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藍坊主
アオボウズ

優しいメロディが運ぶのは
日常にある当たり前の幸せ…。
ニュー・シングル『スプーン』到着。
よりポップに、そして
たくましく進化し続ける、
藍坊主に要注目!

藍坊主
こまでもまっすぐで、ポップセンス溢れるメロディ。優しく心に広がるロックを鳴らす4ピース、藍坊主。彼らのニュー・シングル『スプーン』は、快走するビートに乗せて届けられる、温かくてフレンドリーなメロディが、耳にも心にも残る快作だ。その歌には、普段なかなか気付くことが出来ない幸せと、身近な人への感謝の気持ちが綴られている。日々の暮らしの中で、無意識のうちに、浮かんでは消えて行くたくさんの気持ち。藍坊主は、そんな感情にスポットを当てて照らし出す。毎日の生活にちょっと疲れを感じてしまったとき、ふとそこに帰りたくなるような、優しく、力強い音楽だ。
 多くの心を虜にしながら、着実に前進して来ている4人だが、特にこの1年間の進化には目を見張るものがある。メジャー・デビュー作となった、昨年5月の2ndアルバム『ヒロシゲブルー』には、感情が命ずるままに駆け抜ける衝動性と、若さとも言える焦燥感に満ちた、たくましくもどこか切ない音楽が詰まっていた。抜群のメロディセンスとアレンジによって生み出される藍坊主の音楽は、今年3月の3rdシングル『ウズラ』で、ポップなサウンドにホッとするような温かさが溢れた、新たな顔を見せ始める。そして、続く3rdアルバム『ソーダ』では、次々と表情を変えながら驚くほど幅広い音楽性を発揮して魅せた。今回の『スプーン』は、その進化の同線上に位置している。変化しつつも『ヒロシゲブルー』以前から『スプーン』まで、全ての曲に共通しているのが、素朴でちょっとセンチメンタルで、図太い芯のあるメロディ。そんなメロディを基点に鳴らされる表情豊かな音楽は、リスナーにとって仲の良い友達みたいに離れられない存在になって行くだろう。4人が、ニュー・シングル『スプーン』と、そこに至るまでに辿った道のりについて語ってくれた。
(取材・文/今若雄紀)
 

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Video Comment
藍坊主
藍坊主からの メッセージ!!
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New Release
『スプーン』
New Single
『スプーン』
発売日:2005/11/23
TFCC-89152
価格:¥800(税込)

■収録曲
01: スプーン
02: Lumo

Interview
藍坊主 インタビュー

藍坊主
Excite: 今回の『スプーン』は、『ソーダ』のような歌を重視した作風を引き継いで、さらに進めた作品になりましたね。

藤森(Ba.):5、6曲プリプロした中で、僕らが目標としている「HOZZYの声を前に出す」っていうのが、一番達成出来そうな曲だったんです。だから、メロディは前に出て来てくれたし、その分、「歌詞も映えるんじゃないかな」、という気持ちでこの曲を作って。で、「じゃあ2曲目どうしよう?」ってときに、素朴さというか、「雰囲気的な温かさを持っている曲が良いかな」ってことで、アレンジとかスピード感は全然違うんですけど、温かさっていうものを持ってる曲を2曲目に選んで。出来れば、シングルだけど1曲目が目立つんじゃなくて、1枚として作品にしたいなっていう、みんなの想いもあって、それでこのシングルが出来ました。

Excite: 「声を前に出す」っていう目標は、いつ頃から意識し始めたんですか?

藤森:『ソーダ』を作るちょっと前ですね。多分、HOZZYは何を歌っても恥かしくないというか、今回の家族の愛だって、ひょっとしたら他のボーカルが歌ったら、「何良いこと言ってんだよ」的なことになっちゃうかもしれないけど、それを自然に生かせる声だと思ったんですよ。そしたら、僕らやっぱりそういうところで攻めて行きたいというか。そうしたら「他のバンドにも負けないんじゃないかな」って思ったし。

Excite: その目標に向かって行く変化の過程で、迷うようなことはありませんでしたか?

