7月30日、ハムスターはPS5/ニンテンドースイッチ2向けに『コンソールアーカイブ ドラえもん』の配信を開始しました。これは1986年12月12日にハドソンが発売した『ドラえもん』を復刻した作品です。


ドラえもんは皆さんご存じの通り、様々な劇場版が存在します。その中から『ドラえもん のび太の海底鬼岩城』『ドラえもん のび太の宇宙開拓史』『ドラえもん のび太の大魔境』をモチーフにして1本のゲームソフトにまとめたのがハドソンの『ドラえもん』です。

漫画・アニメ原作のファミコンソフトはあまり出来がいいとは言えないものも少なくありませんが、『ドラえもん』は今に語り継がれる名作として知られています。この記事では、ゲームをプレイしながら筆者の子供の頃の思い出にも触れていきたいと思います。

◆初期状態は丸腰!?
今や世界中の誰しもが知っている国際的キャラクターとなったドラえもん。毎週放映されているアニメと劇場版とではキャラの性格が異なることでも知られ、後者はドラマチックな展開が繰り広げられます。

ハドソンが開発したソフトは、それを8ビット機、即ちファミコンで再現しようという方向性の意欲作。しかも、それが見事に達成されたことで高く評価されています。

最初のステージは『ドラえもん のび太の宇宙開拓史』をイメージしたもので、プレイヤーが操作するのは我々の相棒ドラえもん。ステージ開始直後、ドラえもんのすぐ足元にマンホールがあります。この中に入ってショックガンを取りましょう。……そう、このショックガンを取らないとドラえもんは丸腰です。
お前、いつでも四次元ポケットで武器を出せるんじゃねぇの!?

ともあれ、これで町を闊歩する敵と対峙することができます。やって来た敵にショックガンを1発かましてやりますが……なかなか耐久度が高い! いや、これはショックガンが貧弱なのか!?

このステージには、攻撃をぶつけることで露わになるマンホールがいくつかあります。それを見つけてショックガンよりも威力の高い空気砲や強力うちわを見つけるのですが……お分かりの通り、このゲームはかなりの高難度。ドラえもんのライフゲージはお世辞にも高いとは言えず、敵は敵で弾幕を作って移動を妨害してくる奴もいます。

いや、まじで難しい!

◆ステージ毎に変わるゲームシステム
もっとも、それは理不尽な難しさではなく、何度も再挑戦すればやがて攻略法を見出せるくらいの難易度でもあります。

筆者は小学生の頃、このゲームをプレイして確か3面まで到達した記憶が……。41歳になった今、スイッチのコントローラーを握ってみても1面も攻略できません。う~ん、これは小学生の時分には何度も繰り返しプレイできる時間が有り余っていたということでしょうか? そうでなければ、このゲームは攻略できません!

ただ、難易度の高さよりも気になるのが「雰囲気」です。劇場版ドラえもんの雰囲気が、しっかりゲーム画面に表れています。当時のグラフィック技術でこれだけドラえもんの世界観を表現しているという点は、「驚愕」という言葉を当てはめるべきではないでしょうか。

さらに、ステージが変わるとゲームシステムも変わる点も特質に値します。1面は基本的にトップビューアクションですが、マンホールに入るとサイドビューに変化します。
2面になると、強制スクロールのシューティングゲームが始まります。しかもこれ、場面によってスクロールの縦横が切り替わります!

プレイ感覚としては、『グラディウス』にかなり近い具合です。スピード感で言えば、むしろグラディウスを凌駕している……と言ってもいいかもしれません。それでいて、3面になると『ゼルダの伝説』を思わせるような謎解きステージになるのだから不思議だ!!

「ステージ毎に異なるゲームシステム」の作品といえば『魂斗羅』が有名ですが、これは1987年2月20日の発売です。ドラえもんは、それよりも2ヶ月ほど早くリリースされています。

ゲーム内容の先進性、そして完成度。ドラえもんは家庭用コンピューターゲームに新たなエッセンスを与えたのでした。

◆コンティニューは隠しコマンド
上述したように、この作品は時間が有り余っている時にプレイするのが肝要です。

ゲーム内容の欠点として、「隠れマンホールの位置や探し方がノーヒント」というのがあります。その上で、全機失うとコンティニューはできず最初から……。

厳密に言うと、コンティニュー機能はちゃんと備わっています。ただしこれは、隠しコマンド。
なお、PS5やスイッチ2でもこのコマンドを繰り出すことができ、タイトル画面から2面、3面へ直接行くこともできます。

とにかく、このソフトは現代の感覚から見ても面白い!

子供たちが学校の夏休みに入ったタイミングでコンソールアーカイブの配信を開始した決断は、まさにドンピシャの大正解と言えるのではないでしょうか。ドラえもんは、今に至るまで子供たちに大人気のアニメ作品です。連日35度以上の酷暑が見込まれる2026年の夏は、親子で往年の名作をプレイして過ごすのもいいかもしれません。
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