関東・北陸・東北と東日本で大雨被害が相次ぐ中、西日本では雨の少ない状態が続いています。和歌山県では広川ダムで貯水率が3%を切るなど、ダムの貯水率が大幅に低下しています。

こうした状況をうけ、和歌山県は9月2日、21年ぶりとなる渇水対策本部を設置。関係部署の幹部らが集まり今後の対応を協議しました。

農作物にも影響がでているという「水不足」とその原因について、前田智宏気象予報士が解説します。

東日本と西日本でくっきり分かれた夏の降水量 原因は「2つの高気圧」

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60日間合計の降水量を見ると、関東や東北地方では平年並みかそれ以上の雨が降った地域が多かった一方、関西や九州、四国をはじめとする西日本では、平年の3割以下という極端な少雨の地域も多くなっています。(2026年7月4日~9月1日:気象庁によると)

前田智宏気象予報士によると、この東西差をもたらした主な要因は、「2つの高気圧」の存在

西日本を覆った夏の太平洋高気圧が猛烈な酷暑をもたらし、雨が少なくなった一方、日本の北にはオホーツク海高気圧があり、その周りを回る風によって東から涼しく湿った空気が流れ込み続け、東日本や北日本に雨をもたらしたということです。

関西でも夕立ちのような局地的な降雨はあったものの、水不足を根本的に解消するほどのまとまった量には至っていません。

60日間でわずか「20mm」の地域も

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和歌山県広川町にある広川ダムでは、水面が大きく下がってダムの底が露わになる異例の事態となっています。

和歌山県の前60日間合計の降水量を見ると(気象庁より)湯浅は20㎜で平年比6%、南紀白浜で42.5㎜で平年比9%、和歌山で42㎜で平年比16%と極端な少雨となっています。

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【ダムの貯水率】(現在:9月2日午前9時時点、8月平均:過去5年平均)
広川ダム:現在2%、8月平均51%
切目川ダム:現在19%、8月平均77%
二川ダム:現在13%、8月平均32%
島ノ瀬ダム:現在24.6%(去年の8月末は93.3%)
※8月31日(月)~農業用の散水用水が13年ぶりに使用停止に

和歌山県は本来、関西地方の中でも比較的雨が多い地域ですが、この60日間の総降水量はわずか20mm程度にとどまる地域もあり、1時間で降ってもおかしくない量しか60日間で降っていないのが現状ですり積もる量に匹敵する、極めて驚異的な少なさです。

特産「有田みかん」にも少雨の影響 実は小ぶりになり変色

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少雨の影響は、和歌山県の特産品「有田みかん」の生産現場にも。有田川町の農園を取材すると、水分不足によって葉が落ちてしまい、実も黄色く変色していました。

みかんの木自体が弱ってしまっているということで、正常に育っているみかんと比較すると、実の大きさは一回り小さく、色づきにも大きな差が出ている状態です。

農家からは「雨が少ないのでサイズが小さくなり、収穫量もかなり減ると思う。

売り上げもあまり伸びない」と懸念する声があがっています。

JA和歌山の担当者は、夏の水不足のミカンへの影響について、
▽実が小ぶりになる
▽甘さも酸味も強くなる
▽木が弱るリスクがある
と話しています。

一方で、急激な大雨が降ると、水分を吸いすぎて劣化する危険性があるということです。

これまでの少雨から一転、今後は台風24号の影響で日本列島の広い範囲で大雨となる可能性があります。“恵みの雨”となることが期待される一方で、災害には注意が必要です。

(2026年9月2日放送 MBSテレビ「よんチャンTV」より)

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