ようやくアメリカとイランの戦闘終結という話も出てきましたが、まだまだ混乱の続く中東情勢。気になるガソリン価格は、今後はどうなるのでしょうか。
(大石邦彦アンカーマン)
今後の中東情勢と、原油価格の動向。これにかかっているかと思います。では最新のガソリン価格の推移を見ていきましょう。
大体1リットル170円ぐらいに、政府の補助金で抑えてきました。最新は6月15日の全国平均で169.7円です。本来だと196.7円なので、27円の補助金が、今入っているという計算です。
これからどうなるかというと、6月18日~24日で18.2円の補助金が入ってくるということなんです。ではこの補助金はいつまで続くのか?
ガソリンなどの補助金はいつまで続く?
イラン情勢の悪化後、再びガソリンの補助金がスタートしましたが、その財源は約1兆1600億円とされていました。
もう半分ぐらい使い果たしたんです。残りが6700億円で、もう底が見えてきたので、やはり新たな財源を作らなきゃいけないということで、補正予算を組みました。ガソリンだけで、2兆5000億円の財源を用意。
こうした中、高市総理こんなことを言っていました。
「今後、必要に応じて支援単価を含め、支援の在り方を柔軟に検討してまいります」
これを訳すと、今までだいたい補助金を入れて170円ぐらいで抑えてきましたが、場合によっては補助金を少なくして180円、190円ぐらいの1リットルのガソリン価格も検討しますということなんです。
17日、野村総研エグゼブティブ・エコノミストの木内登英さんに聞きました。
「補助金が必要にならないくらいの水準まで、ガソリン価格が下がってくる可能性が出てきた。これはイランとアメリカの合意次第」という話なんです。
では中東情勢が落ち着けば問題は解決するのかと思いきや、実はそうでもなさそうなんです。
アメリカからの原油調達は大幅増
原油調達先の資料(6月8日時点)をみてみると、イラン攻撃前というのは、ほぼほぼホルムズ海峡由来の原油に頼っていましたが、その後、備蓄に頼ったり、ホルムズ海峡以外の中東とそしてアメリカ。ここから原油を輸入する。ここに今、依存し始めているわけなんです。
アメリカからの原油調達が大幅に増えてきました。だったら大丈夫なのかな?というふうにも思いますが、アメリカからの原油輸入に頼っていいのか?慶應義塾大学の田中浩一郎教授はこのように考えています。
専門家「アメリカに頼ることが必ずしも正解ではない」
(慶応義塾大学 田中浩一郎教授)
Q.アメリカからの輸入も大幅に増えているが、このあたりは?
「これは一過性のものでして、アメリカに(原油供給を)支え続けられるだけの持続性はありません。なので、『アメリカから入ってくるからこれで大丈夫』だとか、『アメリカに供給源をシフトすればいい』ということは、少なくとも今のアメリカ国内の生産体制を見てる限りは、評価するに値しない。アメリカに頼るということが必ずしも正解ではない」
アメリカに支えてもらうのは一時的という捉え方で、必ずしも正解ではないということなんです。
それだけアメリカの生産体制、続くかどうか分からないということなんです。

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