2026年に開幕したチーム制の新リーグ「MoonPay X Games League(XGL)」。サマーシーズンは、アメリカ・サクラメントを皮切りに、日本・千葉、そして最終戦のニューオーリンズまで全3大会を開催。
本記事では、スケートボード・バート(バートベストトリック含む)にフォーカス。3大会で生まれたメダル獲得のドラマに加え、11歳の河上恵蒔による史上最年少金メダル、ギー・クーリーの圧倒的な連覇記録、長谷川瑞穂らXC東京勢の躍進など、2026年シーズンを彩った数々のハイライトを振り返る。
MoonPay X Games Sacramento 2026(6/26~28)
女子バート
ミア・クレッツァーのライディング ©︎X Gamesシーズン開幕戦の女子バートを制したのは、弱冠11歳のミア・クレッツァー(XC ロサンゼルス)。まだ小柄な身体からは想像ができないダイナミックなエアーと高難度トリックを組み込んだ安定したライディングで金メダルを獲得した。2位にはXC東京の長谷川瑞穂、3位にはフリーエージェント出場の貝原あさひが入り、若手選手が表彰台を占める結果となった。
©︎X Games優勝:ミア・クレッツァー(XC ロサンゼルス)
準優勝:長谷川瑞穂(XC東京)
3位:貝原あさひ
男子バート
ギー・クーリーのライディング ©︎X Games男子バートでは、絶対王者ギー・クーリー(XC サンパウロ)が貫禄の金メダルを獲得。高難度トリックを安定してメイクし、開幕戦から王者の存在感を示した。2位にはフリーエージェント出場のJD・サンチェス、3位にはトム・シャー(XC ロサンゼルス)が入った。
©︎X Games優勝:ギー・クーリー(XC サンパウロ)
準優勝:JD・サンチェス
3位:トム・シャー(XC ロサンゼルス)
女子バートベストトリック
アリサ・トルーのライディング ©︎X Games女子バート・ベストトリックでは、XC東京のアリサ・トルーが金メダルを獲得。最大のハイライトとなったのは、スイッチスタンスからの「スイッチ・マックツイスト」。男女を通じても公式戦で成功例のない大技を見事にメイクし、開幕戦から圧倒的なインパクトを残した。
銀メダルは長谷川瑞穂。大きなエアーから「アリウープ・ジュードー540」を成功させ、XC東京が1位・2位を独占した。3位には本戦を制した11歳のミア・クレッツァーが入った。
優勝:アリサ・トルー(XC東京)
準優勝:長谷川瑞穂(XC東京)
3位:ミア・クレッツァー(XC ロサンゼルス)
男子バートベストトリック
ギー・クーリーのライディング ©︎X Games男子ベストトリックでは、ギー・クーリーが圧巻のパフォーマンスを披露。骨折した右手を抱えながらも、「キックフリップ・ボディバリアル900」をなんと初トライでメイク。これにより本種目6連覇、通算7個目の金メダルという驚異的な記録を打ち立てた。
2位はフリーエージェント出場の猪又湊哉。「アリウープ・キックフリップバリアルからボディバリアル・ステイルフィッシュ540」へとつなぐ高難度のトリックを成功させた。そして3位には11歳の河上恵蒔。フェイキーから前方に3回転する「フェイキー1080」を成功させ、初戦から世界トップの舞台で存在感を発揮した。
©︎X Games優勝:ギー・クーリー(XC サンパウロ)
準優勝:猪又湊哉
3位:河上恵蒔
X Games Chiba 2026(7/4~5)
女子バート
長谷川瑞穂のライディング ©︎Jason Halayko / X Games前週のサクラメントでベストトリック銀メダルに終わった長谷川瑞穂(XC東京)が、その悔しさを晴らすように女子バート本戦を制覇。「ボディバリアル540」や「バリアルキックフリップ・インディグラブ」など、回転技とフリップ技を組み合わせた高難度トリックを次々と成功させた。
さらにキックフリップ、ヒールフリップの両方を武器とする豊富なトリックバリエーションを生かし、安定感と難度を兼ね備えたランを披露。ホームともいえる日本の観客を沸かせて金メダルを手にした。
2位は、小柄な体格からダイナミックな「バックサイド540」を2連発したミア・クレッツァー(XC ロサンゼルス)。3位には、前日の脱臼というアクシデントを乗り越えて出場した松岡樹ノが入った。
©︎Jason Halayko / X Games優勝:長谷川瑞穂(XC東京)
準優勝:ミア・クレッツァー(XC ロサンゼルス)
3位:松岡樹ノ
男子バート
河上恵蒔のライディング ©︎Jason Halayko / X Gamesこの大会最大のニュースとなったのが、11歳・河上恵蒔の歴史的な金メダルだ。
絶対王者ギー・クーリーの4連覇を阻止し、若干11歳でX Games男子バートを制覇。
2位にはギー・クーリー(XC サンパウロ)。「バックサイドフリップ・インディ540」や「バックサイド900」など、王者らしい超高難度のランを披露したものの、河上の勢いを止めることはできなかった。
3位は芝田モト(XC東京)。自身のシグネチャートリック「カミカゼ」を決めるルーティンで表彰台を獲得した。
©︎Jason Halayko / X Games優勝:河上恵蒔
準優勝:ギー・クーリー(XC サンパウロ)
3位:芝田モト(XC東京)
女子バートベストトリック
ミア・クレッツァーのライディング ©︎Yoshio Yoshida / X Games女子ベストトリックでは、ミア・クレッツァー(XC ロサンゼルス)が金メダルを獲得。2位にはサクラメントに続いて長谷川瑞穂(XC東京)、3位には貝原あさひが入り、ミアは本戦に続いて2つ目のメダルを手にした。
