だってゴールデンだもの。生粋の人懐っこさで、「人類みな友達」と思っているんだからしょうがない。
アメリカで、留守宅に空き巣が侵入しされたカップルは、移動中の飛行機でスマホの防犯カメラ映像を見て絶句した。
その男は家に入ると、冷蔵庫を物色して犬のベッドでくつろぎ始めたのだ。
だが留守番をしていたゴールデンレトリバーは、番犬として吠えるどころか、侵入者にお気に入りのおもちゃを運び、「一緒にあそぼ!」と嬉しそうに歓待してしまったようだ。
結局、怪我人を出すことなく警察が男を逮捕したのだが、緊迫した不法侵入の様子と犬の愛嬌の良さのギャップが印象に残る事件となった。
留守中に不審者が家に侵入
アメリカのカリフォルニア州サンディエゴに住むダンテ・ローリーさんと婚約者のステファニー・カルデロンさんは、シカゴから自宅へ向かう帰りのフライト中、スマホに防犯カメラ「Ring」のアプリから通知が届いた。
航空会社によっては機内にWi-Fi設備がある場合、スマホを機内モードにしたままインターネットへ接続することが可能だ。
2人は機内で自宅の防犯カメラ映像を確認したところ、見知らぬ男が裏庭のフェンスを乗り越え、物置の後ろにあったはしごを使って2階へと登っていく姿が映っていた。
男は少し開いていた2階の窓から、彼らの自宅へと不法侵入した。
お客さんだ!おもちゃをもって歓待する愛犬
男は、まるで自分の家であるかのようにくつろぎ始めた。
シャツと靴を脱ぐと冷蔵庫を開け、中に入っていたヨーグルトや七面鳥の肉、チーズを勝手に食べ、最後には犬用のベッドで昼寝まで始めたのだ。
この時、留守番をしていた4歳のゴールデンレトリバーのナッシュは、男を吠えることはせず、椅子の下で静かに見つめていた。
男の様子を見て、遊んでくれることを期待して、ぬいぐるみのおもちゃを口にくわえ、尻尾をぎゅんぎゅん振りながら、男のそばに近づいたのだ。
ナッシュは「一緒にあそぼ!」のアピールを繰り返したが、男が遊んでくれることはなかった。
機内からの通報し、ドローンを使った突入
防犯カメラ越しに一部始終を見ていたローリーさんは、飛行機の機内からすぐさまサンディエゴ警察にテキストメッセージで通報した。
ローリーさんは警察に自宅のカメラへのアクセス権を共有し、リアルタイムで容疑者の動きを監視できるように手配した。
現場に到着した警察官たちは、まずドローンを使って家の中の様子を確認した。
その後、銃を構えた複数の警察官が家の中に突入する。
するとナッシュはお気に入りのおもちゃをくわえ、警察官たちのことも大喜びで出迎えたのである。
だってゴールデンだもの。だれでもウェルカム
警察はナッシュを安全に保護し、家の中の捜索を続けた。
追い詰められた男は裏の窓から逃走を図ったが、すでに家を取り囲んでいた警察官によって無事に身柄を拘束され、空き巣の疑いで逮捕された。
男は身元が特定され、ジョン・クライン容疑者(57)であることがわかった。
ローリーさんとステファニーさんは、今回の事件を受けて自宅の周囲により高いフェンスを設置し、セキュリティシステムを強化する予定だという。
家族によると、ナッシュは子供の頃からゴールデンレトリバー持ち前の人懐っこさを持っていたが、まさか空き巣の犯人まで大歓迎するとは思わなかったそうだ。
ローリーさんは「私たちに対する態度よりも、あの侵入者に対する態度の方がずっと行儀が良かったですよ」と冗談交じりに語っている。
番犬としては完全に失格かもしれないが、底抜けに明るくフレンドリーなナッシュの姿を捉えた動画は瞬く間に話題となった。
だってゴールデンだもの。
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