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ライヴレポート

大塚 愛

【LOVE IS BORN】~5th Anniversary 2008~ 2008.09.14(SUN) at 日比谷野外大音楽堂

デビュー5周年&26歳の誕生日を祝う恒例の記念ライヴ開催!

 9月14日、大塚 愛のデビュー5周年及び、26歳のバースデーを記念したライヴ『【LOVE IS BORN】~5th Anniversary 2008~』が開催された。過去2回は9月9日――彼女の誕生日当日に行われていた本ライヴだが、5周年という一つの区切りとなる今年は地元・大阪公演も実施。やや遅れての開催に、日比谷野外大音楽堂を埋め尽くした観客は「待ってました!」と言わんばかりの興奮を開演前から発していた。

 まだ誰もいないステージには、前々作『ロケットスニーカー』のミュージック・ビデオにも登場した大きな地球のモチーフが一つ。18時過ぎにバンドメンバーが現れ、始まったのは「ロケットスニーカー」。歌声は聴こえるものの大塚の姿が見えないと思った瞬間、地球モチーフが割れ、中から彼女が登場!割れんばかりの歓声が会場を包み、『【LOVE IS BORN】~5th Anniversary 2008~』がスタートした。

 毎年思うことだが、この【LOVE IS BORN】のステージに立つ時の彼女は、いつも以上に自然体。冒頭のアップチューンに続くピアノ弾き語りによる「しゃぼん玉」では、イントロでいきなり「ごめん、間違えた!みんなも『あ、間違えた』って思ったやろ?」と言って笑わせる場面も。こうして一気に和んだ会場に響くバラードは、より切なく美しく胸に迫ってくるように感じられた。一音も聴き逃すまいと静まり返った観客を再び盛り上げるべく演奏されたのは、彼女の数ある“飛び道具”的楽曲の中から「妄想チョップ」と「ラーメン3分クッキング」。テクノ調にアレンジされた「妄想チョップ」ではダンサーを従えてのダンスを完璧に踊りきった。また、「ラーメン3分クッキング」で行われた「みそ!」「しょうゆ!」と大声で叫ぶコール&レスポンスは、彼女のライヴでしか観られない光景だろう。

 中盤にはデビュー曲「桃ノ花ビラ」のほか、ライヴでも滅多に聴くことの出来ないカップリングメドレーを披露。「向日葵」ではアコースティックギター、「本マグロ中トロ三〇〇円(緑色)」ではトランペット、「夏空」ではキーボード、「甘い気持ちまるかじり」ではバイオリン、そしてラストの「雨の粒、ワルツ~LOVE MUSiC~」ではバンド全員+女性パフォーマーと、ステージ上を右回りに移動しながら各楽器とコラボレーションしていくという趣向を凝らしたステージングで魅せてくれた。

 その後のMCで「今夜は十五夜なんだけど月が見えない」と残念がっていた彼女。しかし、先日リリースされたばかりの「クラゲ、流れ星」を演奏している途中、ふと見上げるとまんまるの月が厚い雲の合間を縫って顔を出していた。

 空の心憎い演出も味方し、ここからは怒濤の後半戦へ。この直前に行われた本イベント恒例の“質問コーナー”によってますます一体化した会場は、既に盛り上がる準備万端。「Happy Days」「さくらんぼ」など次々に演奏される彼女の代表的アッパーソングに、もはやオーバーヒート寸前。アンコールでも「Birthday Song」を大合唱したり、南流石率いるダンサー軍団“CHU-LIPPERS”を従えての「CHU-LIP」でお馴染みの振り付けを踊るなど、客席を巻き込んでの宴が繰り広げられた。

 またこの日、来年5月に自身初のアリーナ公演を行うことも発表。そしてラストには未発表楽曲「愛」を特別に披露。彼女を祝うライヴであるはずなのに、彼女から沢山のプレゼントをもらったような気分だ。もちろん、この日の声援やお客さんの温もりが、彼女への何よりのプレゼントだったことは間違いない。

 2時間半以上に及ぶ公演の間、客席に向かって何度も「ありがとう」と口にした彼女。最後の楽曲「愛」を歌う前に話した「この続きは横浜アリーナで!」が示す通り、デビュー5周年も26歳という年齢も、彼女にとってはあくまで通過点に過ぎないのだろう。一歩一歩歩んできた結果、辿り着いたこの日。そしてまた道は続く。これからの彼女が音楽を通じてどんな景色を見せてくれるのか。ライヴを観ながらそんなことを考えていたら、ちょっぴり気が早いけど来年の【LOVE IS BORN】が楽しみになってきた。

(取材・文/片貝久美子)

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