公共交通機関は多くの人が利用するので、マナーが問われる場所になります。そこで驚くような出来事に遭遇することもあるでしょう。

会社員の鈴木麻衣さん(仮名・35歳)は電車の中で思いがけない場面に遭遇したことがあると言います。

「いつものように出勤のため電車に乗ろうとしたのですが、非常識な人に出会って……」

ぬれた傘で人に迷惑をかけまいと…


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その日は朝から雨が降っていたので、乗車前のマナーとして、ホームで人がいないはじっこへ行き、傘の先端を上下に軽く振って、さらに左右にも振ってバサバサ開閉して水滴を飛ばしたそうです。ホームで前に並んでいる女子高生が傘を横持ちしていたので「人に当たると危ないよ」「横持ちはやめてください」と注意するとチッと舌打ちをして傘を持ち換えたのだとか。麻衣さんは舌打ちにイラっとしたもののその後ろに並んだそう。

「私は腕やひじに傘をかけると斜めになって周りの人に水滴がかかってしまうので、しっかり手元を持って固定してから乗車しました。車内は混んでいたので、傘の先端を浮かせたら揺れた時に周りに水滴がついてしまうからグッと自分の足元につけていたんです」

女子高生がリュックサックを背負っていて

先ほどの女子高生はリュックを背負って乗車しており、20代くらいの男性に「さっきからリュックが当たって痛い」「邪魔なんだよ」と叱られて、無言で前抱きに変えたと言います。

「途中で大きな駅に着くとたくさんの人が降りて席にも少し余裕が生まれました。私は女子高生の隣に座ることにして。傘を両脚の間に挟んで、自分の体の中央にまっすぐ立てました」

手すりにぬれた傘をかけて…


女子高生が座席の端にある手すりに傘をかけたので「他の人に触れたらぬれてしまうし、そこに置くと忘れやすいからやめた方がいいよ」と声をかけると、ふてくされた顔をしたので、麻衣さんはサッとハンカチを取り出して「傘を拭いたら」と諭したのだとか。

「すると、女子高生はこちらを見て不思議そうな顔をしてイヤホンを外したので、聞こえてなかったんだと思い再度注意しました。タオルで傘を拭いたものの、不機嫌な顔をして。気がつくと女子高生がチラチラこちらを見ていたかと思ったら、イヤホンから音漏れがしてきて、さっき注意したことに対する嫌がらせだと気づいたんです。トントンっと肩を叩いて『イヤホンのボリュームが大きいから下げて』と指摘すると女子高生は私を睨んできました」

なんと車内で飲食を始める始末…


「他人のスマホ見てんじゃねーよ!」電車で“やりたい放題”の女子高生に注意し続けた35歳女性。見知らぬ男性の一言に救われた
※写真はイメージです(画像生成にAIを利用しています)
しばらくすると、女子高生が堂々とファストフード店のハンバーガーを車内で食べ始めたそうです。その臭いは車内に充満し、周りから冷たい視線が送られるも本人は気づかない様子。そこで「車内は飲食禁止でしょ」と注意すると「朝ごはん食べていないの」「駅を降りたらすぐ学校だからここで食べるしかない」と言い返してきたのだとか。

「そしたら、女子高生はハンバーガーを包んでいた紙を丸めて足元にポイっと投げたんです。
すかさず『こんなところに捨てないで』『ここはゴミ箱じゃないのよ』と指摘すると『捨てる場所がないんだから仕方ないでしょ』と反撃してきて。それでも『バッグに入れて外でゴミ箱を探してちゃんと捨てて』と忠告してゴミを拾わせました」

消毒スプレーをシューシューとかけられて


ほどなくして、麻衣さんがマスク越しに一度小さなセキをしたら、女子高生はチッと舌打ちするとおもむろに立ち上がったそう。何かと思ったら、バッグから消毒スプレーを取り出して、麻衣さんに向かって大量に噴射したのだとか。

「あまりにもシューシューかけられたので、かなり頭にきたものの『ごめんなさいね、セキが出ちゃって』と一応謝ると、女子高生は『このご時世なんで、風邪やインフルエンザをうつされたくないんです』と言うと、ぷいっと横を向いてしまいました」

すると、さっきリュックのことで女子高生と揉めていた20代くらいの男性が「ハンバーガーの匂いと混ざって臭くなった」「セキ一つに対して消毒スプレーなんておおげさなんだよ」と叱ったのだとか。それでも女子高生はどこ吹く風といった様子だったそう。

「今度は、女子高生がスマホゲームを始めたようでした。『ピコピコ』音が鳴るので『音だけ消してくれない?』と言うと『他人のスマホ見てんじゃねーよ!』とくってかかってきて。私がひるんでいると、20代くらいの男性が『うるさくて周りが迷惑しているんだよ』とフォローしてくれました」

そのタイミングで駅に着くと女子高生は降りて行ったそうです。女子高生の座っていた座席に20代くらいの男性が座ると「やっぱり傘忘れている」と手すりにかかった彼女の傘を指差したのだとか。お互い「大変でしたね」「意外と女子高生は反抗的で困りましたね」と話したそう。

「20代くらいの男性に『人を注意するのは勇気が要りますね』『あなたが毅然とした態度を取ったので、僕も彼女を注意することができました』と感謝されました。自分では当然のことをしたまでだと思ったけれど、彼の言葉で朝から気分が良かったです」

ラッシュ時に電車に乗るならマナーを守ってほしいですね。
今回のように何度注意されようと、自分勝手な行動をする人は少なからずいるでしょう。公共交通機関では周りに迷惑をかけないようにしたいものです。

<取材・文/菜花明芽>

【菜花明芽】
ライター。ゾッとする実録記事を中心に執筆中。カフェでのんびり過ごすことが好き。
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