◆第108回全国高校野球選手権大会第9日 ▽2回戦 英明6―1(13日・甲子園

 “両エース”のリレーで、英明(香川)がまた歴史をつくった。先発した背番号10の右腕・松本倫史朗が5回3安打無失点。

「1回戦で冨岡がいい投球をして、2回戦は任せてもらえると思っていました」と役目を果たした。6回からは背番号1の左腕・冨岡琥希が登板。松本倫の好投に「(刺激は)ありました。絶対に自分も0点に抑えるという気持ち」とリードを守った。

 松本倫は5回終了後のクーリングタイムを利用し、冨岡に相手打線の特長を伝授。「いつも通り投げたら大丈夫」と背中を押した。その後は「冨岡なら安心して見ていられる」と信頼。今春センバツはそれぞれの完投で同校初の1大会2勝を挙げ、今大会の1回戦も冨岡が完投したが、このチームでは初の甲子園での継投が決まった。夏も5度目の出場で初の1大会2勝。春に続いて英明の最高成績を更新した。

 2人は同じ三木中出身。小学時代に地域の選抜チームで出会って以来の仲だ。

中学では松本倫が高松シニア、冨岡は軟式野球部。別の道を歩んだが、学校では友人として支え合った。同じクラスになったことはないが「休憩時間は一緒にサッカーをしたり」と松本倫。「お互いにチームのエースだったので」と野球の意見交換も交わしていた。相談したわけではなく、互いの意思で英明に進学。「チーム内で競えるし、2人で投げて勝てたらいいなと思っています。(香川大会は)このリレーで勝ってきたし、甲子園でも通用すると分かって良かったです」と胸を張った。

 松本倫は「冨岡は直球も強いし、ピンチでも絶対に抑える投球ができる。逆に自分は打たせてアウトを取り、守備をリズムに乗せるのがうまいと思います」と互いの長所を分析。冨岡は「やっぱりライバルで一番の仲間。いいライバルがこのチームにいて良かったです。(中学時代は)球速も負けていたし、絶対に負けないという気持ちも、チームメートになるという心強さもありました」と笑顔を見せた。

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