2026年6月、アメリカのコネチカット州で、テスラの電気自動車がフェンスを突き破って公営プールに突っ込み、水没する事故が発生した。
車を運転していた男性は、駐車しようとした際に車両が突然加速したと話しているが、正確な原因を特定するため、地元の警察は現在も調査中だ。
突如公営プールの真ん中に飛び込んできたテスラ車
2026年6月16日の午前10時30分頃、アメリカ、コネチカット州ニューケイナン町の公園にある公営のスティーヴ・ベンコプールで、不可解な水没事故が起きた。
日よけ傘を設置していたライフガードのマイク・ドゥルソさんは、突然大きな衝突音を耳にした。
ドゥルソさんが驚いて振り返ると、プールの真ん中に、電気自動車のテスラがポツンと浮いていたのだ。
車内に残されていた男性を救助
車内には運転手の男性が一人だけ取り残されていた。
ドゥルソさんはすぐに救出に向かい、男性が呼吸をしていて意識もしっかりしている様子を確認し、ニューケイナン警察に通報した。
ドゥルソさんは現場に到着した警察官たちと協力してテスラの窓を割り、男性が水の中に沈む前に救助することに成功した。
ライフガードと警察官らは、男性をプラスチック製の硬い救護板であるバックボードに乗せて安全に車外へと引き揚げた。
男性はほとんど無傷で、健康状態に異常は見られなかったという。
運転手が語る不可解な加速
救急隊は男性を体の状態を調べるために病院へ搬送した。
男性は警察に対し、車を駐車しようとした際に車両が突然加速し、並んでいた木々の間をすり抜けてフェンスを破ったと説明している。
だが、ニューケイナン警察署は事故の正確な原因を特定するため、現在も慎重に調査を続けている。
車両を水から引き揚げるため、隣町にあるスタムフォード消防署の潜水チームも現場に駆けつけた。
消防隊は、水没したテスラの車載バッテリーが傷つくことで連鎖的に異常発熱を起こす熱暴走を警戒した。
事故への対策として、消防隊員たちは放水ホースを構えて万が一の火災に備えながら、大型クレーン付きレッカー車を使って慎重に車体をプールから吊り上げた。
車両はそれ以上のトラブルを起こすことなく無事に撤去された。
ニューケイナン町の公共事業局長のタイガー・マン氏は、しばらくこのプールを営業停止とし、救助の際に散らばったガラスを片付けるためにすべて排水して清掃を行うことを決めた。
全米のプールで相次ぐテスラ車の転落事故
ちょうど世間では、電気自動車メーカーのテスラを率いる最高経営責任者(CEO)のイーロン・マスク氏が、SpaceX社の株式公開に伴って個人資産1兆ドル、日本円にして約160兆円を突破し、人類史上初の兆万長者(トリオネア)に輝いたニュースは世界を賑わせていた最中の出来事である。
華やかな技術が注目を集める裏側で、テスラ車がプールに突っ込む事故はアメリカでなんどか繰り返し起きている。
2024年11月にはカリフォルニア州サンマテオでテスラが飛行するようにプールを飛び越えて住宅に突っ込む事故があった。
2023年にはアリゾナ州フェニックス北部で、道路沿いの民家のプールにテスラ車が落下する事故が発生。
同年には、カリフォルニア州パサデナでも、ブレーキとアクセルの踏み間違いによって壁を突き破りプールに沈む事故が起きている。
テスラに限らず、プールに突っ込む車の話はアメリカではよくありそうだが、最先端のハイテク車がなぜ水に引き寄せられてしまうのか。
最近は日本の車でも、何かにぶつかる前に停止したりする機能などがオプションで付けられたり、あらかじめ付いていたりするものだが、テスラの場合はどうなんだろう?
アメリカでは明確な原因解明と対策の必要性が叫ばれている。











