衆参揃って1週間以上審議が空転、大混乱の国会で、高市首相が6日、参院決算委員会に出席し、答弁に立った。参院が決算を重視しているため、例外的に空転前から首相の出席が決まっていた。
6日は決算委に先立ち、自民の松山参院議員会長が官邸で高市首相に面会。集中審議と党首討論への出席をようやく取り付け、参院はきょうから審議が正常化することになった。そのため、決算委での野党の追及はいつもに比べて穏やか。高市首相も感情的にならず冷静に答弁しているように見えたが、話の中身は相変わらずの「言い訳全開」で「反省ゼロ」だったからア然だ。
そもそも、国会空転の元凶は、中傷動画などの疑惑追及から逃げる高市首相が、国会答弁を嫌がったからだ。先月22日には突然「秘書の陳述書を出すから答弁に代えて欲しい」と言い出し、「答弁拒否するのか」と野党を激怒させた。月1回開催を与野党で合意したはずの党首討論や集中審議については、自民幹部から出席要請されても「なんで出なあかんの」と拒絶。高市首相のそうした態度が国会空転を招いたのだ。
ところが、本人は当事者意識ゼロ。6日の決算委で野党議員から、「陳述書提出を考えた理由を」と問われると、「読んでもらうことで理解が深まると考えた」とした上で、「国会での質問に対応しないという趣旨ではない」と、まるで野党が誤解していると言いたげな屁理屈。「陳述書を答弁に代えて」のトンデモ答弁を、なかったことにするかのような姑息さだった。
ずっと拒絶してきた集中審議や党首討論についても、「国会審議の進め方は国会でお決めいただく。要請があれば出席してこれまでも誠実に答弁してきた。今後もその方針だ」と、これまた毎度のセリフで立法府に責任転嫁し、自らを正当化する始末。さっさと出席を了承していれば、こんなに長く国会は空転しなかっただろう。
責任転嫁で自らを正当化
そして、かつて「米国連邦議会立法調査官」の肩書を使っていたことについては仰天答弁。野党議員が「総理の経歴にあるコングレッショナル・フェローは、立法調査官というより議会の研究員のような立ち位置ではないか」「立法調査官という訳にも疑問が投じられた。肩書に気をつけた方がいい」とただすと、高市首相はこう答弁したのだ。
「ある大手新聞社が発行している出版物に寄稿した時に、コングレッショナル・フェローでは分からない、何か和訳をつけてくれと編集者から言われた。日本に類似の仕事がないと思い、元NHK解説委員長の緒方彰氏と防衛研究所にいらした桃井真氏、英語が堪能な2人に相談し、当時の出版社と2人の有識者が、そのように和訳をされた」
聞かれてもいないのにわざわざ個人名を挙げて釈明したのだが、両氏は故人のため、事実関係を確かめようもない。
これも「人のせい」だ。まったく、煮ても焼いても食えない首相である。
15日に党首討論、17日の会期末までに集中審議が開催される見通し。
◇ ◇ ◇
国会空転を招いた高市首相。その割には、日本ジュエリーベストドレッサー賞にはいそいそと出かけて満面の笑みを浮かべていた。関連記事【もっと読む】『国会空転の“戦犯”高市首相「トンズラ常習」の履歴書 集中審議そっちのけ、チヤホヤ確実会合には長時間滞在』で詳しく報じている。





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