婚活でモテる男性とモテない男性は何が違うのか。恋愛・婚活コンサルタントの菊乃さんは「現在の婚活は、マッチングアプリや結婚相談所などでプロフィールを書く出会いが主流だ。
モテない男性には『趣味欄』に書く内容に共通点がある」という――。
■「結婚できない男性」の決定的な勘違い
「趣味が合う女性と結婚したい」と考える男性は多い。
しかし、婚活の現場を長年見てきた筆者の実感として、実際には「趣味が一致したから結婚に至った」というケースはそれほど多くない。
むしろ、趣味へのこだわりが強いほど、婚活を難しくしてしまう男性も少なくない。
趣味には男女比の偏りがある。女性があまり知らない趣味は、会話のきっかけになりづらい。
「世の中にはいろんな女性がいるから、きっと自分の趣味を理解してくれる人もいるはず」
そう期待する男性もいるが、婚活では“ありのままの自分を受け入れてくれる人探し”より、自分を客観視するほうが重要だ。
まずは、自分の趣味がどのような男女比なのかを客観視してほしい。
男性比率が高い趣味

・バイク、車

・鉄道

・ギャンブル

・スポーツ観戦

なお、「知らないなら教えてあげる」と趣味を“布教”しようとする男性もいるが、これは女性から非常に嫌がられる。
「返報性の原理(※)」を活用し、先に相手の趣味嗜好に興味をもち理解を示すことで、関係が進展してから女性側があなたの趣味にも興味を持つ可能性はあるかもしれない。
※人から好意や親切などの施しを受けた際に、「自分もお返しをしなければならない」と感じる心理的な傾向のこと
しかし、一方的な“布教”は「あなた自身」だけでなく、その趣味そのものへの印象まで悪くしてしまう。
■「自己都合」の押しつけは絶対NG
女性もいるが、男性比率が高めな趣味

・温泉、サウナ

・歴史、神社仏閣巡り

・ゲーム

・筋トレ
男女比のバランスが比較的よい趣味

・映画

・アニメ、漫画

・旅行

・音楽

※アニメ・漫画・音楽は「作品ジャンル」によって愛好者の男女比が偏ることもある。

女性が興味をもちやすい趣味嗜好

・食べ歩き

・コーヒー、紅茶

・料理

・ファッション

現在の婚活は、マッチングアプリや結婚相談所など、プロフィールに趣味を書く出会い方が主流だ。
ここで何を書くかには、“相手目線を持てるか”が色濃く表れる。
婚活プロフィールの趣味欄は、「自己表現」ではなく「会話の入口」「デートのきっかけ」と考えたほうがよい。
企業の採用で、履歴書の志望動機に「家から近いから」と、自分都合だけを書く人が敬遠されるのと同じである。
■「元サッカー部」に未婚が少ないワケ
「(男性比率の高い)サッカー観戦が趣味だけど結婚できた」
そう思う人もいるだろう。
だが、婚活市場に長く残る独身男性は、既婚男性とは属性が異なる。
学生時代にサッカー部や野球部だった男性は世の中に多いはずだが、40代以上の婚活男性では、元サッカー部・元野球部といった“チームスポーツ経験者”が極端に少ない。いてもバツイチであるケースが多い。
とくに、元サッカー部の婚活男性は三毛猫のオスぐらいレア。野球部よりサッカー部のほうがオシャレな人が多い傾向にあるため、婚活なんかしなくても結婚できるのだろう。
サッカー、野球、バレー、バスケなどのチームスポーツは、ある程度のコミュニケーション能力がなければ楽しみにくい。友人関係も広がりやすいため、日常生活の中で恋愛に発展しやすく、未婚のままアラフォーまで残ることは少ないのだ。

婚活では、趣味そのものより「コミュニケーション力」のほうが、はるかに成果を左右する。
また、「飲み会が好き」という男性も婚活市場には少ない。
飲み会好きな人は合コンにも呼ばれやすいし、飲食店にも詳しいため、デートのエスコートにも慣れている。仮に婚活市場に来ても、比較的早く卒業していく傾向がある。
■オタク女性は「同じ趣味の男性」を求めない
漫画やアニメが好きな女性は、その趣味をプロフィールに書くことで男性と出会いやすくなることはある。
しかし、オタク女子の麻衣さんはこう話していた。
「プロフィールに“漫画・アニメ好き”を強く書きたくないんです。一人で楽しめる趣味だから、別に共通じゃなくてもいい。むしろ、オタク男性にはあまり良いイメージがなくて……。それより会話しやすい人がいいです」
麻衣さんは、好きな作品のミュージカルを見に行く“推し活友達”はすでに別にいる。
これは麻衣さんだけの話ではない。趣味は生活のごく一部であって、四六時中やっているものではない。

