◆プロボクシング ▽WBOアジアパシフィック&東洋太平洋スーパーウエルター級(69・8キロ以下)王座統一戦10回戦 東洋太平洋王者・緑川創―WBOアジアパシフィック王者・豊嶋亮太(8月16日、東京・後楽園ホール)

 「TREASURE BOXING PROMOTION 14」の前日計量が15日、都内で行われた。2冠王座統一戦に臨む東洋太平洋スーパーウエルター級王者の緑川創(つくる、39)=EBISU K’s BOX=と、WBOアジアパシフィック同級王者の豊嶋亮太(30)=帝拳=がともに69・5キロでクリアした。

 計量を終えた緑川は「この階級で一番強いと言われている豊嶋選手と試合ができることもそうだが、自分の中でボクシングをやってきた意味が問われる試合になる。ここで結果を残せれば、本当にやってきてよかったなと思える」と落ち着いた表情で話した。

 元キック世界王者の緑川は、昨年11月に当時の東洋太平洋同級王者ワチュク・ナァツ(八王子中屋)を2―1の判定で下し、ボクシング転向から5戦目、わずか1年1か月の異例のスピードでタイトルを獲得した。今年4月の初防衛戦では、当時40歳の加藤寿(熊谷コサカ)を7回TKOで下した。

 王座統一戦に向け、前東洋太平洋ウエルター級王者の田中空(25)=大橋=や、ミドル級の選手、キックの選手ともスパーリングを重ねてきた。「ボクシング転向後、たぶん一番やってるんじゃないですかね。ちょっとやりすぎじゃないかって言われるぐらいだったんで。回復力も遅い年齢ですが、それぐらい気合も入っていた」。万全の準備を整え、ボクシング転向後最大の難敵と対峙(たいじ)する。「キック時代から散々強い人とやってきたんで恐怖心はない。強い選手とやるのは本当に楽しみだなという感じです」と頬を緩めた。

 同門の日本スーパーウエルター級王者・左右田(そうだ)泰臣(38)が7月15日、日本同級6位・辻本純兵(32)=帝拳=を3―0の判定で下して初防衛に成功した。

緑川が2冠統一を果たせば、EBISU K’s BOXジムで地域3冠を独占することとなる。「もちろん(モチベーションとしては)あります。ただ、それは自分が勝った後についてくる結果。まずは自分を信じて、どこまでいけるかということを作りたい」と強調。「倒せれば一番いいが、無理に倒そうとは思わず、自分がやってきたことをブレずに信じて、それをずっと続けていきたい」と必勝を誓った。

 キックボクシングで89戦のキャリアを重ね、ボクシングを含めた格闘技の公式戦は96戦目を迎える。今年12月13日には40歳の大台を迎える。「周りの方々の協力があるからこそできる年齢だとも思うし、何を成し遂げられるかを考えている。引退についてはまだ考えていなくて、どこまで緑川創という物語が作れるか、頑張りたいなと思っている。自分自身がボクシングでどこまでいけるか、楽しみでもある」。年齢は枷(かせ)ではない。これからも「緑川創物語」を紡いでいく覚悟だ。

 戦績は緑川が6戦全勝(4KO)、豊嶋が23勝(13KO)3敗。

 興行はU―NEXTで独占ライブ配信される。

 ◆緑川 創(みどりかわ・つくる)1986年12月13日、東京都生まれ。39歳。高校時代は野球部に所属。高校3年の11月にキックボクシングを始め、新日本キックの中量級エースとして活躍。第8代新日本キックボクシング協会ウエルター級王座、WKBA世界スーパーウエルター級王座を獲得。キックの戦績は89戦57勝(25KO)20敗10分け2無効試合。23年2月のキック引退後、ボクシングに転向し24年10月にB級(6回戦)デビュー。身長171センチの右ボクサーファイター。

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