日本オーディオ協会は6月19~21日、オーディオや音響機器を通じて多彩な音コンテンツを体感できる音の祭典「OTOTEN2026」を東京国際フォーラム(東京・千代田区)で開催した。音に凝っていると聞くと、どことなく硬派なイメージが強いかもしれないが、オーディオ機器に詳しくなくても楽しめるブースも数多く見受けられたのが印象的だ。
(BCN・寺澤 克)。
●若年層の来場者も増加した2025年 2026年も多数のブースが出展
 OTOTENは2025年開催では、若年層の来場者が増え、幅広い層から人気を集めたという。今回も、初心者から玄人まで、さまざまな層をターゲットにしたブースが並んだ。そんな中で、興味深い製品やサービスを展開していた一部ブースを紹介する。
●ゲームでおなじみのロゴ 実は車やカラオケでも活躍中 CRI・ミドルウェアブース
 画像のロゴに見覚えがあるという人は、さまざまなゲームタイトルを遊んできたのだろう。受付を済ませてすぐのスペースには、自動車などが並べられていた場所もあったが、ゲーマーの端くれの筆者は、このロゴにひかれ、ブースに顔を出した。
 CRI・ミドルウェアのブースでは、ゲームなどに活用される立体音響ソリューション「Sound xR」の体験ブースのほかに、最新のカラオケが用意されていた。
 実は同社は、カラオケの「歌うまフィルター」「なりきりエフェクト」、1人でもハモれる「ハモルン」といったカラオケ向けの音声効果も手掛けている。これらには同社の音声信号処理ミドルウェア「CRI DSP」が活用されており、リアルタイムで歌声を調整しているのだ。
 このほかにも、自動車の警告音などでも、同社のソリューションが活用されているという。てっきりゲーム関係だけかと思っていたが、音に関するソリューションを展開している守備範囲の広い会社だった。
●ガジェット然としないデザインがたくさん innotechブース
 リップスティックをイメージしたという珍しいイヤホンを展開していたのは、MIATONEブランドを展開するinnotechブース。
ガジェット然としないデザインなので普段の荷物に加えても違和感がなく、女性でも扱いやすいワイヤレスイヤホンといえるだろう。
 Lunisseと同じ路線で、9月頃の発売を予定しているのが、イヤーカフ型の完全ワイヤレスイヤホン「Air Clip CHARM」だ。オープンタイプのため、自然な外音取り込みを可能としながら、30時間の再生時間と、ハイレゾオーディオにも対応している。
 このほかにも、ブースには人が一人通れるくらいのゲートが。ここには同社の展開する人気製品のマグネットワイヤレススピーカー「magboom mini」のバリエーションモデル「MagBoom Link」が複数設置され、重低音を体感できるスペースとなっていた。
●ハイブリッドドライバー搭載で機能性も充実 日本ブランド NUARLブース
 日本のオーディオブランドのNUARLが展開するのは、こちらもイヤーカフ型の「ν(ニュー)Clip」。一般的なダイナミックドライバーに半導体を半導体技術を応用したMEMSドライバーを組み合わせてハイブリッドドライバーを採用するのが特徴だ。
 ハイレゾ対応はもちろん、空間オーディオや、低遅延モード、ボイスブーストといったモード設定も豊富。アプリと連携すれば、周囲の音を拾って同時翻訳や議事録作成・要約も可能となっている。
 操作面では、誤動作しがちなタッチではなく、ノック(叩く)と物理的なプッシュボタンで対応。ここもちょっと珍しいパターンだ。
●山崎賢人さん起用でも話題 クールなレトロパッケージにも注目のEdifierブース
 最後に紹介するのは、中国北京発のEdifierのブース。
アジアブランドアンバサダーに俳優の山崎賢人さんを起用するなど、日本市場にも力を入れているところだ。
 「こんな箱あったっけ?」と手に取ったのは、エントリークラスの「W800BT pro」のパッケージ。発売から約2年、通常版とこちらの「ギフトバージョン」の二つで販売を続けてきたとのことで、ギフトバージョンは、主に若年層をターゲットとしたものだ。
 シティポップのブームはやや落ち着いているが、レトロブームはまだまだ健在。ステッカーも付属するし、価格もリーズナブルなので、これは試してみてもいいかもしれない。
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