田中(Gt.):『ヒロシゲブルー』くらいのときには、例えば、変な感じのアレンジをしてウリにしたら良いのか、歌をウリにしたら良いのか、何をどうすれば藍坊主がもっと抜けるのかっていう・・・そういうのが全然わからなかったんです。だから、闇雲に色んなことを振り回したような感じがするんですけど、でも、『ソーダ』を作るぐらいになったとき、「ウチらやっぱ歌なんだな」っていうところを意識して。で、なんかそこで一気に力が抜けた感じがしたんですよ。「俺らホントに歌を立てればいいんだ」って。 「後は何やっても良い」ってわけじゃないですけど、そこさえちゃんと守れば、あとは全然変なことやらなくても良いし、やっても良いし。「すごく自由度が広がるな」みたいな感じで。 『ソーダ』あたりの頃からは、迷いというよりは逆に、そういうふうにリラックスしてました。

Excite: やっていくうちに、元々あった迷いがどんどん晴れて行ったんですね。

藤森:そうですね。
田中:もちろん迷いが晴れるっていうのは、きっと良いこととは言えないというかですね、やっぱり、常にちょっと迷いながらじゃないといけないとは思ってるんですけど。「これでいいのかな?」と、疑いながらやってはいますけど。でも、以前ほど「何もわかんねぇや」、「どうしたらいいのかわかんねぇや」っていう感じではなくて、とりあえず地面に足は着いたかなっていう安心感はありますね。

Excite: その結果、『ソーダ』は音楽的に幅の広いアルバムになりましたよね。でも、どの曲もちゃんと藍坊主らしさを感じさせる作品で。

田中:基本的にどのアルバムも、どの曲も、アレンジしていく中で、色んなことはやっているんですけど、やっぱり「歌を生かしてちゃんとメロディを伝えよう」っていうのが元にあるんで。そういう意味で繋がって、ちゃんと聴こえるかもしれないんですけど、それにしても今思うとちょっと色々やり過ぎたような感があると(笑)。
藤森:で、またそこから今後どうして行こうか、っていう。

Excite: 今回の『スプーン』には、『ヒロシゲブルー』の頃のような、止まれないパワーみたいなものも出ていると感じたんですけど。

田中:なんていうか、『ヒロシゲブルー』くらいのときにあった焦燥感的なもの、すごく迷いながらやっている感じというか、なんか『ソーダ』は、もっとツルっとしちゃってるんですけど、『ヒロシゲブルー』には、もうちょっとあの当時の、なんか青臭さっていうか、そういうのがあったんですよ。そのちょうど中間をやってみたいなっていうので。今回のこのシングルも、アルバムに向けた曲作りの段階で出来てきた曲なんで。だから、『ヒロシゲブルー』っぽさもありつつなので、そう感じてもらえたら嬉しいなって思います。

Excite: バンドの辿った道のりを追ってみると、藍坊主にとって『ソーダ』を作って行く過程っていうのは、すごく重要な時期だったんですね。

HOZZY(Vo.):そうですね。『ヒロシゲブルー』を出してから、ホントに悩んだ時間っていうのがあって・・・。『ソーダ』作るのに結構時間が空いたんですけど、多分その1年くらいは、藤森も俺もすごい悩んでました。だから、そういうのもあったので、『ソーダ』で見えたものっていうのはすごい大きかったですね。で、それがあったから今はちょっとリラックスして出来るんで。これからの作品もドンドンドンドン、もっと視野も広がるし、そういうふうになれるから。

Excite: 自分たちが目指す方向がハッキリ見えたことで、曲作りやアレンジの仕方も変わってきました?

田中:『ヒロシゲブルー』をやってた頃は、もっと意識的に、「ここはこういうふうに・・・」とか、「リズム変わったりとかした方が面白いんじゃないかな」っていう会話で、そういうノリでやってたんですけど。ふたり(HOZZYと藤森)が曲を作って来たときに・・・アコギで歌を録音して原曲を持って来るんですけど、まずそれを何回も聴いて、そっから自然と出て来る感じっていうかですね。歌とメロディとアコギしか初めは無いわけじゃないですか。その状態で何回も聴いて、そこから導き出されて来るアレンジを大切にしたいというかですね。それが一番、メロディと歌を生かすことになるんじゃないかと思ったんで。だから、それをすごく心掛けるようにしてました。
藤森:アレンジもそうだけど、やっぱり作る段階でのボーカルへの配慮っていうか。どうやったら(ボーカルが)前に出るかっていうのをかなり僕も考えるようになったんですね。

Excite: 根本的に意識が変わって来たところもあるんですね。ところで渡辺さんは、『ウズラ』まではサポートメンバーとして参加されていて、『ウズラ』から正式にメンバーとして参加されていますが、そんな3人をどう感じていたんですか?

