライトとなり、最終的にはブラウンが軍配を上げたものの、長谷川はXGL初代MVPというタイトルを手にした。またルーキーのエゴイツ・ビフエスカが3戦連続で表彰台に上がるなど、男女ともに若き新世代の台頭を強く印象付けたシーズンでもあった。
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