シワ改善や小顔効果があると人気のプチ整形「ボトックス注射」。
受けてみたいと思いつつも、費用や副作用など不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
そこで今回はこの3点を中心にご紹介します。
- ボトックス注射とは
- ボトックスで期待できる効果まとめ
- ボトックスの費用
ボトックス注射は様々なお悩みへの効果が期待できる施術です。顔だけでなく肩やふくらはぎへも注入もできるので、ぜひ参考にしてくださいね。
※本記事に記載しているダウンタイムは目安となります。個人差がありますのでご注意ください。
※本記事に記載している費用や持続期間は目安となります。クリニックや施術方法によっても異なりますのでご注意ください。
1.ボトックス注射とは
ボトックス注射とは、ボトックスという薬剤を筋肉に注射する施術です。
打つと過剰な筋肉の働きを抑制できることから、エラやふくらはぎの張り、筋肉の動きによるシワなどを軽減できます。
元々は眼瞼や顔のけいれんを抑える治療として広まった薬剤で、プチ整形だけでなく医療分野でも使用されているのが特徴です。
1-1.ボトックスに含まれる成分
ボトックスに含まれる成分である”ボツリヌストキシン”は、ボツリヌス菌から抽出したタンパク質の一種です。
こちらは毒素を持つ成分として知られていますが、ボトックス注射で使用する薬剤は毒性を抜いたものが使用されています。
1-2.ボトックス注射の施術内容
ボトックス注射は注射器を使用して、悩みのある部位に薬剤を注入する施術です。一般的な注射と同じ程度の痛みのため、基本的には麻酔は行いません。
ただしクリニックによっては麻酔クリームや笑気麻酔の使用もできますので、痛みに弱い方はご相談してみるとよいでしょう。
1-3.ヒアルロン酸注射との違い
ボトックス注射と名前や施術内容が似ているため、よく比較される「ヒアルロン酸注射」。
使用する薬剤が異なるため、効果は全く異なります。
そもそもボトックス注射は筋肉などの働きを弱める効果がありますが、ヒアルロン酸注射にはそのような働きはありません。
ヒアルロン酸注射はゼリー状の薬剤を注入し、その部分にボリュームを持たせることが目的です。そのため鼻・涙袋の形成などにも使われます。
しかし、ボトックス注射・ヒアルロン酸注射ともにシワに打つことがあるため混合してしまうことも。
シワの状態によって適切な薬剤が異なるので、次の表を参考にしてくださいね。
ボトックス注射 | 筋肉の動きを抑制することで、眉間やおでこの表情ジワを軽減 |
ヒアルロン酸注射 | ボリュームを与えることで、たるみや乾燥が原因のシワを軽減 |
どちらもシワ改善が叶いますが、シワへのアプローチ方法が違うのです。基本的に筋肉が原因であるお悩みには、ボトックス注射が向いていると言えるでしょう!
2.ボトックス注射によって期待できる効果
ボトックス注射は筋肉の過剰な働きを弱めることで、様々な効果が期待できます。なんと大きく分けても9種類の効果がありますので、詳しく見ていきましょう!
2-1.シワの改善
ボトックス注射の効果としてよく挙げられるのが、シワ改善ですね。
人が表情を作る上で重要な”表情筋”は、動かすと皮膚も一緒に伸縮します。この動きにより皮膚に折り目がつき、表情ジワと呼ばれるシワが発生するのです。
このシワは日々の筋肉の働きによるものなので、ボトックス注射で動きを弱めるのが効果的。
特に表情ジワが現れやすいのが、額・眉間・目尻・顎です。
これらの部位にボトックス注射を打つことで、表情ジワが軽減され若々しい印象に仕上がりますよ。
2-2.小顔効果
ボトックス注射をエラの筋肉に打つ”エラボトックス”。こちらは小顔効果が得られることで人気の施術ですね!
