9月9日、結党からわずか8カ月で「中道改革連合」の “分派” が同党の常任幹事会で決まった。今後、中道は立憲系議員を1人だけ残留させて、ほかの立憲系議員20人は9月中に立ち上げる “新党” に移り、公明系議員28人は公明党に戻ることになる。
「中道に1人だけ残るのは、2026年に中道に支払われる政党交付金約23億円のうち、未払い分の約12億円が年内に交付されるからです。この処理や清算手続きをするため、しばらく中道を存続させておく必要があったのです」(政治担当記者)
「解体」する政党に巨額の交付金が支払われ、それを受け取ることに、国民からは批判の声も多い。
階猛幹事長は会見で、記者が質問時に「破産管財人」と表現したことに「破産管財人というのは、きわめて失礼な言い方ではないだろうか。我々は破産はしていない」と気色ばんでいた。
「さらに、小川淳也代表が会見で、12億円の使途について『衆院選のときに(ポスター作成などで)多額の委託をおこない、分割支払いに応じていただいている』として、記者に『(未払いの)10億円あまりを踏み倒していいのか』と声を荒らげ、これがまた批判の的になりました」(前出・政治担当記者)
そうしたなか、「火中の栗を拾う役目」(永田町関係者)とされる「中道残留議員」が誰になるか注目されていたが、9月11日、衆院議員の渡辺創氏(48)になることがわかった。
渡辺氏は宮崎県宮崎市出身。新潟大学法学部卒業後、毎日新聞社に入社。東京本社では政治部に配属された。渡辺氏と同時期に日本経済新聞社政治部に所属し、渡辺氏の人となりを知る政治ジャーナリストの宮崎信行氏は、こう振り返る。
「2007年の参院選後から民主党担当になり、当時の小沢一郎代表の番記者になりました。とても温厚な性格ですが、ぶら下がり会見などでは、中心となって進行をするなど、積極的な一面も持っていました」
そうした小沢氏との縁もあり、毎日新聞退社後の2010年の参院選に民主党公認で立候補したが、次点で落選。翌年の2011年におこなわれた宮崎県議選で当選して県議を3期務めたのち、2021年の衆院選で、立憲民主党公認で初当選。
「選挙は強いですね。もともと宮崎は自民党が強いですが、2026年2月の衆院選では、さらに “高市旋風” が吹き荒れました。それでも自民党候補を破って選挙区で当選したのですから、日常活動をしっかりとやっているのでしょう。中道では同じ大学、学部出身ということで、副代表の西村智奈美衆院議員と親しい間柄です」
宮崎氏は、一方で「ある心配」を口にする。
「中道の残務整理は、2027年に持ち越すでしょう。そうしたなか、もしも高市首相が解散に打って出たら、渡辺さんは中道所属なので新党から出られず、『1人だけの中道公認候補』となってしまうことが考えられます。そして、万が一小選挙区で落選したら、比例復活は不可能となってしまいます」(宮崎氏)
火中の栗を拾ったことで、議員バッジを失うことにならなければいいが。

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