9月29日・30日に東京体育館で開催される、乃木坂46「42ndSGアンダーライブ」。5期生・小川彩をセンターに据えた42ndSGアンダーメンバーは、どんな思いでステージに立つのか。

『BUBKA』では「逆襲のアンダーライブ特集」と題し、アンダーメンバー全員にインタビューを行い、その胸中を語ってもらった。今回は特別編として、密着ドキュメンタリーを通して『アンダーライブ』の深層に迫り続けてきたTBSテレビプロデューサーの竹中優介氏のインタビューを一部抜粋してお届け。新座長・小川彩への期待や6期生たちの躍動など、変化しながらも情熱を絶やさないライブの魅力について改めて語り尽くしてもらった。

座長を乗り越えた先に

━━アンダーライブに密着してきた竹中さんですが、次の座長が小川彩さんになったことをどう思いますか?

竹中優介:今までのアンダーライブで何度も彼女のことは取材してきました。別のお仕事で一緒になったりして感じるのは、彼女は心の底に熱い思いがあるけど、言葉にして発信するのが苦手なのかなと。それが初手の印象でした。プロ意識も高いし、レッスンに対する向き合い方も人一倍真面目なんですけどね。でも、ファンの方はそんな小川さんを理解していると思うんです。でも、性格が良すぎるせいなのか、一歩引いてしまうんでしょうね。そこを何かのタイミングで乗り越えられたらなという見方をしていました。

━━今回のアンダーライブの見どころは、そこだと思います。

竹中優介:乃木坂46の中に入ると、総合力でトッププレイヤーだとしても、個性があるかどうかというのが大事になってきますよね。「小川彩とは○○である」が見つかると、能力の高さが一気にプラスへと転じていく気がしています。

そこは、真面目に活動しているメンバーの壁といいますか。他のグループを見ていても感じますけど、優等生アイドルって1回壁にぶつかるんですよ。大きな弱点はないんだけど、弱点がないのが弱点とも言えますよね。アイドルの場合、弱点がチャーミングに見えるじゃないですか。人間味といってもいい。それを見せないのが美学なのかなと感じることもあります。だけど、このアンダーライブの座長という機会が、彼女のアイドル人生にとって大きなターニングポイントになるんじゃないかと思って、楽しみにしています。

━━そんな瞬間をパフォーマンスやスピーチで観てみたいです。

竹中優介:今まで言えなかったこともあると思うんです。五百城(茉央)さんが座長だった時のインタビューは痺れましたね。震えながら、「私もセンターをやりたいです」と言ったんです。思っていたけど、言えなかったんですよね。

でも、アンダーライブという魔法が彼女にそれを言わせる勇気を与えたし、輝いて見えました。アイドルファンには「応援したい」という感情がありますよね。推し甲斐があるかどうか。こういう思いを抱えて活動しているんだという、アイドルの輪郭が見えると、もっと支えたいとファンは思うはずなんです。五百城さんはまさに推し甲斐を勝ち取った人です。アンダーのドキュメンタリーでは、課題にぶつかっているメンバーの心に迫って、普段は表に出さないコメントが撮れることがあります。アンダーライブという場は乃木坂46を支えている気づきの場であり、成長の場であり、覚悟の場だからできることだと思います。

このドキュメンタリーって、本番終わりのインタビューが一番大事なんです。そこで何を語るかで物語が帰結するんですね。選抜発表の瞬間から悩んでもがいて、リハーサル期間を経て、やっと本番を終えて、そこで何を感じたか。その言葉に何が詰まっているのか。これを聞けることがドキュメンタリーの醍醐味だと考えています。

━━それは聞いてみたいですね。

竹中優介:金川紗耶さんが座長を終えた時、口から出た言葉は、「私は後輩を支え続ける先輩でありたい」だったんです。それは彼女の人柄をよく表していました。アイドルは自分が輝くことを目指しているものですけど、彼女はそれでも仲間を支えようとしている。これはこれでドキュメンタリーの核心なんです。

━━やっぱりアンダーライブに言葉は欠かせない要素ですね。

竹中優介:そうです。普段から乃木坂46のこと、アイドルのことを考えている人の言葉って違うんですよね。その場で思いついたことを口にするのと、普段から思っていることを口にするのは意味が違う。すでに映像も出ていますが、前回のアンダーライブのリハでスタッフに指摘をされて、6期生たちは落ち込むわけですけど、そこで大越ひなのさんは、「あれは怒られたんじゃない。期待されてるから言われるんだ」と語ったんです。それは、普段から6期生の課題を考えて、それが何なのかを自覚していたから出てきた言葉だと思います。

すごく印象的でした。

それだけじゃなくて、本番が終わってからのコメントも秀逸でした。「アンダーライブという土俵は今までの歴史が作ってくれた場所だから私たちは頑張れました。けど、頑張れたのはアンダーライブという場所の力があったからなんです。」と話してくれました。

取材・文/犬飼華

まだまだ続く竹中優介氏が語る「アンダーライブの魅力」は、42ndSGアンダーメンバー全員登場の『BUBKA10月号』をチェック!「自信と経験をアンダーライブで積み重ねていけば、もっと魅力が伝わるなと思いました。」

竹中優介プロフィール

たけなか・ゆうすけ=1977年6月18日生まれ、東京都出身。TBSテレビプロデューサー。これまで『輝く!日本レコード大賞』『アッコにおまかせ!』に携わるほか、SKE48、日向坂46のドキュメンタリー映画を監督。現在は『SASUKE』やCS放送『乃木坂お試し中』『Spicy Sessions』、「エガフェス」や『VIVANT』のファンイベントなどの制作・演出も手掛ける。

【乃木坂46『42ndSGアンダーライブ』特集】

・川端晃菜×長嶋凛桜『42ndSGアンダーライブ』インタビュー|「安易に『楽しみたい』とか、そういう軽い気持ちで臨んではいけない」初めてのアンダラで感じた歴史の重み

・小津玲奈×愛宕心響×鈴木佑捺『42ndSGアンダーライブ』インタビュー|「私たちの気持ちをぶつけることができた」6期生だけで披露した『日常』に込めた思いとは

・海邉朱莉×奥田いろは『42ndSGアンダーライブ』インタビュー|「一人暮らしを始めてからはリミッターが外れて、全力で歌っています」家でもホテルでも歌ってしまう2人の日常と歌唱論

編集部おすすめ