◆第108回全国高校野球茨城大会▽準決勝 霞ケ浦5―1水戸商 (23日・ノーブルホームスタジアム水戸)

 24年以来の甲子園出場を目指す霞ケ浦が、春夏通算14回の甲子園出場を誇る古豪・水戸商を5―1で下し、甲子園出場に王手をかけた。

 3年生投手コンビがゲームを支配した。

霞ケ浦の先発・小林将大(3年)が6回2/3を1失点の好投でゲームメイク。8安打を許しながら、粘りの投球で8三振を奪うと、7回途中からはエース・稲山幸汰(3年)が登板。2回1/3を1安打4奪三振無失点に封じて反撃を許さず、危なげなく決勝に駒を進めた。

 この日は救援登板となった最速147キロ右腕・稲山は、準々決勝の鹿島学園戦、4回戦の下妻二戦で共に完投勝利。久しぶりの中継ぎ起用も「思うところにボールを投げられた。いつもの投球が出来た」と涼しげ。水戸商打線に1点を返され、リードが1点となった7回2死一塁で出番が訪れたが「相手の雰囲気になっていたけど、自分が(マウンドに)上がったからには絶対に点数はやらない」と、空振り三振で切り抜けて見せた。

 非凡な活躍でチームを引っ張る稲山だが、高校卒業後も野球を続けていくか悩んでいるという。「(野球を辞める)思いでいました。自分の中で(夏で)やり切って終わろうかなと」と打ち明ける。高橋祐二監督も「記者の皆さん『145キロを投げて、大学で野球やらないピッチャーはいない』って言ってください」と苦笑い。本人も、聖地への切符を目の前にして「甲子園に行ったら(気持ちが)変わる可能性もある」と、おどけて見せた。

 決勝は25日、常総学院とぶつかる。「目の前に集中する。自分が抑える。マウンドに上がったら、みんなに大丈夫と思わせられる投球ができれば」と稲山は自信たっぷりに拳を握った。

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