当時はどうして、あんな四六時中眠たくなってたのだろう? 自分でも覚えていない。恐らく、大した理由なんて無かった気がするが……。やる気がなかったのだ。
では、現代の高校生は? 特に、女子高生の生態に興味がある。
そこで、このアンケート。森永製菓株式会社では、全国の女子中高生と30~50代の男性サラリーマンの計800人を対象に、疲労に関する意識調査を実施した(7月4日、インターネットによる調査)。
この調査結果が面白い。まず「普段どのくらい疲れ・ストレスを感じているか」という設問に対し、「とても疲れ・ストレスを感じている」と答えた女子中高生は、全体の26.5%。「やや疲れ・ストレスを感じている」という女子中高生は、全体の57.5%。よって、彼女達の84%が日常的に疲れ・ストレスを感じていることが判明した。
一方、疲れ・ストレスを自覚する30~50代のサラリーマンは全体の80%。
では、女子中高生は何に疲れ・ストレスを感じているのか? こちらについて聞いてみると、彼女達の61.4%は「同級生との人間関係」と回答している。その次に多いのは「勉強」(53.2%)で、3番目に多いのが「家庭での人間関係」(34.0%)。
わかるよ! わかり過ぎるよ。私も今までの人生の中で、最も人間関係に悩んだのは高校時代だったもの。当時は生きている世界が学校のみに限定されていたから、余計に人間関係でしくじると大変だった。
そして次は、女子高生400人に聞いた「授業中に眠くなることはあるか」という質問。ここでは、22.6%の子が「常に眠い」、42%の子が「眠くなることが多い」と回答している。
次の「授業中に、実際にしたことがあるものは?」という設問に対しては、単刀直入に「寝る」と答えた女子中高生が75.5%。
そこで、「寝る」と答えた子たちに聞いてみた。「どのようにして眠気を覚ますのか?」
ここで飛び出す、いくつもの回答が衝撃的だ。なにしろ15歳の子の回答が、いきなり「舌を噛む」である。
他には「先生に見られたら内申などに影響してくる、と自分を脅す」(13歳)、「積極的に発表して先生に見られていると意識する」(13歳)と、知性溢れる対応もいくつか見られている。
だが、私は以下のタイプにシンパシーを覚える。「友だちと手紙で恋バナをする」(12歳)、「楽しいことを考えてテンションを上げる」(14歳)。要するに、“授業とは関係ない楽しいことに思考を振り向けることで、眠気に耐える系”。高校時代の私も、実はコレだった。
では、最後に「授業中に他のことを考えたり、他のことをしたことはあるか?」という質問を。
ここでは、70.6%の女子中高生が「頻繁にある」と回答している。7割の子たちが授業に集中していない。これが30~50代サラリーマンの場合になると、「頻繁にある」と答えた人は全体の33.3%。
結果だけを見ると、女子中高生とサラリーマンの間には集中力の面で大きな差があることがわかった。
ただ、今はまだ大目に見てほしい。中高生は、色々なものを身に付ける発展途上の世代。
しかも、舌を噛んだり、まつげを抜いたり、彼女達なりに奮闘もしている。高校時代の私は、そこまで頑張らなかった。よく考えると、涙ぐましい努力ではないか。
(寺西ジャジューカ)