マンホールから出入りする謎の人々。現在も活動中(米ニューヨーク)
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 2026年8月、アメリカ・ニューヨーク州ロングアイランドで、深夜の道路に現れた5人の男たちが、マンホールの蓋を開けて次々と地下へ降りていった。

 最後の1人が姿を消すと、マンホールの蓋は地下側から閉じられ、道路は何事もなかったかのように元通りになった。

 実はニューヨークでは最近、同じように複数の人々がマンホールから地下へ出入りする奇妙な事案が相次いで発生している。

 いったい彼らは何者で、真夜中に地下で何をしていたのだろう?

ロングアイランドで5人がマンホールの中へ

 今回の事件が起きたのは、8月27日午前1時過ぎ。ロングアイランド・ナッソー郡ワンタフのワンタフ・アヴェニューとエルサレム・アヴェニューの交差点付近である。

 現地の防犯カメラには、5人の男たちがマンホールの蓋を開け、1人ずつ地下へ降りていく様子が記録されていた。

 そして最後の人物が地下へ入ると、蓋は下から元の位置へ戻されたという。

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 目撃者からの通報を受け、ナッソー郡警察第7分署の警察官やワンタフ消防署などが出動し、地下の下水道を捜索したが、そこにはもう誰もいなかった。

 警察が下水道の内部を詳しく調べたものの、人はおろか、何の異常も見つからなかったという。男たちがいつ、どこから地上へ出たのかもわかっていない。

 深夜に5人そろってマンホールの中へ入り、そのまま姿を消したとなれば、近隣に住む人々が不安になるのも無理はない。

  • 妙なことが起きていますよね
  • 心配ですが、人がやりたいことを止めることはできませんから
  • どうやって下水道に入って、その中を進んでいるのか…
  • かなり危険ですよね。何をするつもりなのかもわかりませんし

 防犯カメラの映像を見た住民たちは、皆一様に困惑した。中でも多くの人が気にしていたのは、そもそも「彼らは地下で何をしていたのか」ということだ。

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9日前にはマンハッタンでも同じような光景が

 実はワンタフでの事件が起きる9日前の8月18日、マンハッタンでもよく似た光景が撮影されていた。

 午前4時過ぎ、ペンシルベニア駅とマディソン・スクエア・ガーデンのすぐそばにあるマンホールから、複数の人物が地上へ這い上がってきたのである。

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 ニューヨーク市警(NYPD)によると、通報があったのは午前4時19分ごろで、現場は西32丁目と7番街の南東角付近、PNC銀行前のマンホールだ。

 映像には3人がマンホールから出てくる様子が映っている。彼らは胴長を着用しており、頭にヘッドランプをつけている者もいた。

 映像を撮影した人物によれば、実際には少なくとも5人が地下から出てきたが、カメラに収めることができたのは最後の3人だけだったという。

 撮影者が見た限り、彼らは地下から何かを持ち出しているようには見えなかったそうだ。最後の人物は地上へ上がると、マンホールの蓋を元の位置へ戻している。

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 ニューヨーク市環境保護局(DEP)が現場の下水道を点検したが、設備に損傷は確認されなかった。

 さらに8月26日午前0時36分ごろ、マンハッタン南西部を管轄するNYPD第10分署管内で、「複数の人物がマンホールへ入り、蓋を閉めた」との911通報が入った。

 同日午前2時ごろにも、8番街と西29丁目付近でマンホールに関する事案が報告されているという。

 ニューヨーク市から東へ離れたロングアイランドのワンタフで、今回の5人が目撃されたのは、その翌日のことだった。

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 9月4日現在、どちらの事件も、マンホールに出入りした人々の身元や動機が判明したとの続報は確認されていない。

金目の物を漁っているのか?

 ニューヨークで相次いでいるマンホールへの侵入は、いったい何を目的としているのだろう?

 NYPDの捜査員は、彼らについて下水道で宝飾品や硬貨、紙幣など、金目の物を探す「地下のゴミ漁り(underground scavengers)」ではないかとみている。

 ニューヨークでは実際に、金目の物を求めて下水道へ入り込む「ゴミ漁り」が捕まった例が過去にもある。

 2015年8月[https://www.cbsnews.com/newyork/news/sewer-treasure-hunt-flatbush/]、ブルックリンのイースト・フラットブッシュで、3人の男が下水道に無断で立ち入り逮捕された。

 このうち2人は金属探知機を持って地下へ入り、金目の物を探していた。約4時間にわたって探索したものの、結局、目ぼしい物は何も見つけられなかったという。

 2025年4月[https://abc7ny.com/post/police-searching-group-removed-manhole-cover-climbed-sewer-bensonhurst-brooklyn/16174489/]には、ブルックリンのベンソンハーストで、5人の一団がマンホールを開け、そのうち4人が地下へ入る姿が防犯カメラに捉えられた。

 警察はそのうち3人を逮捕したが、警察関係者によると、1人は「下水道の清掃を頼まれた」と説明した一方、別の1人は「宝を探していた」と話したという。

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 2026年5月5日にはクイーンズ区アストリアで、5月28日から29日にかけてはブルックリンで、マンホールへの侵入が立て続けに発生しおり、カラパイアでも一連の出来事をお伝えした。

 当時、彼らが地下で何をしていたのかはわかっていなかったが、その後の捜査で新たなことも判明した。

 NYPDによると、ブルックリンで起きた事案では計4人が逮捕され、罪に問われた人々は警察に「金目の物」を探していたと話したという。

 また、クイーンズで起きた少なくとも1件でも逮捕者が出たが、こちらは最終的に訴追されなかったそうだ。 

その目的や実態は謎のまま

 ニューヨークの下水道へ「金目の物を探しに」入る人々は実際に存在しており、少なくとも一部についてはその目的が明らかになってきた。

 とはいえ、今年になって起きているすべてのマンホール侵入が金品探しを目的としていると確認されたわけではない。

 8月18日のペンシルベニア駅近くのマンホール起きた事案では、映像を撮影した男性が、彼らが何かを持って地上へ出てきたところは見ていないと話している。

 だが、現場はPNC銀行の真ん前であり、ネットでは「銀行強盗を計画しているのでは?」といった声もあった。

 また、27日のロングアイランドのワンタフの5人についても、身元や地下へ入った目的など、現時点では一切明らかになっていない。

 目的が何であれ、下水道への侵入が非常に危険な行為であるのは間違いない。

 ニューヨーク市環境保護局(DEP)は、下水道への無許可の立ち入りは違法であるとした上で、ガスや急な浸水など、さまざまな危険があると警告している。

下水道への立ち入りは違法であり、極めて危険です。

下水道には、有害で場合によっては致命的なガス、不安定な足場、浸水の危険、閉鎖空間など、数多くの危険があります。

そのため一般の人は、配管、排水溝、集水桝、マンホール、放水口には絶対に立ち入らないでください

 マンホールの中へ潜る人々が、移民の一団であるという見方も警察内にはあるようだが、個別にやっているのか組織されたグループがあるのかなど、詳しい実態の解明には今後の調査が待たれるようだ。

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References: NYPD investigating video of group climbing out of sewer near Penn Station[https://abc7ny.com/post/nypd-investigating-video-people-climbing-sewer-penn-station/19725256/] / Long Island 'mole people' seen crawling into manhole — week after headlamp-wearing trio emerged in NYC[https://nypost.com/2026/08/28/us-news/long-island-mole-people-seen-crawling-into-manhole-week-after-headlamp-wearing-trio-emerged-in-nyc/]

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