高市首相は、16日に自民党役員人事、17日に内閣改造を実施する。「政権の骨格維持」が方針で、麻生太郎副総裁、鈴木俊一幹事長、小林鷹之政調会長、木原稔官房長官、茂木敏充外相、小泉進次郎防衛相、片山さつき財務相らの留任観測が続々。

「人事をやる意味あるのか」という中で注目されていたのが林芳正総務相の去就だったが、12日の産経新聞が1面でこう報じた。


「林総務相が続投希望」


 記事によれば、高市首相が林氏に留任の意向を確認し、林氏が続投したい考えを伝えたことが分かった。複数の政府・与党関係者が明らかにしたという。


 高市首相にとって今度の改造人事の目的は、来年の総裁選に向けた政権基盤の強化だ。そのひとつが党内で唯一、60人の派閥を維持する麻生氏への配慮であり、もうひとつが総裁選で対抗馬になり得る「ライバル潰し」だった。前回の総裁選で戦った茂木氏、小泉氏、小林氏の留任が早々に固まる中、林氏は来年の総裁選出馬への意欲を隠さず、今度の人事では閣外に出る意向とされてきた。


「外堀埋められ、踏み絵を迫られ、結局、白旗を揚げたということだろう」(自民ベテラン)


■「首相の専権事項だ」


 林氏自身も13日、視察先の岡山で人事について次のように発言している。


「引き続き残るのか、外に出るのか、首相の専権事項だ。私から何か申し上げるのは控える」


 首相の専権事項──つまり、首相に我が身を委ねるということだ。高市首相の「ライバル潰し」作戦は完勝である。


「総理が党人事と閣僚人事を分離したことで、勝負あった」


 ある自民重鎮はこう話す。確かに、これまで同日に行われてきた内閣改造と党役員人事を、今回は2日間に分けて実施する見通し。

高市首相が「党の体制を固めた上で内閣の人事を決めるべきと判断した」などと解説されているが、それが林氏の留任とどう関係するのか。


「党の新三役が決定した段階で、『今回は挙党体制で主要閣僚は留任』と確認すれば、それは党の方針決定となる。それなのに総理の留任要請を蹴るということになれば、党決定に背く『造反者』という扱いになり、逆に来年の総裁選にチャレンジする権利を失ってしまう」(自民重鎮)


 ライバル全員を閣内や党幹部に取り込み、麻生氏には恭順の意を示し、来年の無投票再選へ着々。高市首相は高笑いだろう。


 だが、リスクはある。「リフレ政策をやめろ」と恫喝する米国との関係。金融市場との対話。1%に引き下げる消費税減税と防衛予算大幅増の財源……。乗り切れるのか。


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 内閣改造・党役員人事を巡り、自民党が実施した「役職希望アンケート」が物議を醸している。関連記事【もっと読む】『岸田元首相も“激怒”! 高市首相の内閣改造めぐる“パワハラ”アンケートに自民党内から非難轟々』で詳しく報じている。


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