7月8日に開幕した「ACNバレーボールネーションズリーグ2026女子大阪大会」。女子日本代表はブラジルとの初戦に臨み、試合開始早々から連続得点を許して第1セットを落とした。

 攻撃力のあるブラジルに対して、まずはサーブのターゲットを常に変えながら打つことで勝機を見出そうと、チーム内でその方針を再確認した。

 その第2セット、2-3から挙げた4連続得点のうち、和田由紀子(UYBAバレー・ブスト・アルシーツィオ/イタリア)がサービスエースを叩き出す。相手のアウトサイドヒッター(OH)ヘレナ・ヴェンク・ホーエンゲンから奪ったものだった。

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「今日はまずサーブで相手を崩すこと、そしてチームとしても修正しながら徹底していこうという話がありました。私自身、いつもはターゲットを気にせずにスピードを意識して打っているのですが、今日は15番の選手(ヘレナ)をしっかりと狙うことを心がけていました」

 このブレイクによってリードに成功すると、終盤には和田が力強いアタックで得点を重ねて第2セットを取り返す。終わってみれば、このセットで和田はチーム最多の6得点をマークした。

 勝負強いサーブは和田の代名詞だが、この第2セットは攻撃面に関して冷静さも光った。

 セット開始早々、2-2から和田はライト方面で相手OHのアナ・クリスティーナと1対1となり、ブロックシャットを浴びる。それでも、直後のプレーでは再び1対1のシチュエーションで、今度は鮮やかに得点してみせたのだ。

「ブラジルは私のアタックに対して、ライン側を徹底してマークしていました。シャットされたことで、自分でもライン側が締められていると再確認できましたので、そこからは思いきってクロス側へ決めるようにシフトしました。そこは自分のイメージも修正できたと感じています」

【存在感を示したサイドアタッカー陣】

 振り返れば、第1セットは日本のミドルブロッカー(MB)へのマークが厚く、それもあってなかなかリズムを生むことができなかった。

そこで第2セットからはMBをおとりに使いつつ、両サイドからの攻撃と、さらにはバックアタックも混ぜるようにした。そうして必然的に、和田の得点シーンも増えたというわけだ。

 結果的に第3、第4セットを落として勝利とはならなかったが、チーム最多21得点の石川真佑(エジザジュバシュ/トルコ)を筆頭に、16得点の和田、14得点の佐藤淑乃(ヴェロ・バレー・ミラノ/イタリア)と、サイドアタッカー陣の「三本柱」が存在感を示したブラジル戦。そのなかでアタック効果率チーム最多の数字を残した和田は、あらためて自身の役割を強調した。

「大事なポイントをしっかりと押さえたことで自分たちの得点を重ねられたのが、第2セットでした。そのなかでも私自身は、決めきらなければいけない場面で得点できたと思います。

 時には無理に打とうとせず、相手の嫌なところに返す選択もできていました。それは今日の試合(ブラジル戦)だけでなく、この大阪大会を通して意識しながらプレーしていければいいなと考えています」

 今年の最大のターゲットは、今夏のアジア選手権大会で優勝して2028年ロサンゼルスオリンピックの出場権を手にすること。だが、今回のネーションズリーグもただステップアップの場にするのではなく、チームは「優勝」を目標に掲げている。

「五輪の切符を獲るためにも、このネーションズリーグで勝ちきれるチームになることが大事だと思いますし、それはひとりの選手としても同じことが言えます。勝ちきれるプレーヤーになることを目標に、今、自分は取り組んでいます」

 そう話す和田が考える、ブラジルのような強豪を相手に勝ちきるために必要なこととは──。

「サーブを徹底することと、サーブレシーブなどで自分たちの最低限のレベルをキープし続けること。

それを1セット、そして1試合を通してやり続けることが、この先の戦いでも必要になってくると思います」

 ブラジル戦の第2セットで、和田はサーブにアタックにと、自身の強みを発揮した。それはいわば、自身がやるべき最低限のこと。

 そうした時間帯を積み重ね、本人の言葉どおり1試合を通して体現できたときこそ、女子日本代表は「勝ちきれるチーム」になるのだ。

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