■A. 「無保険」にはなりませんし、別の方法で資格を確認することも可能です
健康保険の「資格」は、加入している保険者(勤務先の健保組合や市区町村など)が管理しています。マイナンバーカードは、その資格を窓口で確認するためのものに過ぎません。つまり、カードのICチップが壊れても、保険に加入している事実そのものは変わらないのです。
もしICチップが破損してカードが使えない場合でも、医療機関では別の方法で資格を確認できます。例えば、スマホでマイナポータルの被保険者資格情報の画面を提示する、有効期限内の従来の健康保険証を見せる、といった方法です。
これらが用意できない場合でも、その場で「被保険者資格申立書」を記入することで、通常どおり自己負担分(3割など)で受診できる仕組みが整っています。
ただし注意したいのは、提示できるものが何もないと、窓口でいったん医療費を全額(10割)支払うよう求められる場合がある点です。後日精算されるとはいえ、一時的な負担は必要になります。
■「無保険」扱いにならないために、しておきたいこと
ICチップの破損に気付いたら、まず住んでいる市区町村でカードの再交付を申請しましょう。再交付の手数料は市区町村によって異なりますが、カード本体と電子証明書をあわせて1000円程度が目安です。マイナ保険証として使い続けるには電子証明書が必要なので、再交付時にあわせて申請しましょう。
ただし、ICチップの破損については、本人の取り扱いが原因の場合は有料ですが、原因が思い当たらない自然故障などの場合は無料になることもあります。正確な金額や条件はお住まいの市区町村の公式Webサイトで確認してください。
再交付までには日数がかかります。その間に受診の予定がある人は、加入先の保険者に連絡しましょう。マイナンバーカードの更新中は、申請により「資格確認書」が交付されます。これを医療機関で提示すれば、従来どおり保険診療を受けられます。
マイナンバーカードのICチップが壊れても、資格そのものは守られているので、慌てる必要はありません。とはいえ、いざというときにスムーズに受診できるよう、カードの再交付と資格確認書の手続きを早めに済ませておくと安心です。
▼鈴木 朋子プロフィールITライター・スマホ安全アドバイザー。スマホ、SNS、Webサービスなど、身近なITに関する記事を執筆している。初心者がつまずきやすいポイントをやさしく解説することに定評がある。中高生のスマホ事情にも詳しく、二人の娘を持つ母親でもある。
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