中学生が新聞投書でマスコミ批判「視聴率稼ぎの姿勢が選挙をダメに」

宮城・大崎市の15歳の中学生による新聞の投書がTwitterを賑わせている。マスコミが公人の不倫については公私混同して対象を叩く一方、国会議員の金の使い方は公私混同だと叩くという報道姿勢が、視聴率のためだけのダブルスタンダードだと批判したためだ。


公私混同しつつ公私混同を叩くマスコミ


投書では、今でこそ選挙報道一色だが「ついこの間までは、国会議員の話題といえば、もっぱら不倫だった」と切り出した。「国会議員の不倫に関してマスコミがあれこれ意見を言うのは、どうかと思う」「不倫は家庭内の問題」「家族が許せばそれでいいのではないか」と、不倫問題はあくまで私的な部分だと主張。かつ「(公人に限らず)誰もが気を付けらなければならないこと」ではないかとしている。

さらに、マスコミが不倫を報じるのも単に視聴率のためだけで、「執拗に人をいじめて、人の家庭が崩壊しようと知らんぷり」していると姿勢を指摘。そのくせ国会議員が私的なお金の使い方をすれば「公私混同だ」とバッシングしている状況を、ダブルスタンダードだと批判した。投稿者はまだ15歳で、選挙権を持っていないとのこと。選挙について「国会議員を選ぶ貴重な機会」とうらやみつつ、視聴率さえ取れればいいという報道が「選挙の意義を薄めているようで残念」だと嘆いた。


「大人ってどれだけバカなのかと恥ずかしくなる」という賛同意見も


この投書に対し、Twitterでは「『不倫は家庭内の問題』という部分は引っ掛かる。家族を裏切るような人物が果たして議員として相応しいのだろうか」と疑問を呈するコメントも見られる。議員は国民の代表であり国民の模範となるべき公人のため、プライベートも無関係とは言えないという意見だ。

一方で、「その通り。報道=真実ではなく報道=商品になってますよね」「こんなの読むと、大人ってどれだけバカなのかと恥ずかしくなりますね。しっかりしないと」「粗探しに飢えているマスコミの姿勢に疑問を抱く記事。
私より若いのにこういうことを考えるのはすごい」「マスコミの人間に、社会の公器としての自覚など無いものな」と賛同する人も多い。とても15歳とは思えない理路整然とした文章に「この子何回目の十五歳なんだろう?」と驚く声もあった。

(HEW)