「ホラ、早くしろ!」


 中年女は糸を通した針をチラつかせながら女性を恐怖に陥れ、自分で自分の上下の唇を複数回縫わせていた。


 同居する女性の唇を縫い付けたとして、今月6日、茨城県古河市の自称アルバイト従業員、桜井政恵容疑者(50)が傷害の疑いで逮捕された事件。


 県警古河署は24日、傷害容疑について処分保留となった桜井容疑者を強要の疑いで再逮捕した。


 先月30日、桜井容疑者が外出したスキに被害女性が家を抜け出し、近くの食料品店に駆け込んだことで事件が発覚。女性はマスク姿で店員に「助けてください」「警察を呼んでください」と書かれたメモを示し、事態を察した店員が午後1時半ごろ通報した。女性は前日29日の午後1時半ごろ、唇を縫い付けられ、約24時間にわたって会話や飲食ができない状態で、警察に対し、「怖くて逃げられなかった」と話していた。


「唇を縫い合わせていたのは白い糸で、出血によってピンク色に染まっていた。鏡を見ながらだったのかは分からないが、唇に針を突き刺して繰り返し貫通させていた。顔中血だらけになり、激痛が走ったはずです」(捜査事情通)


■縫い付け常態化か


 女性は30日に保護された際、糸が通っていた場所以外にも口の周りに傷痕があったことから、以前から虐待が行われていたとみられていた。その後の捜査で事件発生11日前の先月18日、女性は桜井容疑者から唇を縫い付けるよう強要されていたことが判明した。縫い付けは1度だけではなかった。女性は警察の聞き取りに「自分で縫った」と説明していた。


「針を見せられて、『早くしろ』と言われただけで、唇を縫い付けなくてはいけないと思い、実行に移している。『針を使ってこういうふうに縫え』と言われれば、そう理解しますが、『早くしろ』と言われただけで、命令に従っています。

そのたびに会話もできず、飲食もできなくなり、それでも抵抗せず言う通りにしていたのだから、相当、追い詰められていたかもしれない。暴行の発端は金銭トラブルで、女性は桜井容疑者から日常的に暴行を受け、顔以外にも腕や脚に複数のアザがあった」(前出の捜査事情通)


 女性は10年以上前、知人を通じて桜井容疑者と知り合った。5年ほど前から桜井容疑者の家に出入りし、その後、両者の間で金の貸し借りが行われるようになった。それをきっかけに女性は昨年4月、桜井容疑者宅で居候生活を始めた。桜井容疑者の元夫名義の一戸建て住宅で桜井容疑者の子どもと女性の妹が同居し、複数の成人男女の出入りもあった。


 桜井容疑者は逮捕後、依然として否認を続けているというが、合図ひとつで同居女性を血だらけにして食事や飲み物も与えず、家に放置するとは、マトモな神経の持ち主じゃない。


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