50代の女性が抱きがちな“残念なクセ”というものがあります。

誰もが、生きてきた時代や環境の影響によって、考え方のクセができてくるものです。
自分の悪いクセを知ることで、より生きやすくなることもあります。今回は、「50代の女性にありがちなクセ」を4つ紹介します。

■残念なクセ1:「どうせ私なんて」と先に諦めるクセ
現在50代前半の女性は、第二次ベビーブーム(1971~1974年)のころに生まれた世代。さらに、就職氷河期世代でもあります。

受験戦争や就職競争など、常に多数のライバルと競い合ってきたからこそ、上位にいけなかった人は、自信を失いやすい傾向があります。

現実的に、非正規雇用としてキャリアを積む人も少なくなく、正社員との格差などを感じ、劣等感を抱いたり、自信を失ったりしてしまうことも。そうすると、「どうせ私なんて……」が口癖になり、諦めることが増えてきてしまうのです。

そうした人にこそ大切にしてほしいのは、「ナンバーワン」より「オンリーワン」を目指すことです。

みんなと同じような環境の人生を選ぼうとするから、「年収」「出世」「どんな人と結婚し、どんな子どもがいるのか」などで他人と比べてしまいがちです。でも、みんなと同じ生き方をして幸せになれるかどうかは、人それぞれ。向き、不向きはありますしね。

だから、「競争し続けながら、上位を目指すこと」が、自分の人生において重要なものなのかは、よく考えた方がいい。
「自分にとっての幸せ」を見つけることができたら、むしろ、「大企業の正社員のレールに乗らなくてよかった!」と思えることだってあるのです。順調な環境にいるうちは、「自分らしさ」よりも、その生活を維持することを大事にしてしまうことが多いですしね。

だから、自己卑下をせず、「自分の魅力」「自分にとっての幸せ」を見つけることが大切です。

■残念なクセ2:他人と比べるクセ
アラフィフの人は、晩婚化や非婚化が進み始めた世代で、結婚しても専業主婦になる人ばかりではなく、共働きをする人も増え、ライフスタイルが多様化し始めた世代です。

少し前の世代では、社会的に「女性は結婚して、家庭を守るもの」だという傾向が強かったものですが、景気が悪くなり、共働きでないと生活できない家庭も増えました。

ポジティブに考えたら、これは「生き方の選択肢が増えた」ということ。ただし、その分、「自分の生き方は合っているのか?」と不安になる人も増えてきました。それで、人と比べて自分の方が恵まれていると安心し、逆に劣っていることがあると落ち込んだりしてしまう人が、意外と多くいるのです。

ただ、「自分にとっての幸せ」と「他の人にとっての幸せ」は違います。例えば、エリート会社員と結婚して、専業主婦になって子育てに励む生活が合う人もいれば、独身のまま恋愛を楽しみ、フリーランスで仕事をして、自由を満喫する生活が好きな人もいます。

さらに、何かを得れば、「それを維持するための努力」も同時に必要となってきます。だから、何でも手に入れればいい、というわけではありません。


人と比べるクセがある人ほど、「自分のことをよく知り、よく考えて、“自分の選択”をしていく」ことが大事なのです。

■残念なクセ3:「我慢が美徳」だという思いグセ
子どものころに見ていたアニメに、大人になっても影響を受けてしまっていることがあります。50代の人が子どものころは、アニメ、ドラマ、学校教育などに、「努力・根性・我慢は美徳」という価値観が色濃くありました。

それで、大人になった今でも、自身の仕事、親の介護、子育てなどを抱え込み、オーバーワークになってしまう人も。頑張り過ぎて心身を壊してしまう人も少なくありません。

心に余裕がないと、人に与えられる余裕はなくなってきます。本当の意味で、自分を大切にできない人が、人のことを大切にできるはずなどありません。

まずは、自分の限界を知り、自己を大切にすることが重要。自分の健康を損なってしまったら、人を支えるどころか、自分が誰かに支えてもらわなければならなくなります。

「人の要望に応えたくなる」のは人情ですが、自分の限界を理解し、時には「断る勇気」を持つことも大切です。

■残念なクセ4:「もう若くないから、ダメだ」と思うクセ
50代女性が若かったころは、まだ「女性は若ければ若いほどいい」「若い女性には価値があるが、年をとったら価値はなくなる」といった、人として未熟な男尊女卑の価値観がはびこっていました。

若いころからずっとそんな残念な価値観の影響を受けてきた人ほど、いまだその考えを引きずってしまうことがあるのです。


50代は、20代のころに比べたら、体力は落ち、見た目にも年齢を感じるようになります。しかしその一方で、経験が伴った知識や、厳しい状況を乗り越えてきたからこその精神的な強さを持つ人も少なくありません。やりたいことがあったら、「若いころとは違う、知恵や技術を使った方法」で実現できることもありますしね。

むしろ、これまでさまざまなことを乗り越えてきた経験を自信に変えて、生きていきたいものです。

■残念な「思考グセ」は書き換える
今回紹介したクセは、どれも「思考グセ」です。「思考グセ」は長年積み重ねてできたものなので、一晩で変えられるものではありませんが、その都度、「気付き」と「訓練」をすることで変えていくことはできます。

残念な思考グセが出てきたときは、「本当にそうかな?」と考え直し、前向きな考え方に書き換えることを、きちんと意識して行うようにするといいでしょう。

50代は、これまでの生き方が通用しなくなり、新しい生き方を余儀なくされた「境目」のような時代を歩んできた世代です。

でも、固定観念が揺らいだからこそ、自己を見つめ直し、「自分らしい生き方」を見つけられた人もいます。

いつ生まれ、どんな影響を受けても、環境のせいにばかりするのではなく、それでも幸せになれるように、自分の思考をいい方向に変えていきたいものですね。
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