「ダイエットをしても顔が小さくならない……」と悩んでいる方も多いでしょう。実は顔の大きさの原因が脂肪ではなく、筋肉の張りである可能性があります。
エラが張っているとフェイスラインが大きく見えるため、脂肪があまりついていないのに顔の大きさが気になるならボトックス注射が有効かもしれませんよ。
エラボトックスは常に張った状態のエラの筋肉を弱めることで、張りを軽減し小顔に見せる施術です。
エラの筋肉は食べ物を噛むときに使うため、”咬筋(こうきん)”と呼ばれます。特に歯ぎしりや食いしばりをする方は咬筋が発達しやすいため、エラボトックスが有効ですよ。
2-3.口角を上げる
口角がキュッと上がった口元に憧れる方も多いでしょう。
口角が下がる原因の1つとして挙げられるのが、顎あたりに存在する「口角下制筋」の張り。
これが張ると口角が引っ張られ、口元が下がって見えるのです
そのため、口角下制筋にボトックス注射を行う”口角ボトックス”をすれば、口角が上がったかわいらしい印象に仕上がります。
自然な上向きの口角ができるので、印象をアップさせたい人に向いていますよ。
2-4.小鼻縮小・鼻を高くする
ボトックス注射は鼻のプチ整形としても活用できる施術です。
小鼻の大きさが広がりが気になる方は小鼻ボトックスを施術することが多いです。
鼻の周りには小鼻を外へ引っ張る筋肉があります。ボトックス注射でこの筋肉を弱めることで、キュッと小さな小鼻が手に入るのです。
さらに注入する場所次第では、鼻を高く見せることもできます。鼻の下には鼻先を下へ引っ張る筋肉があるので、ボトックスを注入すると上向きの鼻先に!
鼻先を整えるだけで一気に鼻が高く見え、立体的なフェイスへと仕上がります。
2-5.リフトアップ
リフトアップを目的としたボトックス注射は、通常のボトックスとは異なり少量を複数の部位に注入するのが特徴です。
微量のボトックスを筋肉ではなく皮膚の浅い部分に注射することで、筋肉の繊維だけの働きを弱めます。
フェイスラインや首に注入すると引き締まり効果が得られ、首元からリフトアップした若々しい印象に。
この注入方法はシワ軽減にも効果的なので、たるみ・シワが気になり始めた方に向いている施術ですよ。
さらに、毛穴の引き締めも同時に実感できるのがポイント!毛穴治療としてボトックスリフトを取り入れる方も多く、さまざまな目的で使用できます。
2-6.ふくらはぎの痩身効果
筋肉の張りが目立たない、スラリとした脚に憧れる方も多いですね。
脂肪ではなく筋肉が張ったふくらはぎは、セルフケアのみではなかなか改善が難しい部分。
実はボトックス注射は顔だけではなく、身体への注入も可能な薬剤です。ふくらはぎに注入すると張り感が軽減され、すらっと美しい美脚が手に入りますよ!
ふくらはぎだけでなく、筋肉の張りが気になる他の部分への注入も◎。
肩こりによってできた盛り上がりにも効果的で、肩ボトックスを打つとなめらかな肩のラインに仕上がります。
さらに肩ボトックスは見た目だけでなく、肩コリの改善にも繋がるのがメリットです。
他にも二の腕や太ももの筋肉が張っている方は、ボトックス注射で痩身効果が得られますよ。
2-7.多汗症やワキガの改善
なんとボトックスを筋肉ではなく汗腺に注入すると、汗腺の活動が弱まり分泌される汗の量が減少します。
多汗症治療としても使われていて、脇・手のひら・おでこなど汗が気になる部分に注入できるのです。
さらに汗の量を減らせるため、ワキガ治療としても効果的。
ワキガの原因を取り除くわけではないので完全にニオイが消えるわけではありませんが、軽度のワキガであればある程度の改善が見込めます。
ニオイの元となる成分を含むアポクリン腺を取り除くワキガ手術とは異なり、メスを使わずに施術を受けられるためダウンタイムがない点も魅力です。
多汗症・ワキガ改善のボトックス注射は、汗の目立つ夏場のみに行う方も多い施術。
気になる時期にのみ行えるのも、プチ整形であるボトックス注射ならではのメリットですね!
3.ボトックス注射にかかる費用
ボトックス注射は使用する薬剤や注入量によって費用が大きく異なります。
今回は多くのクリニックで取り扱いがある、アラガン・ジャパン株式会社のボトックス注射の費用相場をご紹介します。
A社 | B社 | C社 |
32,780円〜63,800円(税込) | 13,200円(税込)〜 | 3,500円(税込)〜180,000円(税込) |
ボトックス注射は人によって注入する量が異なるため、必ずしも相場通りの金額とは限りません。
詳しい見積もりはクリニックでカウンセリングを受けないと分かりませんので、こちらはあくまで一例として参考にしてくださいね!
