妊娠による体調不良、家にいない夫、休めない仕事。

静岡県在住の40代女性・Mさんは第一子妊娠中、いっぱいいっぱいだった。

つらい毎日を過ごし、ようやく迎えた産休。赤ちゃんのためのものを購入しに行った先で、ある言葉をかけられて......。

<Mさんからのおたより>

16年ほど前のことです。

第一子を妊娠中、商業施設のベビー用品売り場へ母と出かけました。

その頃妊娠10か月。やっと産休に入って、赤ちゃんのものを揃えようと出掛けたのです。

自分を責める毎日

それまでフルタイムの正社員で働き、夫も月の半分は出張でいない日々でした。

慣れない妊婦の身体。つわりでの吐き戻し。出血。休むことのできない職場。

妊婦であるにもかかわらず、お腹をさすってあげることすらできない。

そんな自分を責める毎日でもありました。

そして訪れた売り場で、どれを買っていいのかわからず、ボーッと立っている私に年配の店員さんが話しかけてくださいました。

第一声が、「妊娠何か月ですか?」

「10か月です」と答えると、その店員さんは私の肩をさすりながら、こう言いました。

「えらかったわね。良く頑張ってるわ。一人でここまで赤ちゃんを育てたのだから」

周りの親族や友達にも、妊婦でいることを褒められたことなどなく、必死で家事をし、仕事をし、体調の悪さと闘っていた時でした。

その一言に思わず涙がでてしまいました。

あの時の店員さんの一言に本当に救われ、育児で大変な時もその言葉をいつも思い出していました。

わたしも妊婦さんには、「おめでとう」という言葉と共に、「頑張ってるね。偉いよ、すごい!」と伝えるようにしています。


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