虫が繁殖する夏。都心ではあまり見ないかもしれませんが、郊外では思わぬ害虫被害にあうことも多いようです。


 今回は、家の中で恐怖の体験をした女性から話を聞きました。

彼の希望で郊外の戸建てへ

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 神奈川県在住の佐々木由美さん(仮名・35歳)は、彼と付き合って半年ほど経った頃、同棲しようという話になったといいます。

「彼とは、当時勤めていた職場で出会いました。同棲が決まるまで、彼は田舎で実家暮らしをしていたんです。結構大きな家だったようで、同棲するなら絶対に戸建てがいいとお願いされました。私は駅近の都心マンションを希望していたのですが、彼があまりに真剣に言うので……私の方が折れましたね」

 予算の関係上、戸建ての賃貸物件を郊外で探すことになったそう。

「最終的に、駅から歩いて25分ほどの物件に決まりました。周りは山が多くて、駅からは長い坂道。築30年の古びた木造の戸建てでしたが、まあ住めないことはないかなと……」

1時間半の通勤に疲弊

「ぎゃーっ!」掃除中の背中に戦慄の感触。郊外の戸建てで遭遇した“一生モノのトラウマ”
水分補給する女性
 由美さんも彼もフルタイム勤務。毎朝、駅まで長い道のりを歩いて通っていたといいます。

「引っ越したのが4月だったので、はじめの頃は駅までの散歩も気持ちが良かったんです。でも、梅雨に入って傘を差して歩くことが増えました。それから夏になると、だんだんと暑くなってきて。もう、通勤しただけで汗だくですよ!」

 家賃を抑えた分、バスも通っていない郊外の山奥。
駅から家へ帰る道で、汗をかきながら、身体中あちこちを蚊に刺され帰宅する日も多かったそうです。

「今振り返ると初夏の時点で、通勤にはだいぶ疲れていました。駅まで歩く労力と時間が負担になって、時々貧血になって歩けなくなって休んだりしていて。でも、彼との生活は楽しかったので、まだ気持ちはルンルンでした」

住んで3ヶ月後の休日

「ぎゃーっ!」掃除中の背中に戦慄の感触。郊外の戸建てで遭遇した“一生モノのトラウマ”
主婦 掃除機 家事
 そんな同棲生活が続くこと3ヶ月。初夏の晴天の日に休みを取った由美さんは、家の窓を全て開けて大掃除をしたそう。

「2人とも忙しくて、なかなか家にいなかったんですね。一度有休を使って、しっかりと大掃除がしたいと思っていて。天気予報を見ながら、晴れの確率が高い日に仕事を休みました。彼が帰宅するまでに家中をピカピカにしてあげようと思って」

 2階建ての家の窓を全開にして、整理整頓してから家の掃除機をかけ始めたといいます。

「掃除機も、私が一人暮らしを始めた頃に買ったので年季が入っていました。もう8年は使っているので、結構音はうるさくなっていましたね」

首筋に感じたふわっとした感覚

「ぎゃーっ!」掃除中の背中に戦慄の感触。郊外の戸建てで遭遇した“一生モノのトラウマ”
この画像は生成にAIを使用しています
 窓を全開にし、汗だくになりながら掃除機をかけていた由美さん。下を向いて必死に掃除していると、ちょうど後ろの首あたりにふわっとした感覚があったそう。

「ほんとにふわっという感触がありましたね。何かな? と思ったら、そのふわっとした感触が首元から背中に向かって動いたんです。
さささささーと動いて、一気に腰まで下がってきて」

 その感触が虫だと気がついた由美さんは、掃除機を投げ捨てて飛び上がります。

背中を這っていたのは…

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叫ぶ女性
「もう、一気に血の気が引いて、全身に鳥肌が立ちました。あの日は、少しサイズが大きめの白いTシャツを着ていたんですよね。瞬時に、このままだとやばい! と感じたので、大慌てで服を脱ぎました」

 慌てすぎて、Tシャツもブラもズボンも全てを脱ぎ捨てたという由美さん。「ぎゃーっ」という叫び声と全裸の女性というなんとも異様な光景だったそう。

「全裸で、脱ぎ捨てたTシャツを恐る恐る持ち上げると、直径15cmほどの巨大ムカデがざざーっと床を這って窓から逃げていきました。虫の正体に驚いたのと、一気に血圧が上がったことで頭がカーッと熱くなって、それからしばらくの間は放心状態でしたね」

 あの日の出来事を、由美さんは一生忘れられないといいます。

「巨大ムカデが背中を這うあの感触! 忘れたくても忘れられませんね。もう郊外での暮らしは懲り懲りです」

 この事件があってから由美さんは必死に彼氏を説得し、今は職場に近い駅近のマンションに引っ越す計画を立てているそうです。

<取材・文/maki>
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