4.ボトックス注射の施術時間
ボトックス注射は注入するだけのプチ整形であるため、施術時間が短いのも特徴です。
クリニックにもよりますが施術当日はこのような流れで、だいたい5分~10分程度で完了すると言われています。
- 注射部位をマーキング
- 医師がボトックスを注入
- 異常がなければ帰宅
受付での待ち時間やメイク直しを考慮しても、来院から1時間程度で帰宅できるでしょう。
5.ボトックス注射の効果持続期間
ボトックス注射は徐々に効果が薄れていく薬剤のため、効果が永続的ではありません。
使用する薬剤や個人差がありますが、平均的には約半年で効果が切れると言われています。効果をより長く持続させるためには、なるべく注入部位に力を入れずに過ごすのがポイント!
さらに定期的にボトックス注射をすれば、持続期間が長くなることも分かっています。
また、効果が出るまでにも時間がかかるのが特徴です。注入してから1週間~2週間をかけて徐々に効果を実感できますよ。
6.ボトックス注射の注意点
プチ整形のためダウンタイムが短く、整形の中では比較的リーズナブルな施術のボトックス注射。
しかし、整形ならではのリスクもあるため、注意点も見ていきましょう。
6-1.ボトックス注射の副作用とは
ボトックス注射には次の副作用が起こる可能性があります。
どの副作用も我慢は禁物です。アレルギー反応である可能性も考えられるため、異変を感じたらすぐに医師へ相談しましょう。
- 頭痛
- 腫れ
- 赤み
- 皮膚の違和感
- 筋肉を動かしにくい
6-2.施術当日は安静に
ボトックス注射は施術直後から日常生活を送れますが、いくつかの注意点があります。
施術から24時間以内は、こちらの4つを避けるようにしましょう。
- 運動
- 入浴
- 飲酒
- 施術部位のマッサージ
注射してすぐに施術を強く触ると、ボトックス注射の薬剤が広がりしっかり効果を得られない可能性があります。
また、ボトックスは熱に弱いと言われている薬剤。基本的には体内で発する温度で効果が弱まることはありませんが、施術24時間以内はなるべく体温の上がるような行為は避けておくと安心ですよ。
6-3.失敗する可能性がある
あらかじめ知っておきたいのは、ボトックス注射は注入部位や量を誤ると失敗する可能性があるということです。
失敗で主に挙げられているのが、このようなトラブルです。
- 笑顔が作れない
- 瞼が下がり目が開きにくい
- 顔が左右非対称になる
副作用の可能性もあるため一概に失敗とは言えませんが、これらの症状が続くのであれば担当医へ相談することをおすすめします。
効果が永続的ではないため、効果が切れると同時にこれらの症状は治まりますが、やはり失敗は避けたいですよね。
ボトックス注射は少しのミスで失敗となるため、医師選びは重要なポイントと言えます。
ぜひ次のポイントを意識して、クリニックや医師を選んでください!
- ボトックスの症例実績が豊富か
- VST認定医であるか
症例実績が豊富であれば必ずしも安全というわけではありませんが、過去の施術症例や口コミなども選ぶ際の参考になります。
VST認定医は、注入技術を高める研修やセミナーに参加している医師のみが認められる制度なのである程度信頼できると言えるでしょう。
6-4.ボトックス注射のやりすぎは禁物
ボトックス注射は効果が切れる施術のため、一度にたくさんの量を注入したり短期間で何度も注入したりする方もいらっしゃいます。
しかし、ボトックス注射のやりすぎは失敗のリスクが高まるため要注意。
やりすぎるとボトックス注射の効果が大きく出すぎてしまい、筋肉が動かしにくくなり生活に支障が出ることも。
注入量や頻度は医師としっかり相談した上で決めてくださいね!
7.まとめ
今回はシワ改善や小顔効果、痩身などあらゆる効果が期待できる”ボトックス注射”についてご紹介しました!
ボトックス注射は注入する部位によって得られる効果がさまざまで、美容整形の中でも多くの方が行っている施術です。
効果の一覧はこちらからおさらいできますよ。
非常に魅力的な効果があるものの、プチ整形のためリスクや注意点もあります。これらをしっかりと踏まえた上で、施術を検討してくださいね。