これまで3000人以上の男女の相談に乗ってきた、恋愛・婚活アドバイザーの菊乃です。髪もボサボサで化粧もしない“完全なる非モテ”から脱出した経験を活かし、多くの方々の「もったいない」をご指摘してきました。
誰も言ってくれない「恋愛に役立つリアルな情報」をお伝えします。
今回のテーマは、「預貯金と結婚」です。

結婚後に、夫の貯金がたった「18万円」だと発覚

恋愛においてはあまり影響はないですが、結婚となると大きく影響してくるのが「金銭感覚」です。

「貯金あるよ」と言っていた彼の、驚愕の残高を知って離婚へ。貯...の画像はこちら >>
真由美さん(仮名・結婚歴アリ・子ども無し・アラフォー)は、20代のころに合コンで出会った同い年男性と恋愛結婚しました。愛情表現をしっかりしてくれる男性で、相手は真由美さんにぞっこんだったそうです。

彼の年収などは知らなかったそうですがお互い実家暮らしでした。

「稼ぎは少ないけれど、貯金はしているから」と言っていたのです。

実家の援助もあり、結婚式をあげ家も購入しました。しかし、1年ほどで離婚に至ります。離婚の理由はいろいろあるそうですが、その一つが金銭感覚です。

「貯金しているというからそのまま信じた私が甘かったのですが、残高は18万円ぐらいだったと思います。その額で『貯金ある』っていいますかね? それだったら結婚式とかもっと節約できたと思います。彼は後先考えずにお金を使うほうでした」

共働き夫婦の約半数は、「お互いの資産を知らない」

昨今、真由美さんのように、結婚前も結婚後もパートナーの資産をよく知らない人が増えているようです。そして、ある段階で発覚してギョッとするのです。


人材紹介サービス「Hajimari」が今年4月に、共働き夫婦500人に行った調査(※)によると、
互いの資産状況について知っているか?」という質問に対して、「いいえ」が46.8%にのぼりました(「はい」は53.2%)。

また「パートナーとお金の話ができているか」という質問に対し、「できていない」が37.2%です(「できている」は62.8%)。

「お金に関する喧嘩の原因」では、上位3つは以下でした。
・将来への蓄えができていない 39.4%
・極端な節約(ケチ) 18%
・浪費がひどい 17%
※共働き夫婦の家計管理調査
2026年4月、インターネット調査、有効回答=共働き夫婦500名(20~60代、男性250名、女性250名)

筆者は、この「互いの資産状況を知らない=約47%」を、とても多いと感じました。

婚活サービスの出会いだと、相手の年収などはある程度知って出会うので、もう少し資産を知ったうえで結婚している印象があります(ケースバイケースではあるものの)。

恋愛結婚ならば、相手の職場や年収、預貯金を知らずに結婚ということもあり得るのでしょう。とても大らかともいえると思います。

「39歳で貯金100万円」の男性との結婚は不安?

恵さん(仮名・29歳)は「今の彼氏と結婚していいのか」という悩みで相談にやってきました。彼氏は10歳年上の39歳、仕事関係で知り合ったそうです。交際してまもなく1年がたち、結婚を視野に入れた話も出てきました。

「貯金あるよ」と言っていた彼の、驚愕の残高を知って離婚へ。貯金額でフラれた男女の事情
女性の後ろ姿
恵さんはずっと実家暮らしです。自分で「器用ではないから子育てと仕事の両立は難しい、子どもが生まれたら専業主婦になりたい」と思っているそうで、彼もそれは受け入れました。奨学金の返済が残っていることも告知済み。
全て彼は受け入れてくれたのです。

とても大らかだと思います。が、将来のことを具体的に何も考えていないともいえるかもしれません。

結婚式などは挙げなくてもいいけれど、写真撮影ぐらいはしたいとかそんな具体的な話題にもなったそうです。お互いの預貯金がどれぐらいあるのかといった話題になったときに、彼の預貯金は恵さんより少ない100万円ほどでした。なお、彼は一人暮らしの39歳で、年収は約500万円ぐらいです。

「私より年収が高いのにこれしか貯金がない人と結婚して、子どもを持てるのか」と恵さんは不安になったそうです。

金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査 令和5年」によると、30代単身者の金融資産の中央値は300万円です(中央値=例えば100人を少ない順に並べて、50人目に位置する数字)。また「年収300~500万円」単身者の金融資産の中央値は500万円。

となると、その彼氏の「預貯金100万円」は、確かに普通より少ないです。

貯金額だけで足切りするのも、もったいない

不安になるのは分かるけれども、一方で、恵さんのように「専業主婦になりたい」という女性を許容する男性は、今の時代ではとても少ないのです。いたとしても、結婚まで関係を深められるかは別問題です。

菊乃「彼氏は、お金の管理が苦手なのかもしれませんね。
でも逆に言えば、お金にあまりこだわらないから、『奨学金返済が残っているけれど、専業主婦になりたい』という恵さんの希望を受け入れているとも言えますね」
恵さん「そうですよね。悪いところばかりみてますね」

二人でお金の使い方を見直して、結婚後にお金を貯めていくことだってできるかもしれません。

今の彼氏と別れて、婚活して貯金もある男性を新たに探そうとした場合、恵さんの奨学金返済中・実家暮らし・専業主婦希望という条件だと厳しいということは伝えました。

すべて希望の条件通りの相手はめったにいないので、何を優先順位にするかという問題です。

女性でも、貯金がなくてフラれるケースがある

今の時代、女性側が「貯金をしていない」ことで、その金銭感覚の不一致から結婚を断られるケースもあります。

看護師の容子さん(仮名)は48歳で婚活中です。若いころは大学病院で、現在はクリニックで働いています。

結婚相談所で知り合った、結婚歴がある同年代男性と親しくなりました。お互いもう年なので子どもは希望していません。3回目ぐらいのデートでお金の話題になり、彼から資産を打ち明けられました。

「貯金あるよ」と言っていた彼の、驚愕の残高を知って離婚へ。貯金額でフラれた男女の事情
看護師
と同時に、彼から「貯金ってどれぐらいあるの?」と質問された時に、容子さんが「貯金なんてないよ」と言ったら、相手はびっくりして固まってしまったそうです。

結果、その男性からは断られてしまいました。

単に「貯金額がいくらか」ではない価値観の問題

100万円ぐらいの貯金を「ない」と言ったのではなく、容子さんの場合は本当にないそうです。


容子さんにも言い分があります。「看護師はお金を稼ごうと思ったら応援ナース(短期間高収入の看護師アルバイト)もあるし、仕事はあるのでお金をコツコツ貯めることがなかった」とのことです。

とはいえ同じ働き方を50代60代で続けられるとは限りません。相手は医療業界の事情は知らないし、老後資金だって気になる年代でしょう。容子さんはこれを機会にお金と向き合ってみるとのことでした。

共働きが多数派の今、男性だけでなく、女性の資産額も結婚に影響するのですね。それは単に金額の問題だけではなく、「金銭感覚」や「将来を設計する能力」のあらわれでもあるからです。

<文/菊乃>

【菊乃】
恋愛・婚活アドバイザー、コラムニスト。29歳まで手抜きと個性を取り違えていたダメ女。低レベルからの女磨き、婚活を綴ったブログが「分かりやすい」と人気になり独立。ご相談にくる方の約4割は一度も交際経験がない女性。著書「あなたの『そこ』がもったいない。」他4冊。
Twitter:@koakumamt
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