プラダを着た悪魔 (吹替版)社会に出る前に観ておきたいオフィス系の映画として真っ先に名前があがるのは、定番だが、やはり『プラダを着た悪魔』だろう。大学を卒業したばかりのやる気ある若手社員が悪魔のような上司のもとで奮闘する話は、お仕事系ドラマが大好きの日本人にとって相性が良いらしく、公開から10数年しか経っていないのに、もはや古典的扱いだ。 アンドレア(アン・ハサウェイ)はジャーナリストを目指すため、大学院への進学を蹴って田舎からニューヨークへやって来た。出版業界に飛び込んだものの、配属されたのはファッション誌。業界で絶大な影響力を持つ鬼編集長ミランダ(メリル・ストリープ)のアシスタントを任されることになるが、本来やりたかった仕事への足がかりとして、アンドレアはミランダからの無理難題に応えていく。 公開当時は「仕事に恋に頑張る、あなたの物語!」みたいな宣伝文句が飛び交っていたと記憶しているが、実はそんなに単純な話ではない。本作はむしろ「才能のない者は淘汰される」というシビアな主題を示唆している。そしてそのことを簡単に悟られないように、まるで「普通の女の子が一人前に成長する話」のように見せているところが非常に上手い。 『SEX AND THE CITY』製作スタッフによる美術や衣装は非常に華やかで、きらびやかなファッション業界の裏側を見ることができる。