【ライブ写真ギャラリー】『BTS WORLD TOUR 'ARIRANG' BUSAN』
BTSが、ワールドツアー開始から2カ月ぶりに韓国に凱旋。3年9カ月ぶりのニューアルバム『ARIRANG』を引っ提げ、4月9日に韓国・高陽の総合運動場メインスタジアムでスタートしたワールドツアー『BTS WORLD TOUR 'ARIRANG'』。4月17日、18日には東京ドームでも公演が行われ、日本のARMYを熱狂させた。その後BTSは北米各地を回り、デビュー記念日となる6月13日に合わせてホームへとカムバック。本稿では、初日となった12日公演の様子をレポートする。
開演が1時間15分ほど遅れ、360度客席に取り囲まれたステージへRM、Jin、SUGA、j-hope、Jimin、V、Jung Kookの7人が勇ましく歩み出ると、待ち焦がれたARMYから大歓声が起こる。まずはおなじみの「Hooligan」で、7人が個性豊かな存在感を発揮。これまではブラックレザーの重厚感ある衣装を着用していたBTSだが、釜山公演では夏仕様の衣装を纏い、さらにVはヘアカラーを明るい茶色にチェンジ。そうしたアップデートもあってか、メンバーのパフォーマンスにさらなる軽やかさと余裕が漂う。
釜山はメンバーのJiminとJung Kookの故郷でもあり、釜山アジアド主競技場は2022年10月15日、BTSがグループ活動休止前、最後の公演となった『BTS <Yet To Come> CONCERT in BUSAN』を行った地だ。
公演を重ねてきたことで、演出も東京ドーム公演からさらに研ぎ澄まされた印象を受けた。『ARIRANG』のタイトル曲「SWIM」ではダンサーの手で布が波のようにたゆたい、BTSは止まらずに泳ぎ進んでいくような姿を、繊細な歌声と優雅な踊りで表現する。続く「Merry Go Round」でしっとりとした余韻を残すと、ステージに1羽の蝶がひらりと飛んでいった。
(P)&(C)BIGHIT MUSIC
赤と青のマントをまとったダンサーの群れによって舞台に韓国国旗である太極旗が作り出され、キレのいいダンスで圧倒する「2.0」でARMYのボルテージを上げたあとは、BTSの日常と個人的な思いを淡々と描く「NORMAL」へ。この日リリースされた『ARIRANG』(613 Limited Edition Picture Disc Vinyl)収録の韓国語バージョンとして初披露となり、母語で歌い上げることで、メンバーはさらに切実な思いを込めていた。7人ともツアーを通してボーカルにさらに磨きがかかったように感じ、エモーショナルな歌声と高い表現力に引き込まれた。
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6月25日発売の「Rolling Stone Japan vol.35」掲載のインタビューで、Jiminは「変わったことがあるとしたら、僕個人としても、もっといいシンガーになりたいと思うようになったことです。メンバーたちは、みんな素晴らしいアーティストです。
「Body to Body」では韓国の民謡「アリラン」が挿入されており、ツアーで観客の合唱を聴くたび、メンバーは感動で心が震えるという。水が噴き上がり、花火が打ち上がる中、釜山のARMYが大きな歌声を夜空に響かせると、7人は耳を澄ませてその歌声に聴き入っていた。そして「IDOL」ではメンバーがアリーナ外周を行進。足首の負傷により東京ドーム公演では移動車に乗っていたRMもオーディエンスと一緒に飛び跳ね、会場が一体となった。
『ARIRANG』のDeluxe Vinylにシークレットトラックとして収録されていた「Come Over」も、ARMYへのプレゼントとしてこの日音源がリリースされたばかり。ステージに戻りながらこの曲を7人が歌うと、プロデュースを手がけたSUGAを、メンバーは「おめでとう!」と祝福した。
リクエスト曲のコーナーで釜山公演初日にチョイスされたのは、「Paldogangsan」と「Ma City」。デビュー年に発表された「Paldogangsan」は、メンバーそれぞれが出身地の方言自慢をする”方言ラップ”がユニークな初期曲で、7人はまるで子どものように無邪気な笑顔を弾けさせていた。「Ma City」もメンバーが故郷への誇りを歌うナンバーで、いずれも『ARIRANG』と同じく、彼らのアイデンティティとルーツに改めて向き合う楽曲だ。
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開演が遅れた影響で、急ぎ足で最後の挨拶をする7人。
さらなる”釜山のためのプレゼント”として、ラストの「Into the Sun」の前には、『ARIRANG』の収録曲「One More Night」を初披露。7人は透明感のある歌声で歌い上げ、ぎゅっと集まってカメラに笑顔を向けた。
エネルギッシュなパフォーマンスから人間らしさにあふれたMCまで、BTSのライブは心地よい刺激と幸福感に満ちている。SUGAが本誌vol.35のインタビューで「僕たちがそう思っている限り、70代になっても、80代になっても、みんなでステージに立ち続けることはできると思います。もちろん、今のようなパフォーマンスは難しいかもしれませんが、みんなでステージに立つことはできます。ほかの方法を見つけますよ」と語っていた通り、ステージに立つ7人の姿をできるだけ長く見られることを祈わずにはいられない。
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