帝国データバンクによりますと、大阪市北区でフレンチレストランなどの飲食店を展開する「The DINING」が、今月3日までに事業を停止し、自己破産申請の準備に入ったことが分かりました。

負債総額は債権者およそ300人に対し、およそ12億円に上る見込みです。

ミシュラン一つ星店も展開

「The DINING」は、2011年12月に設立された飲食店経営業者です。郷土料理店や居酒屋などを手がけていたほか、2017年11月に開店したフレンチレストラン「LIAISON(リエゾン)」は、『ミシュランガイド』で一つ星の評価を獲得していました。

コロナ禍後の急拡大で売上伸長

帝国データバンクによりますと、同社は新型コロナ禍で売上が一時急速に減少したものの、近年は「LIAISON」の姉妹店やフレンチバルなどを相次ぎオープンさせました。

特にコロナ禍以降に積極的に店舗を展開し、売上高は右肩上がりで推移。大阪や京都、東京などで約30店舗を展開し、2025年9月期には年売上高およそ23億5000万円を計上していました。

コスト高騰と価格転嫁難で苦戦

しかし、急速な店舗展開に伴うコストが嵩んだことに加え、原材料価格や人件費などの諸コストが高騰

これらを価格へ十分に転嫁できなかったことで、利益が上がらない厳しい経営状態が続いていました。

今年最大規模の倒産へ

さらに、コロナ禍で猶予されていた債務の返済再開や賃料負担も重荷となり、資金繰りが悪化。

帝国データバンクによりますと、約1年前に「LIAISON」の閉店がはじまり、直近では「LIAISON」全店を含む閉店が相次ぐなど、経営の立て直しを図っていたものの状況は好転せず、事業継続を断念したということです。

近畿エリアの飲食店としては今年最大の負債額になる見込みです。

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