◆第74回クイーンS・G3(札幌競馬場・芝1800メートル)

 北の大地で初の重賞タイトルを目指す。ココナッツブラウンはG1・2戦を含む重賞6戦で全て掲示板内と実力はトップクラス。

柴原助手は「仕掛けたときの一瞬の反応が一番の強み。小回りでラストだけの競馬になっても大丈夫ですからね。雰囲気は昨年と同じくらい」と状態に自信を示す。

 1週前は札幌のダートコースを単走でリズム良く駆け抜けた。特筆すべきは馬場入り時の落ち着き。雨が降るなかでも、前肢の脚抜きが目立つ素軽い脚取りで、5ハロン68秒1―12秒6を計時した。同助手は「いつも通りの動きですね。特に変わらず来ています」と手応えを深めた様子だった。

 昨年はともに滞在競馬で挑んだクイーンS、札幌記念で豪快な追い込みを見せて2着。当日輸送ではイレ込んでしまう点が課題だが、滞在ならばその心配もない。柴原助手は「札幌の方がよりおとなしい。当日輸送だと、ずっとイレ込んでしまうが、こっちではそういう面もない。

洋芝も大丈夫なので舞台は一番合っているんでしょうね」と、全3戦で連対を外していない舞台も歓迎する。

 もうひとつの強調材料もある。小倉牝馬S、ヴィクトリアマイルの中間にはゲート練習を重ね、スタートを改善。同助手は「ゲートがだいぶ安定してきたのがいいですね。まともに出られるようになったし、今回も練習しています」と、さらなる高みを目指す。「自分で勝ちに行ける馬ではないので、展開待ちにはなりますが、何とか重賞を取ってほしいですね」。非凡な末脚を持つ才女が、惜敗続きに終止符を打つ。(松ケ下 純平)

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