在宅勤務の普及が、何百万人もの人々から通勤や日々の生活に伴う日常的な運動を奪う結果となっている。イングランドの政府最高医療責任者であるクリス・ウィッティ教授は、その結果として寿命が縮まる恐れがあると警告した。
ウィッティ教授は、座りがちな生活様式が長期的な健康を脅かしていると指摘。新たな研究結果によると、毎日ほんの少し歩くだけでも、早期死亡のリスクを劇的に低減できるという。
この警告は、英国の4人の政府最高医療責任者が身体活動に関する最新ガイドラインを発表したことに伴って出されたもので、週に推奨される150分の運動量を達成している人であっても、長時間座り続けることの危険性が強調されている。
ウィッティ教授は、「ハイブリッド勤務により、かなりの数の人々が非常に簡単にほとんど体を動かさずに済むようになってしまった。以前は人々が日常的に通勤しており、それは多くの場合、少なくともある程度の身体活動を意味していた」と話す。
そして「当然のことながら、オンラインショッピングもまた、以前は実際に店に出かけていた人々が、実際にはその場に留まっていられるようになった例の一つだ」と述べ、こうした現代の習慣が、日常的な身体活動の長期的な減少を加速させたり、継続させたりしていると注意喚起した。
更新されたガイドラインでは、身体活動は薬に匹敵するほど強力な健康介入策であると説明されており、そこには「もし身体活動が薬であったなら、それが予防または治療できる病気の数が非常に多いため、我々はそれを『奇跡の治療薬』と呼ぶだろう」と記されている。
また、3000万人を対象としたある研究を引用し、早歩きなどの中程度の運動を1日わずか11分行うだけで、早期死亡のリスクが23%低下することが示されているとウィッティ教授は言及。「何もしないよりはどんな運動でもしたほうが良く、もっとやればなお良い」と呼びかけた。
ガイドラインでは、減量用の注射や錠剤の使用が増加していることへの懸念も示されており、筋肉量の減少や老後の虚弱化を防ぐため、利用者は週ごとのルーティンに筋力トレーニングを取り入れるべきと警告している。
また、ジムでのトレーニングだけに頼るのではなく、買い物への徒歩、ガーデニング、ダンス、家事などを通じて、日常生活の中に自然に体を動かす機会を取り入れることが推奨された。
文:BEST T!MES編集部
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