部屋に緑を取り入れる人が増える一方で、枯らしてしまったり害虫に悩まされたりするケースは後を絶たない。
そんな悩める植物飼い主の救世主となる、観葉植物専門の病院がイギリスに初めて開院した。
弱った植物を預かり、栄養剤の点滴や害虫駆除などの専門的なケアを施してくれる植物のお医者さんだ。
都市部を中心に需要が高まっており、大切な植物に末永く元気に生きてもらうための新たな選択肢として話題を呼んでいる。
エディンバラに開院した植物のお医者さん
イギリス・スコットランドの首都エディンバラに、観葉植物のための専門病院、「ヒルダ観葉植物病院[https://hilda.co/]」がオープンした。
この病院の創設者であり植物のお医者さんは、ロザンナ・コステロ氏だ。
ロザンナ氏自身、植物の植え替え関する知識は持っていたものの、自分で行うとなると失敗が怖く、専門家のアドバイスを求めていた経験がある。
顧客の多くも、プロの手を借り、植物を預けて確実な処置をしてほしいと望んでいることに気がづき、このビジネスを立ち上げた。
室内で育てる植物を健康な状態で長く元気に生きてもらうための治療やお世話のサポートを提供することが、この病院の最大の目的である。
植え替えや害虫駆除など、植物の状態に合わせた専門的なケア
この病院では、園芸の知識レベルに関わらず、誰でも植物を預けて専門的なケアを受けることができる。
顧客は植物を店に持ち込み、現在直面している問題、植物の症状を説明する。
ロザンナ氏らは植物の「病歴」を聞き出し、いつから育てているか、何が問題か、今後どう成長させたいかを確認する。
その後、植物の健康診断を行い、害虫がいる場合は別の場所へ隔離し、顧客の住環境に合わせて植え替えや剪定を行う。
必要に応じて液体肥料を点滴のように与えて入院させ、回復後は葉を徹底的にきれいにしてから所有者の元へ返却する仕組みだ。
持ち込まれる植物には所有者の多くの感情や思い入れが込められており、元気になった植物を引き取る際には多くの人が安堵と喜びを見せるという。
また、自分でケアの方法を学びたいという顧客のためワークショップも開催している。
観葉植物を健康に保つ4つのコツ
病院で最も多い患者は、大きな葉に深い切れ込みがあるのが特徴の熱帯性植物のモンステラだ。
初心者が育てるのは難しく、十分な栄養を与え、モスポール(植物を這い登らせるための支柱)に固定して上へ成長させないと無秩序に広がってしまう。
ロザンナ氏は、自宅で観葉植物を健康に保つための4つのヒントを提案している。
1.「週に1回」などの決まったルーチンで水やりをしない
鉢を持ち上げて重さを確認し、軽く感じたときにだけ水を与えるのがベスト。
2. 観葉植物に屋外用の堆肥(Compost)を使用しない
水はけが悪く、キノコバエなどの害虫が一緒に入り込んでしまう原因になる。
3. 葉や茎の剪定(トリミング)を恐れない
植物の見栄えが良くなるだけでなく、害虫の隠れ家になる場所を減らす効果もある。
4. 熱波の期間中は置き場所に注意する
強い日差しで葉が日焼けするのを防ぐため、南向きの窓際から遠ざけ、葉が垂れ下がったり丸まったりしていないか観察する。また、開いた窓から害虫が侵入しやすくなるため、その兆候にも注意が必要。
都市生活における植物の重要性と今後の展望
ロザンナ氏は、都市部のアパートに住む人々にとって、観葉植物は健康的な家庭生活を送るための重要な要素であると考えている。
パンデミックで常に室内にいた時期を経て、植物の重要性を実感した人は多い。
しかし、室内で巨大な土の袋を保管したり、ダイニングテーブルで植え替え作業をしたりするのは困難だ。
だからこそ、植物のケアを専門家に頼れる場所が必要とされているのだ。
ロザンナ氏は今後、別の場所にヒルダ観葉植物病院の2号店を開き、より多くの人が健康で幸せな植物と暮らせるように支援していきたいと語っている。
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References: Hilda[https://hilda.co/]











