小学生野球の高円宮賜杯第46回全日本学童軟式野球大会マクドナルド・トーナメント13日、松山中央公園野球場で決勝が行われ、長曽根ストロングス(大阪)が3-2で多賀少年野球クラブ(滋賀)に競り勝ち、2年連続9度目の優勝を果たした。

 長曽根ストロングスは2-2の四回、長短打で1死一、三塁の好機をつくり、茂友悠人の左前打で勝ち越し。

最終回の六回は1死三塁のピンチを切り抜けた。多賀少年野球クラブは7年ぶりの優勝を狙ったが及ばなかった。

 模範となるチームを表彰するマクドナルドグッドマナーアワードには、松山NORTHベースボールクラブ(愛媛)、久保軟式野球スポーツ少年団(山口)、豊上ジュニアーズ(千葉)、前沢ジュニア野球スポーツ少年団(岩手)、南瀬谷ライオンズ(神奈川)、玉村ジュニアベースボールクラブ(群馬)、長浜少年野球団(大分)の7チームが選ばれた。

▽長曽根ストロングス(大阪)

「負けない野球」で粘り勝ち

 長曽根ストロングスが接戦を制して2連覇を果たし、最多の優勝回数を9に伸ばした。

 一回に2点を先制される苦しい展開となったが、三回に追いつくと、四回は長短打で1死一、三塁の好機をつくり、7番の茂友悠人が「絶対に何が何でも(走者を)かえす」という思いで打席に立った。初球の内角高めを左前へ打ち返し、勝ち越しの走者を迎え入れた。

 1点リードのまま迎えた最終回の六回は1死三塁とされた。ここで四回途中に降板した先発の山瀬晴が再びマウンドへ。山瀬は右翼守備でのまずい動きで三塁打を許した直後に熊田耐樹監督から「最後、エースなんだから自分で決めてこい」とマウンドを託され意気込んだ。内野ゴロや外野飛球でも1点を失う場面で、最初の打者を投飛に仕留めると、次打者を遊ゴロに打ち取り、1点差を守り切った。

 熊田監督は「お互いに負けない野球だった」と守備で粘り合った決勝を評価した。その粘り合いで負けないのが長曽根ストロングスであることをまた示し「(優勝回数)10回はいかないとと思っている」と3連覇に意欲を示した。

(鈴木幸来)

▽多賀少年野球クラブ(滋賀)

「にこにこし続けられた」成長たたえる辻監督

 7年ぶりの優勝を狙った多賀少年野球クラブだったが、あと一歩及ばなかった。1点を追う六回に1死三塁の好機をつくったが、投飛と遊ゴロで試合終了となった。

 辻正人監督は「選手たちの技術面以外での成長があった。良い経験になったと思う」と大会を振り返った。特に大きかったのは「リードを許して守りに入ってしまった」という準々決勝だった。「攻め続けなくてはならない」と選手を鼓舞し、2イニングのタイブレークとなった接戦を制した。決勝戦では「相手の独特の雰囲気に全くひるむことなく、にこにこしながら攻撃し続けられた」と選手たちの成長をたたえた。

 終日を使う練習試合よりも、半日練習を重視する方針で、昨年ベスト4、今年は準優勝と成果を挙げている。投げる、捕る、打つといった地力を育てることが重要だと強調する辻監督は「基礎を固めてここまでやってきた」と語る。優勝には届かなかったが、確かな手応えは得たようだ。(梢志帆実)

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