【東京】宜野湾市出身の座間味夕雨子さんが東京・銀座で営むクラブ「マダム夕雨子」は4日、開店から50年の節目を迎えた。高級クラブが軒を連ねる日本随一の社交場。
たった一人で看板を守り続けてきた座間味さんは「皆さんが温かい心で支えてくれた」と感謝する。「たくさんの思い出が詰まった場所。これからも守っていく」とも。半世紀の節目はただの通過点に過ぎない。(東京報道部・島袋晋作)
デザイナー夢見て上京、20歳で独立
 普天間高校を卒業後、デザイナーを目指して上京。学費を稼ぐために銀座で働き始めた。20歳で独立し、ホステスも雇わず1人で店を切り盛りしてきた。
 客筋を見極め、役職のない官僚やサラリーマン、新人作家も受け入れた。いつしか彼らは高級官僚、財界トップ、売れっ子の作家に。小説「失楽園」などで知られる故渡辺淳一さんも常連客の一人だった。
幾多の困難を乗り越え、これからも
 今でも新聞に目を通し、接客に必要な情報収集を怠らない。沖縄タイムスもその一つ。
「沖縄に関心のあるお客さんも多い。沖縄出身の私が沖縄のことを知ってなきゃ話にならないからね」とニヤリ。
 ただ、商売が景気に左右されるのは世の常。オイルショック、バブル崩壊、リーマンショック、新型コロナ…。幾多の困難を味わった。それでも灯を消さなかった。そして常連客は通い続けてくれた。「感謝しかない」としみじみと語る。
 最近、住まいも銀座に移した。「銀座は私の人生そのもの。これからもここで生きていく」。節目に合わせて早速届いた盛花やお酒を眺めながら、笑みを浮かべた。
編集部おすすめ