©︎Jason Halayko / X Games優勝:ミア・クレッツァー(XC ロサンゼルス)
準優勝:長谷川瑞穂(XC東京)
3位:貝原あさひ
男子バートベストトリック
ギー・クーリーのライディング ©︎Jason Halayko / X Games男子ベストトリックでは、ギー・クーリー(XC サンパウロ)が再び頂点へ。得意の「720 ボディバリアル」を完遂して金メダルを獲得し、本種目での連覇記録をさらに伸ばした。2位は猪又湊哉、3位には13歳の西川有生とフリーエージェント選手が入り、若手が世界最高峰の舞台で食らいつく結果となった。
©︎Jason Halayko / X Games優勝:ギー・クーリー(XC サンパウロ)
準優勝:猪又湊哉
3位:西川有生
MoonPay X Games New Orleans 2026(7/24~26)
女子バート
長谷川瑞穂のライディング ©︎X Games大会初日に行われた女子バートでは、長谷川瑞穂(XC東京)が金メダルを獲得。千葉大会に続く連勝で、XGLサマーシーズン後半戦を勢いよく締めくくった。これでシーズン通算6個目のメダルを獲得し、暦年での最多メダル記録を樹立するなど、XGL初年度のMVP争いをリードする存在感を見せた。
準優勝はミア・クレッツァー(XC ロサンゼルス)、3位は貝原あさひ。長谷川とミアは3大会すべてで女子バートの表彰台に上がり、シーズンを通じて安定した強さを見せた。
優勝:長谷川瑞穂(XC東京)
準優勝:ミア・クレッツァー(XC ロサンゼルス)
3位:貝原あさひ
男子バート
トム・シャーのライディング ©︎X Games男子バートでは、XCロサンゼルスの主将トム・シャーが金メダルを獲得。1本目のトライではミスがあったものの、その後は落ち着いたライディングで立て直し、首位を守り切った。
さらに前日に行われたバート・ベストトリックでも金メダルを獲得しており、2冠を達成。これまで「900」を武器としてきた選手たちとは異なるスタイルで、X Games史上初となる「900を決めずに同一大会でバート2冠」という快挙を成し遂げた。
準優勝は猪又湊哉。3位にはXCサンパウロのルイージ・チーニが入り、自身初となるX Gamesメダルを獲得した。
©︎X Games優勝:トム・シャー(XC ロサンゼルス)
準優勝:猪又湊哉
3位:ルイージ・チーニ(XC サンパウロ)
女子バートベストトリック
ミア・クレッツァーのライディング ©︎X Games大会2日目のベストトリックでは、11歳のミア・クレッツァー(XC ロサンゼルス)が金メダルを獲得。決め手となったのは、世界初メイクとなる「フェイキー・ボディバリアル720」。11歳とは思えないスケールのエアーと回転で頂点に立った。この金メダルでミアは自身4個目のX Games金メダル、通算7個目のメダルを獲得。2026年シーズンだけでも5個のメダルを積み上げ、シーズンを通じて最も安定した活躍を見せた選手の一人となった。準優勝は貝原あさひ、3位には長谷川瑞穂(XC東京)が入った。
©︎X Games優勝:ミア・クレッツァー(XC ロサンゼルス)
準優勝:貝原あさひ
3位:長谷川瑞穂(XC東京)
男子バートベストトリック
ギー・クーリーのライディング ©︎X Games男子ベストトリックでは、ギー・クーリー(XC サンパウロ)が再び王者の力を見せつけた。得意の「キックフリップ・ボディバリアル900」を完璧にメイクし、本種目8連覇、通算9個目の金メダルという圧倒的な記録を達成。
この結果、クーリーはX Games通算13個の金メダル、20個のメダルを獲得。ティーンエイジャー史上最多記録をさらに更新し、長年にわたって世界トップに君臨してきた実力を改めて証明した。
準優勝はトム・シャー(XC ロサンゼルス)、3位はJD・サンチェスとなった。
©︎X Games優勝:ギー・クーリー(XC サンパウロ)
準優勝:トム・シャー(XC ロサンゼルス)
3位:JD・サンチェス
まとめ
©︎X Games2026年のXGLサマーシーズンは、個人競技として進化を続けてきたX Gamesに「チーム」という新たな軸が加わり、これまでとは異なる盛り上がりを見せたシーズンとなった。
バートでは、11歳の河上恵蒔が史上最年少金メダルを獲得する一方、ギー・クーリーが圧倒的な連覇記録を更新。長谷川瑞穂やミア・クレッツァーら若手も次々と結果を残し、新旧ライダーがそれぞれのスタイルで存在感を発揮した。
また、サクラメント、千葉、ニューオーリンズの3大会を通して、スケートボード、BMXなど異なる競技の選手たちが互いに声援を送り、クラブのために戦う姿もXGLならではのハイライトとなった。個人のメダルだけでなく、一人ひとりの結果がチームの順位につながることで、最終戦まで続いたクラブ同士のポイント争いにも大きな注目が集まった。
初代XGLチャンピオンにはXCニューヨークが輝いたが、XC東京もバートをはじめ各競技で多くのメダルとポイントを積み重ね、最後まで優勝争いを繰り広げた。
初年度から数々の記録と新たなスターを生み出したXGL。2027年は、さらに成長したライダーたちがどんな新技や記録を見せるのか。そして各クラブがどのような戦略でタイトルを狙うのか。
The post 最年少金メダリストの誕生から、絶対王者の記録更新まで!「MoonPay X Games League 2026」 スケートボード・バート結果まとめ first appeared on FINEPLAY.



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