【写真ギャラリー】フジロックで注目を集めたXG
単にバンドのエネルギーで出力を上げるのではない。バンドアレンジを通して、XGの根源的な魅力や生身の強さが浮かび上がる。そんな自由な音楽の枠組みのなかに、7人はいた。
Photo by Masato Yokoyama
今回のステージは、『THE CORE -核』収録のアルバム曲をバンドでパフォーマンスするのはほぼ初。今年からスタートしたワールドツアー「XG WORLD TOUR: THE CORE」で見せてきた、ライブ用トラックと照明、映像を同期させたコンセプチュアルな演出も、もちろんXGのアーティスト性を語るうえで欠かせない。
その一方、この日のオープニングで見せたマイクリレーさながらのスピットから始まった「WOKE UP」、幻想的な雰囲気を湛えたハウス・ナンバー「HYPNOTIZE」のグルーヴ感、ポップパンクで弾けた「O.R.B (Obviously Reads Bro)」の一体感など、XGは、生バンドを背負って歌い踊っても最高なのだ。その相性のよさは、昨年5月の東京ドーム公演でも証明されていた。なお、苗場のステージでバックを務めたのも、同公演と同じバンドメンバーだったという。
Photo by Masato Yokoyama
Photo by Masato Yokoyama
X-POPは音楽カルチャーの「継承」を体現する。レジェンドたちが築いてきたポップスの華やかな意匠、先人たちから受け継がれるヒップホップの先鋭的な精神性。それらを大きく包み込むのはXGとALPHAZ(※XGのファンダム名)の「愛」である。
終演後、XGのフジロック仕様のWolf Tシャツを着ていた自分に、あるALPHAZが声をかけてくれた。記念にステッカーを作ったのだという。そこには「Xtraordinary fujirock」の文字。XGの名前(Xtraordinary Genes)にちなんだ言葉遊びと、この日だけの高揚感を小さな一枚に閉じ込めたようなステッカーだった。
SET LIST
1.AWAKENING~THE VISION
2.WOKE UP
3.GRL GVNG~UNDEFEATED
4.ROCK THE BOAT
5.NO GOOD
6.PS118
7.GALA
8.SOMETHING AIN'T RIGHT
9.HYPNOTIZE
10.TAKE MY BREATH
11.IYKYK
12.4 SEASONS
13.IS THIS LOVE
14.LEFT RIGHT
15.O.R.B (Obviously Reads Bro)
16.SHOOTING STAR~SOARING
このステージの本番前、Rolling Stone Japanは会場内のプレスエリアでXGに話を聞いた。初出演となるフジロックへの思い、コーチェラをはじめ、世界各地のフェスやイベントを通して得た経験、ライブで大切にしている「共鳴」、そして今のXGを突き動かす「信じる力」とは。苗場の舞台へ向かう直前、メンバーが語った言葉を届ける。
本番直前、Rolling Stone JapanがXGに訊いた
―XGの皆さんは今回がフジロック初出演となります。これまでフジロックにどのようなイメージを持っていましたか?
CHISA:フジロックは、音楽を心から楽しむ、音楽が好きな人たちが集まる特別な場所というイメージがありました。自然の中で音楽を楽しめる空気感もすごく特別だと思っていたので、今回出演することができて本当に光栄です。
JURIN:私は小さい頃、家族でフジロックに来たことがあるんです。
―小さい頃に来場したことがあるんですね。
JURIN:あります。川で遊んで、石を家に持って帰ったりして(笑)。楽しい思い出がいっぱいあります。コアな音楽がたくさん集まっている場所でもあるので、すごく楽しかったです。
―2日目の出演アーティストの中で、楽しみにしているアーティストはいますか?
JURIA:どのアーティストさんもすごく楽しみなのですが、特に藤井風さんが楽しみです。ライブを観てみたいです。
―出演時間が重なってしまいましたね。
JURIA:ちょうど同じくらいの時間なので……。
―これまで、さまざまな海外フェスや音楽イベントに出演してきましたが、特に印象に残っているステージを教えてください。
COCONA:「Head In The Clouds New York Music & Arts Festival」と、やっぱり「Coachella Valley Music & Arts Festival」が特に印象に残っています。「Head In The Clouds New York」は、私たちにとって初めての海外フェスだったので、今でも忘れられません。コーチェラは自分たちにとって夢のステージだったので、本番はもちろん、そこへ向けた練習期間も含めて、すごく大切な記憶になっています。
―今回のような野外フェスって、普段のライブとは、ステージ上で感じるものも違いますか?
