砂漠の天使スナネコもキャットニップに夢中!ニャンゴロする愛くるしい姿を公開
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 猫が夢中になるのはちゅ~るだけではない。西洋マタタビとも呼ばれるキャットニップは、多くの猫をメロメロにする。

 それは、砂漠の天使とも呼ばれる砂漠地帯に生息する唯一のネコ科動物「スナネコ」も同様だった。

 アメリカのブロンクス動物園が、キャットニップ(イヌハッカ)入りのボールに夢中で転がるスナネコの姿を公開した。野生のネコも、あの香りには勝てなかったようだ。

キャットニップに夢中な動物園のスナネコ

 ニューヨークのブロンクス動物園が公開した動画には、3歳のメスのスナネコが、キャットニップを詰めたボールにじゃれつく様子がとらえられている。

 ボールに頬をすりつけ、ごろりと身体を投げ出して転がる姿は、家庭で暮らすイエネコがマタタビに酔いしれるときとそっくりだ。

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 キャットニップを使うのは、「環境エンリッチメント」と呼ばれる動物福祉の取り組みの一つで、飼育環境にあえて変化や刺激を加え、動物が本来の行動を発揮できるようにする工夫を指す。

 野生では広大な砂漠を歩き回るスナネコにとって、限られた飼育スペースは刺激が少なくなりがちだ。

 目新しい香りやおもちゃを用意することで、調べたり遊んだりする本来の行動をうながし、退屈やストレスをやわらげ、探索心や遊び心を呼び覚ます貴重なきっかけになる。 

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乾燥した砂漠に生息する唯一のネコ科

 北アフリカから西アジア、中央アジアの砂漠地帯に生息するスナネコは、野生のネコ科動物の中でも小柄な種だ。

 成長した個体でも頭から胴までの長さは40~57cmほどで、家庭のイエネコと同じか一回り小さい。

 体重は1.3kgから3.4kg、尻尾は28cmから35cmと体の半分以上の長さがある。

 数あるネコ科動物の中で、スナネコは砂漠で一生を過ごせる唯一の種として知られている。

 気温50℃の灼熱からマイナス25℃の冷え込みまで耐えられる驚異の適応力を持ち、肉球を覆う長く密な毛が、焼けた砂の熱から足を守っている。

 広大な砂漠で仲間を見つけるため、スナネコは繁殖期になると犬のように「ワン」と吠える

 砂の色に溶け込む毛色と、足跡をほとんど残さない肉球のおかげで、野生のスナネコを追いかけるのは研究者にとっても至難の業で、今でも生態のすべてが完全にわかったわけではない。

 スナネコは国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストで、絶滅の危険度が比較的低い「低危険種(LC)」に分類されている。

 ただし生息密度が極めて低いうえに環境が過酷なため、野生の個体数を正確に把握するのは難しい。

 家畜の放牧といった人間の活動が生息地を奪い、獲物を減らしていることが、スナネコの生存をおびやかす主な要因になっている。

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すべてのネコ科や猫がキャットニップを好むわけではない

 キャットニップは、イヌハッカ、西洋マタタビとも呼ばれ、植物が害虫を寄せつけないためにネペタラクトンという香り成分を放出する。

 ところがネコがこの香りを嗅ぐと、ごろごろと転がり、うっとりと酔ったような反応を見せる。

 ブロンクス動物園の運営団体である野生生物保全協会で、霊長類と小型哺乳類を担当するキュレーターのジェシカ・ムーディ氏によると、ネコ科の動物すべてが同じようにキャットニップに反応するわけではなく、その感じ方は種によって異なるという。

 さらに同じ種の中でも個体差があり、イエネコであっても、すべてがキャットニップの虜になるわけではない。

 2017年、アメリカで100頭のイエネコを調べた研究[https://link.springer.com/article/10.1186/s12917-017-0987-6]では、3頭に1頭はキャットニップにまったく反応しなかった。

 キャットニップへの反応は1つの遺伝子で受け継がれており、香りを嗅いでもまったく心を動かされない猫もいるのだ。

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日本のマタタビとキャットニップは別物

日本では昔から「猫にマタタビ、お女郎に小判[https://imidas.jp/proverb/detail/X-02-C-24-2-0005.html]」ということわざがあるように、猫はマタタビが好きだが、日本のマタタビとキャットニップ(西洋マタタビ)は別のものだ。

 マタタビ(Actinidia polygama)はマタタビ科のつる植物で、日本や中国、朝鮮半島に分布する。一方のキャットニップ(Nepeta cataria)はシソ科で、原産地はアジアからヨーロッパにかけて分布する、科が違う植物なのだ。

 効きめにも違いがある。

 岩手大学と名古屋大学の研究チームが2026年に発表した研究[https://link.springer.com/article/10.1007/s10886-026-01717-3]では、海外由来の品種を含む22頭の猫にマタタビとキャットニップを同時に差し出したところ、多くがマタタビのほうを選んだ。

 キャットニップにも猫を引きつける成分は十分に含まれているのに、品種や育った場所に関係なく、多くの猫はマタタビの方に惹かれたのだ。

References: Springer.com[https://link.springer.com/article/10.1186/s12917-017-0987-6] / Springer.com[https://link.springer.com/article/10.1007/s10886-026-01717-3] / Popsci[https://www.popsci.com/environment/wild-desert-cat-catnip/]

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