6月まで放送されたフジテレビドラマ「夫婦別姓刑事」のダブル主演である俳優の佐藤二朗(57)と橋本愛(30)をめぐるハラスメント報道が、波紋を広げている一方、低視聴率と評された同作には放送開始時から厳しい声も多かった。


 同作は、ドラマでも数多くのヒットを出してきた秋元康氏(68)の企画で、佐藤にとっても民放GP帯初主演ドラマと注目度が高かった。

だが、最終回までの全話平均視聴率は3.3%。フジの火曜夜9時枠復活後のドラマとしては最も低い視聴率となった。


 背景には、フジのドラマ制作側の時代錯誤の価値観がありそうだ。


「当初から、視聴者やドラマ批評家の間で物議を醸していました。まず、『夫婦別姓刑事』というタイトル。社会問題の選択的夫婦別姓というタイムリーな政治的テーマを期待させながら、実際は職場で結婚を隠しながらバディーを組んでいる夫婦が、バレないように妻が旧姓で働いているだけ。夫婦別姓制度について踏み込むドラマだと考えていた視聴者からは不評でした。これは時代のトレンドを取り入れて話題にしようとするフジの安易さが出ていましたが、“タイトル詐欺”との声もあります」(ドラマも手掛ける放送作家)


 もうひとつは、「超・年の差婚」設定への世間の嫌悪だろう。佐藤が演じる四方田誠と、橋本が演じる鈴木明日香は23歳差の夫婦設定で、実年齢差は27歳。視聴者からはSNSで《設定が受け入れられない》《親子みたい》と批判が殺到していた。


「前妻を亡くした中年刑事が若い女性刑事と再婚し、娘からの抵抗がなかった不自然な流れで、“おじさんのご都合主義”との声が上がりました。また、秋元康氏の企画は、考察や炎上系のミステリーが人気で、フジの制作陣もバズることを狙っていたのでしょうが、コンプライアンスが厳しく問われた同局のドラマとして、コンセプトが時代錯誤になった感は否めない。

そこで、今回の佐藤さんと橋本さんのハラスメント報道があったことで、改めて批判が出ています」(前出の放送作家)


 フジテレビ復活はまだ先のようだ。


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