MAYA:そうですね。フェスには、私たちを初めて観てくださる方々がたくさんいらっしゃいます。その方々からもらうエネルギーもあれば、ALPHAZからもらうエネルギーもある。私たちの普段のライブとはまた違う、すごくいいエネルギーをたくさんの方々からもらえるので、そこはフェスの印象的なポイントです。いつもワクワクしています。
CHISA:あと、野外なので、すごく酸素を感じます(笑)。
MAYA:わかる。
CHISA:それは結構大きいですね(笑)。フェスならではのエナジーがあります。
JURIN:天候もありますよね。コーチェラでは風がすごくて、そこからいろいろ学びました。今朝も雨が降っていたので、XGはすごく雨女だし、「やっぱり力を発揮したか」と思ったんですけど(笑)。少し晴れてきたので、よかったなと安心しています。
―今日も朝から昼にかけて、少し雨が降っていましたよね。夕方くらいまで降り続けるのかなと思っていました。
JURIN:このまま持ちこたえてくれたらいいなと思います。でも、ちーちゃん的には……。
CHISA:雨が降ったら降ったで、伝説になるのかなって(笑)。一回目のフジロックが雨だったという伝説を聞いたので、「今日も伝説を作れるんじゃないかな」と、気持ち的には思っていました。
―山の天気は本当に変わりやすいので、突然降ることもありますしね。
JURIN:どうなっても楽しみたいと思います。
―コーチェラでも、強風に見舞われるなかでパフォーマンスしていました。野外フェスでは、アドリブや臨機応変な対応も求められますよね。
MAYA:臨機応変に対応しなければいけないことがたくさんあるので、そこがフェスの特別なところでもあります。鍛えられています。
―野外に限らず、XGが普段のライブパフォーマンスで大切にしていることを教えてください。
COCONA:私は、みんなを感じることをすごく大切にしています。ステージは特別な瞬間なので、メンバーの顔を見て、みんなの心を感じられたときに、「今日はすごくいいパフォーマンスができたな」と思えるんです。それは常に大事にしています。
HARVEY:私としては、その日の自分たちの感情や会場の空気、そこにいる皆さんのエネルギーによって、毎回違うものが生まれると思っています。だからこそ、その瞬間にしか生まれないものを、すごく大切にするようにしています。
―先日、Rolling Stone Japanでは、「XG WORLD TOUR: THE CORE」のライブ制作を手がけるloudboxの皆さんにもインタビューしました。XGのライブには、観客がその世界観に深く入り込んでいくような没入感があると思います。ボーカル、ダンス、表情、そして音楽によって、オーディエンスを別世界へ連れていくうえで意識していることはありますか?
CHISA:そう言っていただけて、本当にありがとうございます。言葉や国境を越えて、音楽によって人と人がつながる瞬間を、私たちは「共鳴する」と表現しているんです。音楽には、そういう力が絶対にあると思っています。そのメッセージを伝えることは、いつも意識しています。
JURIN:ちーちゃんが言ってくれたことが、ほとんどすべてだと思います。私たちがやっている音楽によって、皆さんとつながること、共鳴すること。そして、音楽を超えた、大きな愛のようなものを伝えられたらいいなと思いながら、ステージに立っています。
―フェスやイベントで初めてXGを観る人の心をつかむために、心がけていることはありますか?
CHISA:「自由でいいんだよ」と伝えたいです。先ほど、私たちの世界観に入っていけると言ってくださいましたが、それは、私たちが「常識にとらわれない」「ひとつのボックスにはまらない」ということを、コンセプトやモットーに掲げて活動しているからだと思います。初めて観てくださる方にも、「ありのままでいていいんだ」「自由に楽しんでいいんだ」と感じてもらいたい。皆さんが自由に心を開けるような空間にできたらいいなと思っています。
―今のお話にも通じるかもしれませんが、XGが音楽を通して、今もっとも伝えたいメッセージは何でしょう?
CHISA:今、もっとも伝えたいメッセージ……信じる力。
MAYA:その瞬間を生きる。
CHISA:うん、今を生きる。
MAYA:ただそれだけ。
JURIN:「信じる力」と「今を生きる」。今のXGっぽいかな。
MAYA:それはそう。
―現在「XG WORLD TOUR: THE CORE」で世界を回っていますが、自分たちやオーディエンスの「信じる力」が伝わっていると感じることはありますか?
JURIN:ツアーを回る中で、日本ツアーもそうでしたが、一つひとつをみんなで乗り越えているような感覚があります。ALPHAZと一緒に乗り越えながら、XGの7人で過ごしている”瞬間”を、すごく強く感じるんです。そういうところで、信じる力のすごさを感じています。「やっぱり音楽っていいな」「みんなでここまでやってきてよかった」と、すごく感じながらステージに立っています。
―6月に開催されたイギリスの音楽フェス「Capitals Summertime Ball 2026」では、ウェンブリー・スタジアムのステージに立ちました。短い持ち時間の中に、Sweet Female Attitudeの「Flowers」のカバーも取り入れ、オーディエンスを一気に引き込んでいた印象があります。あのステージでは、どのようなことを意識していましたか?
