しかし、スイッチ2の魅力は大作タイトルだけではありません。独創的なアイデアや尖った世界観を持つインディーゲームの活躍も目覚ましく、この春から夏の間だけでも目の離せないタイトルがいくつも登場します。
そこで今回は、近日発売されたものから今後の注目作まで、スイッチ2で遊べる直近のインディータイトル5作品を厳選してお届けします。傑作インディーゲームで、夏の暑さを忘れるほど熱中しましょう。なお、スイッチで遊べるタイトルもあるので、スイッチユーザーの方もお見逃しなく。
■スイッチ『シュレディンガーズ・コール』
まず最初におすすめしたいのが、2026年5月28日に発売された『シュレディンガーズ・コール』です。
本作が掲げる「世界が終わる時、あなたが最後に話したい人は誰ですか?」という謳い文句は、決して大げさな誇張ではありません。
世界が終わる瞬間を切り取り、死が定められた人々に寄り添うのが、『シュレディンガーズ・コール』というADVゲームの目的になります。
月の落下によって自身の生死すら曖昧な状況の中、様々な思いを抱えた人々が、通話越しにどのような人生を語るのか。人生最後の言葉に耳を傾けるという大役を、主人公「メアリ」となったプレイヤーは担います。
スイッチ版と同日にSteam版も配信されており、記事執筆時点のレビュー総数は578件。97%の支持で「圧倒的に好評」を獲得しています。
死を目前にして、誰もが抱える「心残り」に、あなたはどのように向き合いますか?
■スイッチ2/スイッチ『最終回収SQUAD』
『最終回収SQUAD』は、恐るべきエイリアン兵器と戦うシングルプレイスタイルのFPSです。まず、世界観が特徴的で、人類の文明はすでに崩壊。危機に瀕しているどころか、すでに滅亡済みの世界が舞台となります。
遅きに失した人類ですが、しかし何もかもが手遅れだったわけではありません。敵兵器を破壊できる武器の開発には成功しており、その武器を駆使して戦う自立人型駆動体の群体兵「CogrinaUnits」が、圧倒的な戦力差に臆することなく、人類の意志を受け継ぎ最後の反抗を続けています。
ちなみに「CogrinaUnits」は、全高12mのサイズを誇る少女型の兵器です。「巨大メカ少女」という、クセ強ながらクリティカルな属性が盛り盛りなのも、見逃せないポイントといえます。
「CogrinaUnits」は群体兵なので、数が限られているとはいえ、複数体が存在します。残っている群体兵は、ゲーム的に言えば「残機」となり、先人の群体兵が散るたび戦闘状況は次の「彼女」へと引き継がれます。
ただし、先人の「彼女」が使っていた武器は、フィールドに残ったまま(もちろん彼女の「残骸」も)。敵に有効打を与える武器に余裕はなく、まずは撃破された「彼女」のそばにある武器を回収しなければなりません。
人類はすでにおらず、残された「巨大メカ少女」たちが残機を減らしつつ、武器を受け継ぎながら戦い続ける『最終回収SQUAD』。今回紹介するタイトルの中では、発売日が最も近い2026年6月18日にリリースされました。登場したばかりの新作インディーゲームを、この機会にお楽しみください。
■スイッチ『SAEKO: Giantess Dating Sim』
『最終回収SQUAD』に続いて登場するのが、2026年6月25日発売予定の『SAEKO: Giantess Dating Sim』です。『最終回収SQUAD』では、プレイヤー自身が巨大メカ娘となりましたが、『SAEKO: Giantess Dating Sim』では(相対的に)巨大な少女の部屋で暮らす体験を、アドベンチャーゲームとして味わえます。
この部屋の持ち主・冴子は、親指ほどの大きさしかない小人たちを、机の引き出しに保護しています。プレイヤーも、そんな小人の一人として、冴子との奇妙な共同生活を(選択の余地なく)送ることになるのです。
冴子は、小人たちに対して優しげに振る舞いますが、説明するまでもなく、そのサイズ差が歴然。彼女が手を握り締めるだけで、小人はあっけなく命を落としてしまいます。しかも恐ろしいのは、この行為を冴子はためらいなく実行できる点です。
