高速道路の会社がなぜ? 下水道展に「人型ロボット」

 2026年8月4日から7日にかけて、東京都江東区の東京ビッグサイトで「下水道展’26 東京」が開催されました。会場には下水道の点検に使われるドローンや各種機器が並びますが、そのなかで異彩を放っていたのが、京阪神道路サービスが展示する二足歩行ロボット「Cinnamon mini(シナモン ミニ)」です。

下水道の点検には「人型ロボ」が最適? ドローンでは代行不可能...の画像はこちら >>

 同社は、身長135cmほどの接客用人型ロボットであるCinnamon miniを展示し、そのシリーズ機である170cm程の作業用ロボット「Cinnamon 1(シナモン ワン)」のポスターを併せて掲示。どこか愛嬌も感じられる姿が来場者の注目を集めていました。

 同社は主に関西の有料道路における維持管理業務とともに、下水道の維持管理も手掛ける会社ですが、なぜ“人型ロボット”なのでしょうか。

 じつは現在、国土交通省が主導する形で下水道のメンテナンスの工程全体を無人化する「No Entry」体制、つまり人間が中に入らずに作業を完結させようという方針が打ち出されています。

 そこで普及している手法の一つがドローンなどによる点検ですが、課題もあるのだそう。

「ドローンの飛行時間は10分前後と短く、下水道のようなカーブが多い場所では無線通信の電波が届きにくくなります。さらに重要なのは、マンホールや工場といった場所で整備を行うための経路やインターフェイスが、そもそも人間に合わせた規格で作られているという点です」(京阪神道路サービスの担当者)

 マンホールから下水道にアプローチするはしご、あるいはエレベーターのボタンなど、ドローンや四足歩行ロボットでは操作したり移動したりするのが難しい場面が多いといいます。その操作まで行うならば、有線による遠隔操作が可能な人型二足歩行ロボットが最適なのだそう。

「有毒ガスなどの危険性がある場所では、人型ロボットを先行させて転ばぬ先の杖とするべきだと考えています。例えばマンホールでの作業なら、人間の場合はまず両側のマンホールを開けて換気し、有毒ガスを除去してから点検する必要がありますが、人型ロボットなら換気も不要になり、加えてはしごも昇降できます」

 同社によると、「二足歩行ロボットの新規開発と投入までに2年ほどの時間が掛かると一般的には見られていますが、私たちは既存のロボットを研究し、これを軸に開発することで、先んじてこの業界の主導権を握るつもりです」とのこと。将来的には完全な国産を狙っているそうです。

【え…】これが「下水道に入る人型ロボット」です(画像)

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