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 「マンダラガンダム完成しました。今年の夏はこれで乗り切ります」というつぶやきと共に、一本の動画を投稿したのはXユーザー・副店長さん。


 自作のプラモデルの動画かと思いきや……なんとそこに映っていたのは、風鈴の姿をしたマンダラガンダムでした。窓際で風に揺られながら、ちりんちりんと耳心地の良い音を鳴らすシュールな光景に、大きな反響が寄せられています。


■ 来年の合同作品展に向けたひらめき「これ、吊るせそう」

 マンダラガンダムと言えば、「機動武闘伝Gガンダム」に登場する、ネオネパール代表のモビルファイター。仏像を思わせる螺髪に、複数の赤い球体が繋がっている両腕、さらには脚部が存在しない釣鐘型の下半身など、他のガンダムと一線を画すデザインで、一部の層からカルト的な人気を誇る機体です。


 そんなマンダラガンダムがまさか風鈴になろうとは。副店長さんによると、本作は自身が所属する模型サークル「万丈軍団」が参加する、静岡ホビーショーのモデラーズクラブ合同作品展に向けて製作したものとのこと。


 サークル内でテーマを決めて作品を持ち寄る企画があり、今回のテーマが「マンダラガンダム合わせ」に決まったことから、制作が開始されました。


 使用したキットはプレミアムバンダイ限定キット「HG 1/144 マンダラガンダム」。数あるアイデアの中から風鈴を選んだ理由については、「この変形状態が見た目まんま、何の捻りもなく風鈴みたいだと思ったから」とのこと。機体デザインそのものが持つ圧倒的な“鈴感”をきっかけに「これ、吊るせそうな気がするな」と閃いたそうです。


Gガンダム「マンダラガンダム」がまさかの風鈴に シュールすぎる光景に反響
HG 1/144 マンダラガンダム


Gガンダム「マンダラガンダム」がまさかの風鈴に シュールすぎる光景に反響
HG 1/144 マンダラガンダム

■ 10日間の試行錯誤 サイズ問題を乗り越えた内部構造

 製作期間は10日間。一見するとシンプルなアイデアに見えますが、その内部にはプラモデルを本物の風鈴として機能させるための位置決めや緻密な工作が詰め込まれています。


 当初は「マンダラガンダムの中身をくり抜いて、市販の風鈴をそのまま中に仕込む」という構造を想定していたものの、いざ作業を始めるとキットが思った以上に小さく、買ってきた市販の風鈴が内部に入らないという想定外のサイズ問題に直面。


 そこで副店長さんは、インテリア雑貨として売られていたミニサイズのベルを急遽購入。ベルの上部に穴を開け、元々の風鈴から流用した紐、音を鳴らす「舌(ぜつ)」、そして下部に吊るす短冊を組み合わせることで、コンパクトな特製風鈴構造を実現しました。


 しかし、これにより本来なら鐘の内部中央で固定されるはずの頭部や腕といった上半身パーツの配置変更を余儀なくされました。中央にベルを入れたため、胸部パーツを脇のあたりまで大胆にカット。バックパック部分を鐘の内側天井部に直接接着して固定することで、キット素組みと同じ絶妙な位置に頭と腕を露出させることに成功しています。


Gガンダム「マンダラガンダム」がまさかの風鈴に シュールすぎる光景に反響
内部の構造


Gガンダム「マンダラガンダム」がまさかの風鈴に シュールすぎる光景に反響
内部の構造

■ プラスチック感を消し去る「青銅塗装」と展示を見据えた音のこだわり

 工作だけでなく、塗装や仕上がりのディテールにもモデラーとしてのこだわりが光ります。


 元のプラスチック感を完全に無くすため、表面には重厚な「青銅っぽいテクスチャー塗装」を敢行。これにより、一見すると本物の金属で鋳造された伝統工芸品のような、渋みのある質感を実現しています。


Gガンダム「マンダラガンダム」がまさかの風鈴に シュールすぎる光景に反響
塗装中の様子


Gガンダム「マンダラガンダム」がまさかの風鈴に シュールすぎる光景に反響
塗装中の様子


 また、サークル展示会での披露を目的としていることから、「音の鳴り方」にも細心の注意が払われています。風鈴は意外と大きな音が響くため、展示会場で周囲の迷惑にならないよう、外装の内側を絶妙に削り、ベルが過度にぶつかって音が響きすぎないよう適度な鳴り具合に調整しているとのことでした。


 こうして完成した作品の出来栄えについて、副店長さんは「短期間の製作でしたが、自分でも想像以上にちゃんと風鈴をしていて出来栄えにはとても満足しています。風に揺られている姿を見ているとなんだか可愛くて愛着が湧きますね。目で見ただよさだけでなく、音でも楽しめる良い製作になりました」と、確かな手応えを語ります。


Gガンダム「マンダラガンダム」がまさかの風鈴に シュールすぎる光景に反響
完成したマンダラガンダム風鈴


Gガンダム「マンダラガンダム」がまさかの風鈴に シュールすぎる光景に反響
完成したマンダラガンダム風鈴


 リプライ欄には「これは完全に、この発想はなかった」「アイデアに脱帽です」といった声が相次ぐなど、多くのガンプラファンの心を掴んだマンダラガンダム風鈴。来年の合同作品展のブースでも、ひときわユニークな癒やしの音色を響かせてくれることでしょう。 

<記事化協力>
副店長さん(@fukuten1126)


(山口弘剛)

Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By 山口 弘剛‌ | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2026062304.html
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