彼女の機嫌を損ねれば、文字通りの意味で「軽く握りつぶされてしまう」緊張感の中、どのような会話を交わせばいいのか。タイトルには「デートシム」と銘打たれていますが、その格差があまりに大きく隔たりがあります。
ただ反発するだけでも駄目、かといって媚びすぎても上手くいかずと、不均衡なコミュニケーションを潜り抜け、生き延びなければなりません。
一見すると暴力的ですが、その根底には冴子の人間性が深く関わっており、奇抜なだけではない物語の展開も見どころ十分。ひと足先に配信されたSteam版に続き、スイッチでも「巨大少女との理不尽デートシム」が味わえるようになります。
■スイッチ『魔法少女ノ魔女裁判』
スイッチ2やスイッチで遊べるインディーゲームで、今後特に注目したい作品のひとつが、2026年7月9日発売予定の『魔法少女ノ魔女裁判』です。
ごく普通の日常を送っていた少女たちが、「世界に害をなす「魔女」の可能性がある」として、孤島にある牢屋敷に幽閉されてしまいました。そこで執り行われるのは、魔女を見つけるための「魔女裁判」。真実と嘘が交錯する中で、嘘つきの「魔女」を見つけ出すゲームが幕を開けます。
魔女候補の少女たちは、自身の潔白を証明するため躍起になりますが、その中には魔女も含まれており、全てを鵜呑みにするわけにはいきません。しかし、全てを疑っていても事態は進まず、情報の収集と的確な判断力が問われます。
「魔女」が引き起こした殺人事件を正確に見極め、真実へと至れるのか。可愛らしい美少女のビジュアルの裏に、重厚なサスペンスが潜む『魔法少女ノ魔女裁判』は、インディーゲームならではの尖ったセンスと濃密なサスペンスを味わえる注目作です。
ちなみに、後発となるスイッチ版では、新規のカットインが盛り込まれるとのこと。
■スイッチ2『ラタタン』
『魔法少女ノ魔女裁判』と同月の7月16日に登場するのが、スイッチ2版『ラタタン』です。本作は、PSPで好評を博した『パタポン』のクリエイターが手がけるリズムアクションゲームで、『パタポン』の精神的続編としても注目を集めました。
本作は、サイドビューによるアクションでゲームが進みますが、攻撃や防御を直接行うのは「コブン」と呼ばれる仲間たち。リズムコマンドで彼らに指示を出すことで、敵を倒したり、自分の身を守ったりします。
リズムコマンドの入力が挟まるため、コブンたちのリアクションは即時とはいきません。そのため、戦況をしっかりと観察し、次の一手を取捨選択する判断力も重要です。常に先手先手を取り、部隊を率いる指揮官として立ち回りましょう。
的確な判断が戦局を左右する一方、コマンドによる指示はリズム感が心地よく、戦闘が上手く進むほど、気持ちよく戦うことができます。戦闘のアクションとリズムによるテンポの融合は、一般的なアクションゲームと一線を画する『ラタタン』ならではの魅力です。
Steam版の配信を皮切りに、様々なプラットフォームに展開する『ラタタン』は、スイッチ2でも遊べるようになります。
スイッチ2といえば任天堂の大型タイトルに注目が集まりがちですが、インディーゲームのラインナップも見逃せません。
死者との対話を描く『シュレディンガーズ・コール』、レトロSF感も心地よい『最終回収SQUAD』、強烈な世界観で脳を揺さぶる『SAEKO: Giantess Dating Sim』、疑心暗鬼の裁判劇を繰り広げる『魔法少女ノ魔女裁判』、そして『パタポン』の魂を受け継ぐ『Ratatan』。
ジャンルも作風もまったく異なりますが、いずれも「他にはない体験を届けたい」というインディーゲームならではの情熱に満ちたものばかり。カジュアル層にはなかなか届きにくいタイトルもありますが、尖った個性やしびれるような体験は大手のゲームにも決して負けていません。
気になるゲームが見つかった人は、これも縁のひとつかもしれません。時間に余裕があれば、プレイ予定に組み込んでみてください。


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