CHISA:会場が本当に広かったので、「(この空間を)感じよう」ということは、直前までみんなで話していました。「こんなに大きな場所でパフォーマンスできることは、すごく光栄だし、嬉しい」「夢のステージだから、思い切り感じようね」と、イヤモニを通して直前まで言い合っていたんです。とにかく、その場を感じることを意識していました。
JURIN:「Flowers」を披露することで、イギリスのオーディエンスの皆さんに直接、XGの存在をより知ってもらいたいという思いもありました。短い持ち時間のなかでも、一緒に音楽を楽しむ時間を作れたらいいなと思っていました。
―ファットボーイ・スリムの直後の登場でしたよね。
MAYA:実際にお会いすることもできて、とても光栄でした。いいエネルギーをもらってから、ステージに立つことができました。
―ウェンブリー・スタジアムには、これまでとは違う空気やバイブスがありましたか?
MAYA:今まで感じたことのない空間でした。すごく印象に残っています。またいつか立てたらいいなと思います。
―世界中のロックスターやポップスターが立ってきたステージですからね。
MAYA:本当に、たくさんのレジェンドの方々が立ってきた場所なので。
―先日、YouTubeに映像コンテンツ『1589: UNLOCKED』が公開されました。先ほど「信じる力」という言葉もありましたが、これからもXGとして歩み続ける覚悟が、あの映像にも込められているように感じました。2027年のドーム公演も発表されましたが、今のXGはどのようなモードにありますか?
HARVEY:「進み続ける」ということは、みんながそれぞれ大切に思っていることなのかなと思います。止まりたくないし、どんどん新しい自分たちへと更新して、進化し続けたい。未来へ進み続けることを、今はすごく大切にしています。
CHISA:本当に、「信じる力」は大切にしているよね。
JURIN:そうだね。ただ、急ぎすぎなくてもいい。みんなが「大切にしたい」と思えることを大切にし続けることで、生まれるものがあると思うんです。ゆっくりというわけではないけれど、みんなが大切にしたいことを、いちばん大切にすればいいのかなと。そういうことを思いながら日々を過ごしているし、いろいろな準備をしているところです。
CHISA:今を、めちゃくちゃ全力で生きています。
JURIN:「今」というモードだ。
―XGの音楽には、常に何かがアンロックされ、解き放たれていくような感覚があります。聴いている側にも、パフォーマンスしている側にも解放感をもたらす音楽だと思いますが、まだ解き放ちたいものはありますか?
JURIN:まだまだあるね。何ていうんだろう……解き放さなければいけないものが、常に新しくやってくるんです(笑)。
HARVEY:終わりがない。本当に。
CHISA:ALPHAZもそうだし、私たちに期待してくださっている方々もいる。その期待を超えるものを、私たちも常に考えています。サプライズが好きなのかもしれない(笑)。「これをやりたい」「こうしたらヤバくない?」みたいな、ワクワクする話をいつもしているんです。だから、アイデアはこれからもいっぱい出てくると思います。
左からHARVEY、HINATA、JURIA、JURIN、CHISA、COCONA、MAYA(Photo by Masato Yokoyama)
XG WORLD TOUR: THE CORE
2026.08.02 Sun Hong Kong AsiaWorld-Expo Hall 10
2026.09.02 Wed London OVO Arena Wembley
2026.09.05 Sat Paris adidas arena
2026.10.12 Mon Melbourne Rod Laver Arena
2026.10.14 Wed Sydney Qudos Bank Arena
2026.10.17 Sat Taipei Taipei Arena
2026.11.03 Tue Oakland Oakland Arena
2026.11.05 Thu Los Angeles Crypto.com ARENA
2026.11.09 Mon Chicago UNITED CENTER
2026.11.12 Thu Hamilton TD Coliseum
2026.11.14 Sat Newark Prudential Center
2026.11.17 Tue Dallas American Airlines Center
2026.11.22 Sun Mexico City Arena Ciudad De Mexico
2027.02.10 Wed Tokyo Dome
2027.02.11 Thu Tokyo Dome
2027.02.27 Sat Kyocera Dome Osaka
2027.02.28 Sun Kyocera Dome Osaka
Special Website
https://xgalx.com/xg/tour/thecore/
■XG
XG Official Website: http://xgalx.com/xg/
XG OFFICIAL FANCLUB 'ALPHAZ': https://xg.pasch.fan/
XG Instagram: https://instagram.com/xgofficial
XG YouTube: https://www.youtube.com/@xg_official
XG TikTok: https://www.tiktok.com/@xg.official
XG X: https://X.com/XGOfficial_


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