会いたい時にすぐに会えない、遠距離恋愛。どうしても不安な気持ちが募ってしまいがちな人も多いようです。


今回は、「遠くに住む彼に疑心暗鬼になってしまった」という女性のエピソードをご紹介しましょう。

遠距離恋愛中の恋人

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小野寺知世さん(仮名・28歳)は、付き合って2年目の彰人さん(仮名・33歳)と遠距離恋愛中です。

「彰人は昨年から転勤で大阪に行ってしまい、都内在住の私とは離ればなれになってしまって寂しいかぎりなのですが、LINEのビデオ通話などで連絡を取り合い、月1ペースでどちらかが会いに行くようにしているんです」

そのようにしてお互いを気にかけながら仲良く付き合っていた2人でしたが、半年ほど経った頃から彰人さんの様子がおかしくなってきたそう。

「私がビデオ通話をしようと言っても、『今部屋が散らかってて恥ずかしいから、普通に通話だけでいいでしょ』など、理由をつけて断られるようになってしまったんですよ」

以前は新しい洋服を買ったときや自炊をした際に、それらを報告するための自撮り写真を送ってくれていたのに、それすらなくなってしまいました。

「私が『とにかく写真だけでも送ってよ! 彰人の姿が見たいんだから』としつこくお願いしたら、顔の一部しか写っていないような味気ない写真が送られてきて……悲しくなってしまいました。いつも笑顔の写真をいっぱいくれていたのに、もう私に見せる笑顔なんてないってこと? と落ち込みましたね」

もしかして浮気? 直接会って話し合いたい

さらに月1のデートも理由をつけてどんどん延期されてしまい、知世さんは「あ、これは大阪で別に好きな人ができてしまったに違いない」と思ったそう。

「きっとその娘のために私と別れたくて、わざと嫌われるようなことをして距離をとろうとしているとしか考えられず……いくら遠距離恋愛で寂しかったからといってすぐに別の人に乗り換えるなんて、そんなの薄情すぎるし酷くない? と寂しさと悔しさで感情がぐちゃぐちゃになってしまって」

転勤したばかりの頃は、月に1度会えるその日をお互いに指折り数えて楽しみにしていたのに……いつの間にか楽しみなのは自分だけになってしまったんだと思うと知世さんはやり切れない気持ちになりました。

遠距離恋愛の彼がよそよそしくなり…浮気を疑って会いに行ったら“予想外すぎる真相”が判明
遠距離恋愛
「でもこのままひとりで落ち込んでいても埒があかないし、彰人と直接会ってちゃんと話し合わないとけないと思ったんです」

そして悲しさと同時に怒りの感情も芽生え、「彰人にこのまま会わずにフェードアウトされてたまるか! 別れるならきっちりと筋を通しやがれ」という思いを胸に、知世さんは大阪行きの新幹線に飛び乗ったそう。

「彰人に会いに行くと言ったらまた理由をつけて断られるに決まっているので、いきなり行くしかないと思いましたね」





会ってくれなかった理由が判明

彰人さんの部屋の合鍵を持っていない知世さんは、仕方がないのでマンションの近くに隠れて待ち伏せすることにしました。

「そのマンションに女性が入って行くたびに『もしかして彰人の新しい女かも?』とカリカリしながら待っていたら、仕事帰りにコンビニ袋をぶら下げた彰人が歩いてきたんですよ」

そして知世さんが「来ちゃった」と彰人さんの前に現れると……。

「私の顔を見てハッとした彰人は、鞄とコンビニ袋を投げ捨てて『見ないで!』と悲鳴まじりの声で叫びながら頭を抱えてしまって。最初は意味がよく分からず、ん? という感じでした」

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男性 ヘアチェック
ですがよく頭を見てみると、以前よりおでこがかなり広くなって、頭頂部も薄くなっているのが分かったそう。

「私が彰人の頭にそっと手をやり「もしかしてこれを私に隠そうとして、会ってくれなくなったの?」とたずねたらコクッとうなずいたので、とりあえず話をしようということになって」

部屋に入ってホッとした理由

そして久しぶりに彰人さんの部屋に入ってみると、その一切女性の気配がない、むさ苦しさ全開で散らかり放題な様子に、知世さんはホッとしました。



「話を聞いてみたら、転勤してから仕事がよりハードになってしまい、そのストレスから暴飲暴食に走ってしまった結果、抜け毛が増えて、急激に薄毛が進行してしまったそうなんですよ」

「こんな姿を知世に見せたら、ガッカリされて絶対に振られてしまう」と焦った彰人さんは、とりあえず育毛剤でなんとか髪を増やすように努力していたそう。

「その時間稼ぎのために、私に会わないようにしたりビデオ通話を避けたりしていたし、写真も頭が写っていないものしか送れなくなっていた、というので呆れてしまいました。
私がそんなことぐらいで彰人を嫌いになるわけないのに」

プロポーズ

そして、髪が薄くなるほどのストレスを抱え、暴飲暴食が止められないという事実を知ってしまった知世さんは思わず、「もう結婚しようよ。私も大阪に引っ越すから」と逆プロポーズしてしまいました。

「私が近くにいて彰人を癒せる存在となり、食生活の管理もしてあげられたら、と思ったんです。コンビニ袋の中を見たらお弁当2個とカップラーメンが入っていて……それを毎晩一気に食べているというんですよ。放っておけないですよね」

彰人さんは知世さんの提案に感動し、大喜びでプロポーズを返してきてくれたそう。

「今は大阪で新しい部屋を探しながら、結婚の準備中です。逆プロポーズしたあの日から彰人の暴飲暴食は収まったので、本当によかったなと思っています」と微笑む知世さんなのでした。

<文・イラスト/鈴木詩子>

【鈴木詩子】
漫画家。『アックス』や奥様向け実話漫画誌を中心に活動中。好きなプロレスラーは棚橋弘至。著書『女ヒエラルキー底辺少女』(青林工藝舎)が映画化。Twitter:@skippop
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