さらに、結婚相手として見られる段階になると、
・家事や育児を協力できそうか

・思いやりや気配りがあるか

・一緒に生活できそうか
といった“生活力”のほうが重要になる。
なお、麻衣さんが「オタク男性は嫌」と感じる理由は、コミュニケーション力の低さと、趣味への過度な課金だった。
たとえ「女性ウケが良い」とされる食べ歩きであっても、散財が激しければ結婚相手として敬遠される。
■「結婚できない男の趣味」ワースト5
もちろん、どんな趣味でも結婚している人はいる。
ただし、
・女性が興味を持つか

・デートのきっかけになるか

・お金を使わないか(散財度)

・相手に合わせるか(協調性)

・家族の時間をつくれるか

・趣味の“布教”をしないか
という5つの観点から見ると、婚活で不利になりやすい趣味は確かに存在する。
以下、5段階評価(数字が低いほど婚活ではマイナス)で紹介したい。
5位「趣味がない」
・女性が興味を持つか:0

・デートのきっかけになるか:0

・お金を使わないか(散財度):5

・相手に合わせるか(協調性):2

・家族の時間をつくれるか:3

・趣味の“布教”をしないか:5

⇒合計点(少ないほど非モテ):15

「趣味は特にありません」

「休日は家でゴロゴロしています」
こういう人は少なくない。女性にもいる。
しかし婚活では、正直に自分を説明することがマイナスになる場合がある。
年に1回しか映画を見なくても「映画」と書いてよいし、趣味とはいえないとしても「水族館に行ってみたい」「一緒にお花見や紅葉狩りをしたい」などパートナーができたら一緒にやりたいことを書くのも問題ない。
ライバルが多数いる婚活市場では、「何もない人」はそのままスルーされやすい。
なお、年齢が上がるほど“趣味なし”の人は増える傾向がある。

4位「車」
・女性が興味を持つか:2

・デートのきっかけになるか:2

・お金を使わないか(散財度):0

・相手に合わせるか(協調性):2

・家族の時間をつくれるか:3

・趣味の“布教”をしないか:3

⇒合計点:12

令和の今でも、「車を持っていないと結婚できませんか」と相談されることがある。
しかし、「車がないとモテない」は昭和的価値観だ。
地方の車社会なら実用品として問題ない。だが現在、女性側が「お金がかかりそう」と感じやすい趣味の代表格が、車やバイクである。
美幸さんは、婚活で知り合った年収700万円台の男性とドライブデートをした。
彼はレクサスに乗っており、車内からも新車の香りがした。新しいのか尋ねたところ「車検前の2年程度で売って新車に乗り換えている」と得意げに語り始めた瞬間、美幸さんは彼と次のデートの約束はすまいと思ったという。
「結婚後も、趣味優先でお金を使いそう」
そう思われた時点で、堅実な女性の結婚対象から外れてしまう。
■「年収1000万円超のハイスぺ」に人気な女性の特徴
3位「昆虫飼育」
・女性が興味を持つか:0

・デートのきっかけになるか:0

・お金を使わないか(散財度):3

・相手に合わせるか(協調性):1

・家族の時間をつくれるか:4

・趣味の“布教”をしないか:1

⇒合計点:9

虫が苦手な人は多い。むしろ好きな女性のほうがずっと少ない。さらに「同じ家で暮らす」となるとハードルは上がる。
過去に、カブトムシ飼育が趣味の男性とデートした女性の話を聞いたことがある。

カブトムシは直射日光を避け、涼しい場所で飼育する必要があるそうで、その男性は日当たりの悪い北向きマンションを探して契約したそうだ。
女性は「人間が快適な環境と、虫が快適な環境が違いすぎる。結婚生活が想像できなかった」と感じたそう。
2位「フィギュアなどの収集」
・女性が興味を持つか:1

