2026年7月27日、インドネシアの有力紙コンパス(Kompas)は、ロシア軍がウクライナ攻撃に使用しているイラン製無人機「シャヘド(Shahed)」をジェットエンジン化し、実戦投入していると報じた。これに対抗し、ウクライナ軍や米国などの同盟国は新型迎撃ドローン「メロプス(Merops)」を配備し、急速に防衛体制を強化している。


その他の写真:イメージ ロシア軍がジェット化シャヘド投入、ウクライナはAI迎撃ドローン「メロプス」で対抗

 従来のシャヘドはプロペラ式で速度が時速200キロ以下と遅く、飛行音が大きいため「空飛ぶ原付バイク」と揶揄され、地上からの機関銃や対空砲で撃墜が比較的容易だった。しかし、ジェットエンジン搭載型は速度が格段に向上し、防空網突破の危険性が高まっている。

 これに対し、ウクライナ側が導入するメロプスは全長約1メートルの小型迎撃ドローンで、ピックアップトラックの荷台などから発射可能。時速280キロ以上で飛行し、レーダーや人工知能を駆使して敵機を自動追尾、空中衝突によって破壊する。価格は1機あたり約1万5000ドルとされ、高価な地対空ミサイルを消費せずに防衛できる費用対効果の高さが注目されている。実戦試験ではすでに多数のロシア軍ドローンを撃墜した実績もある。

 ロシア軍はこれまで、安価なシャヘドを大量投入し、群れ攻撃によってウクライナの防空網を疲弊させる戦術を展開してきた。ウクライナ側は機関銃や対空砲を備えた機動防空部隊、電子戦による妨害などで対抗してきたが、ロシア軍は機体の塗装や飛行ルートの工夫を重ね、今回ついに速度面で優位を狙う戦略へと移行した。

 迎撃ドローンの最大の特徴は人工知能の搭載である。電子戦による妨害下でも、メロプスは搭載カメラやセンサー情報を解析し、標的を自律的に追尾する。さらに市販ゲーム機のコントローラーで操作可能な設計により、兵士は短期間の訓練で運用できる。命中しなかった場合はパラシュートで帰還し、再利用も可能だ。


 専門家はこの急速な技術進化を第一次世界大戦初期の航空機の発展に例えている。当時、偵察機が爆撃機へ、さらに戦闘機へと進化したように、現代戦場では無人機が攻撃と防御の両面で急速に進化している。今回の報道は、無人機同士が空中戦を繰り広げる新たな段階に戦争が突入したことを示しており、今後の軍事技術と安全保障に深い影響を及ぼすことは必至である。
【編集:af】
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