渡辺(Dr.):僕は『ヒロシゲブルー』をやっていないんで、『ソーダ』を探って行くっていうような考え方じゃなくて。ホントにもう迷っている暇がなかったっていうか、とにかく一生懸命やってたなあって。
HOZZY:たぶん、俺らのことを冷静に見てる余裕が無かったよね。
渡辺:それが今回『ソーダ』と違ったところって、藤森に「こういうふうに叩くよ」って言うのを、あらかじめ言ってから、スタジオに入ったっていうのが大きいかもしれないですね。

Excite: 余裕が無かったという『ソーダ』の頃は――。

渡辺:まずスタジオ入ってみて、合わせて、怒られまして、みたいな。
HOZZY・藤森・田中:ははははは。

Excite: (笑)2曲目の「Lumo」についてもお聞きしたいんですけど。この曲はサビの歌詞が記号になっていて、歌も特に何語というわけじゃないみたいですが、どうしてこういう歌詞になったんですか?

HOZZY:メロディからこの曲を作ったんですけど、言葉数がとても少ないメロディなので、それに合わせて歌詞を考えて行く中で、テーマみたいなものが段々浮かんで来て。この曲のタイトルの「Lumo」っていうのは、光っていう意味なんですけど、なんかそういうイメージで歌詞付けをしていけばもっとイメージが広がるなって思ったんで。それでAメロはずっと日本語で歌詞を付けて行ったんですけど、サビはどうしても日本語だとハマんなかったんですよ。流れるようなメロディで、なんていうのかな・・・歌を音みたいな感じで表現した方がこのメロディが映えると思ったんで。かといって英語にするのは実体的過ぎるし。タイトルはエスペラント語(世界共通言語)なんですけど、エスペラント語を調べてみても、良い感じの響きもなかったので。で、「これはもういいや」と思って。俺が(自分の)中から出た言葉を一番大切にして、周りの歌詞との兼ね合いで雰囲気をもっと膨らませられるように歌うってことで決めて。歌詞の記号は、最初なにも書かないで、サビのところは表記無しで行こうかなって思ったんですけど、やっぱり表記があった方が良いって話になったんで。

Excite: この曲って、淡々とした感じで始まって全体としても落ち着いているのに、メロディに込められている感情の量がすごいですよね。

HOZZY:おぉー。嬉しいですね、そう感じてもらえるっていうのは。

Excite: で、こういう方法に踏み切ることが出来たのって、自分たちの歌とメロディに対する確かな自信の表れだと思うんですよ。

HOZZY:そうですね。やっぱり、強引に意味付けすると一番大事な意味とかって壊れちゃうことも絶対あって、無理をするとヒビが入っちゃう。生活しててもなんですけど、やっぱりこう、ちゃんとハマるような道が出来ているなら、その上をちゃんと歩いて行った方が一番綺麗だなって。そういうふうに、音楽に関してはスマートになりたいなと。

Excite: なるほどね。歌やメロディに自信が持てるようになってきた今、その歌を通してどんなことを伝えたいと思っていますか?

藤森:僕が曲を書くのって、普段言葉じゃ言えないし、詩でも本でも言えないことなんです。僕が『ソーダ』で書いた「やさしい うれしい」っていう曲があって、例えばその一言を言うのにも、すごい幅広いことをまとめるための、一言の「やさしい」だったりとか、「うれしい」だったりとかで。その真ん中のところを微調整出来るのは、やっぱり歌やメロディの力だと思うんですよ。だから、僕らがちゃんと歌を前に出せたら、もっとその「やさしい」と「うれしい」の真ん中のところもちゃんと調節出来るんじゃないかな、と思うんで。そこを今後はやって、尚且つ僕とHOZZYの雰囲気も一緒になって、曲の雰囲気も一緒になれば、藍坊主のヴィジョンが見えてくると思うんで。そういうところを、今後作って行けたら一番良いんじゃないかなと思います。
HOZZY:うーん、俺と藤森がもうちょっと寄り添えたら、もっと藍坊主は雰囲気が出来上がるっていうのはもちろんわかる。前に、一回みんなで話したんですよ、もっとイメージを固めようぜって。そういうところはすごい大事にしながら、やっぱり自分にしか表現出来ない方法だったり、藤森にしか出来ない表現の方法とかも、これから突き詰めて行けば絶対あると思うので、そういう個性的なところもドンドン出して行けたら。あと、藤森はすごい素直で、みんながわかるような、色んな人の心に届くような歌詞を、素で書くことが出来るし、それはすごい良いなと俺も思うので、そこに俺も乗っかって。で、そういうライターがウチのバンドはいるので、そこからまた藍坊主として広げるために、もっと自分の好き勝手やっても平気な感じも最近漂って来たので、もっとそういう意味で自分に素直になって、表現して行こうかなっていうのを最近すごく思います。そして、それが人に伝われば一番良いんですけどね。

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