・デートのきっかけになるか:1

・お金を使わないか(散財度):0

・相手に合わせるか(協調性):1

・家族の時間をつくれるか:2

・趣味の“布教”をしないか:2

⇒合計点:7

今は空前の“推し活”ブームであり、オタク趣味そのものが否定される時代ではない。
しかし、「収集癖」は別問題だ。
大量のコレクションは空間を占有するうえ、「かなりお金を使っていそう」という印象も与えやすい。
もちろん、収集好きの女性もいる。
だが、「オタク男性と結婚したいオタク女性」は婚活市場では茶トラのメス猫の如く希少で、非常に人気が高い。
大手結婚相談所で1年以上婚活して婚活が難航していた恵さんが相談にきた。ヒアリングしたところ、恵さんはかなりのオタク。
結婚相談所から隠せとは言われなかったものの、あまり前面に出さないほうが良いだろうと考え、オタクを隠して婚活していたという。
しかし自己紹介文を“オタク全開”に変えたところ、年収1000万円超のIT企業勤務男性や高収入専門職のオタク男性から多数申し込みが来て、わずか3カ月ほどで成婚退会していった。
なお、恵さんはオタクを隠していた時より、オタク全開にしたほうが容姿が爽やかな男性に会えたそうです。
つまり、収集癖すら許容してくれる女性を探すなら、高倍率の競争を勝ち抜かなければならない。
■問題なのは趣味自体ではなく「姿勢」
1位「鉄道」
・女性が興味を持つか:0

・デートのきっかけになるか:1

・お金を使わないか(散財度):1

・相手に合わせるか(協調性):0

・家族の時間をつくれるか:1

・趣味の“布教”をしないか:0

⇒合計点:3

婚活プロフィール作成時に、「女性で興味を持つ人が少ないので、あえて書かなくてもいいのでは」と提案すると、バイク好きやプロレス好きの男性は比較的納得してくれる。
だが、鉄道好きの男性は、「鉄道旅行ならいいですか?」と強く食い下がるケースが目立つ。
問題は鉄道趣味そのものではない。歩み寄りのなさである。
冒頭でも述べた通り、趣味の布教は非常に嫌がられる。鉄道趣味が悪いのではなく、「自分の好きなものを相手にも理解してもらいたい」という姿勢が強すぎると、協調性の欠如として伝わってしまう。
なお、既婚者にも鉄道好きはいる。ただし彼らは、「鉄道しかない人」ではなく、「鉄道も好きな人」なのだ。
■人気男性が「プロフィール」に書いていること
趣味をやめれば結婚できるわけではない。趣味で人生が豊かになっているなら、大切にすべきだろう。
ただし、会話が盛り上がらない原因は、「共通の趣味がないから」ではないことが多い。
実際には、
・外見に清潔感がない

・コミュニケーションが一方通行

・相手への配慮がない
といった要素で減点されているケースが大半だ。
女性は、初デートで相手を好きになることは少ない。
個人差はあるが、3回程度会ってようやく「いいかもしれない」と感じる人も多い。
つまり、1~2回目のデートは「減点されないこと」が重要なのだ。
さらに女性は、結婚に際して出産・育児への不安を抱えている。妊娠中や産後は、趣味を楽しむ余裕がなくなる時期もある。
だからこそ、「趣味が合う女性」を探すことばかりに意識が向いている男性は、結婚生活への解像度が低く見えてしまう。
2026年現在、婚活市場で人気が高い男性のプロフィールには、
・家事は一通りできる

・NISAやiDeCoなど将来に備えて資産形成もしている

・男性育休を積極的に取得したい
といった、生活面で自分を選ぶメリットがきちんと書かれている。
趣味ばかりをアピールするプロフィールは、こうした男性と比べると、どうしても幼く見えてしまうのだ。

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菊乃(きくの)

恋愛・婚活アドバイザー

これまで3000人以上の恋愛・婚活相談に携わる。相談者の約4割は恋愛経験がなく、服選びや写真、プロフィール作成といった婚活スタート時の支援から、LINE添削など関係構築のサポートまで一貫して行う。マンツーマン相談のほか、自治体や結婚相談所でのセミナー講師、婚活・結婚に関する執筆を行う。著書に『7日間でとびきり愛される方法』(かんき出版)、『あなたの「そこ」がもったいない。』(すばる舎)、『なぜか愛される女がしている73の習慣』(双葉社)ほか。

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(恋愛・婚活アドバイザー 菊乃)
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