那覇、糸満に並ぶ沖縄三大綱引きで、450年以上の歴史がある与那原大綱曳(ひき)に向けて、五穀豊穣(ほうじょう)を祈る「アブシバレー(あぜの虫払い)」が5月31日、沖縄県与那原町内で行われた。大綱曳の実行委員を務める各集落の区長らが町内6カ所の拝所を回り、大会の成功などを祈願。
台風接近により、農作物を食べる虫を草舟に乗せて海のかなたへ送り出す「虫払い」は延期され、6月4日に実施した。(南部報道部・新崎哲史)
 ことしの実行委員長を務める港区の知念邦彦区長(65)を中心に、実行委員が拝所を巡回。米や酒をささげ、「五穀豊穣、子孫繁栄、無病息災、みるくゆがふないるぐとぅ、ゆたしくうにげーさびら(豊かで平和な世になるよう、よろしくお願いします)」と手を合わせた。
 祖父らと参加した具志堅陽葵(みなき)さん(7)は「去年は東(あがり)が勝って悔しかったので、今年は西(いり)が勝つように神様にお祈りした」と力を込めた。
 与那原大綱曳の発祥は害虫が原因で稲が不作となり、村の長老が「野山の草を焼き、かねやドラをたたいて大声を出して綱を引くように」と助言したのが始まりとされる。
 台風6号の接近で、延期された虫払いは語呂合わせから「虫の日」の6月4日に実施。関係者は与那原東小学校向かいの海岸に集まり、田芋の葉を食べる芋虫をバナナの葉の筋で作った帆掛け舟に乗せて、沖合へと流していった。
 舟は風を受けて進み「転覆せずにこれだけ長時間持った舟は珍しい」と感嘆の声も。8月16日の本番に向けて幸先の良いスタートを切った。
 知念実行委員長は「綱を通じてみんながつながる大切な祭り。綱から作ったアクセサリーの販売もあり、町外の人にも与那原をアピールしたい」と語った。
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沖縄三大綱引き「与那原大綱曳」、今年は8月16日に開催 アブシバレーで成功祈願
バナナの葉で作った草舟に芋虫を乗せて準備する実行委員ら=4日、与那原町板良敷
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