今回は、日頃お世話になっている東急不動産の熊本さんと中田さんをお招きし、弊社プロデューサーの岩田を交えながら、SDSの現在や今後の展望、ここでの働き方などについて語り合いました。(インタビューは2026年1月22日に実施しました)
左から、岩田(GREAT WORKS)・熊本さん(東急不動産)・中田さん(東急不動産)
岩田:弊社オフィスは、2025年7月にSDSへ移転してきました。ここに来るまでは、働き方がどのように変わるのか正直あまり想像がつかなかったのですが、毎週のようにイベントが開催されていたり、まったく違う業種の方々と知り合えたり、日々たくさんの刺激をもらっています。
中田:この1年で、コミュニティの会員数がかなり増えましたね。イベントもおかげさまで大盛況で、急スピードで成長しているなと実感しています。
岩田:そもそもSDSは「SAKURA DEEPTECH SHIBUYA」という名のとおり、ディープテック領域に特化したコミュニティ拠点なわけですが……ここが誕生した経緯について、改めて教えていただけますか?
熊本:SDSは、2024年7月に渋谷の新たなランドマークとしてオープンした「渋谷サクラステージ」内に位置しています。施設の開発にあたっては、トレンドやカルチャーの発信はもちろん、スタートアップ支援などを通じて最先端ビジネスを推進する「知の集積地」にしたいという想いがありました。そんなとき、運良くマサチューセッツ工科大学(MIT)の教授の方々と知り合う機会があり、何か一緒にできることがないか考えていたんです。ただ共同研究をするだけでは面白くないので、せっかくなら渋谷の地を活かした、新たな場づくりができないかと。
そこで着目したのが「ディープテック」でした。
岩田:たしかに、渋谷はイノベーションとの親和性が高い街だと言えそうです。多様なコンテンツが集積しているからこそ、無限の可能性がありますね。実際にSDSを運営してみて、現在どのような感触を得られていますか?
中田:昨年は1期目ということで、実験的な意味も含めてさまざまなプログラムを開催しました。予想以上に多くの人々がイベントに参加してくれて、どんどんコミュニティの輪が広がっていったので、この場の持つ価値を実感できました。一方、やはり最終的なゴールとしては、この場で生まれたビジネスを実行に移してほしいという思いがあります。昨年12月に実施した成果発表イベントでは、その一歩目となる実績をつくることができました。
岩田:とても盛り上がっていましたよね!参加者の方々の熱量がすごかったです。今後の展開は、どのようなイメージをお持ちですか?
熊本:2期目の目標として掲げているのは、渋谷における都市観光力の向上と産業育成にきちんとつなげることです。
また、先ほど中田も言ったとおり、コミュニティ会員である企業がきちんとビジネスを実行していくことが大切です。いくらイベントの場を通じて出会いや気づきが生まれても、事業のゴール設定ができていない状態だと、前に進むことができません。コミュニティが拡大していっているのは、もちろん良いことですが、きちんと価値を生むための「質」を担保する必要があります。そのための運営上の工夫も、これから考えていきたいです。
岩田:弊社が長らく拠点を置いていた乃木坂のオフィスは、静かな住宅街の一角にあり、朝から晩までこもって仕事をするような環境でした。一人ひとりの作業環境としては良かったのですが、どうしても閉じた雰囲気になってしまいがちで……。そんななかSDSへのオフィス移転が決まり、これは働き方のトランスフォーメーションに向けた絶好のチャンスなんじゃないかと。私がオフィス移転プロジェクトのリーダーとなり、社員全員を巻き込みながら、さまざまな社内改革を推進していきました。
熊本:実際に新しい環境で働き始めて、いかがでしたか?
岩田:若手のメンバーほど、環境に慣れるのは早かったですね(笑)。おかげさまで、今では、みんなすっかり溶け込んでいます。コワーキングスペースなので、さまざまな業界の方々が出入りされていますが、私たちも日々たくさんの出会いがあります。
中田:気軽に食事ができるかどうかって、意外と重要ですよね。私たちも運営側として毎日SDSに通っていますが、入居者の方々と同じ実感を持てるようにすることを大事にしているんです。イベントに参加されている方々の生の声も聞けますしね。空気を肌で感じるために、実際にオフィスで過ごす時間を大切にしています。
岩田:せっかく多くの企業が集まっている環境で働いているので、これからは弊社も、企業に向けて何かしらの価値を提供できるようになるといいなと思います。例えば、お節介かもしれないですけれど、イベントの投影資料やピッチ資料の作成など、見せ方・伝え方のお手伝いは、弊社の強みを活かせそうです。
熊本:お節介、ぜひしていただきたいです!うちに入居しているのは、必ずしもディープテック領域の企業だけではありません。範囲を限定してしまうと、新しいものが生まれづらくなってしまいますし、渋谷らしくないと思うんですよね。御社のようにディープテックを支える側の企業もいることを、積極的に伝えていきたいです。
中田:自社のことを自分たちだけで考えようとすると、なかなか難しいですよね。
岩田:弊社はトランスフォーメーションを機に、今年から新たなミッション・ビジョン・バリューを掲げているのですが、そのなかで自分たちのことを「⾒えない未来にコトを起こすイグナイター集団」と表現しています。これだけ変化の激しい時代において、きっと多くの企業は、過去の事例から未来を予測することが難しくなってきたと思うんです。そんなとき、私たちがクリエイティブの力で未来を描いてあげることができれば、きっと一歩でも前に進めるきっかけになるんじゃないかと。SDSでも、そんな風に企業の背中を押してあげられる存在になれればいいなと思います。
(GREAT WORKSのMVVについての記事はこちら)
中田:ぜひ、ここで実践してください!イベントには大企業の方もお越しになられていますし、なかでもアグレッシブなマインドを持っている方が多い印象です。何か新しいことを始めたい、現状を変えたい、という思いを持って来ている方がたくさんいらっしゃるはずなので、きっと御社のような企業によるサポートを求めていると思いますよ。
熊本:おかげさまで、SDSは今とても良いサイクルに入り始めていますし、できることも増えてきました。トライアンドエラーで良いので、一緒に挑戦していきましょう。
岩田:今後もよろしくお願いします。本日はありがとうございました!