ももいろクローバーZのリーダー・百田夏菜子が、きょう7月12日に32歳の誕生日を迎えた。
ステージでは、弾けるような笑顔と代名詞の“えびぞりジャンプ”で観客を魅了し、俳優、タレントとしても活躍の場を広げてきた。
マイナビニュース・エンタメチャンネルの新たな定番記事を目指すお試し企画「日曜トライアル」第33回では、百田夏菜子の32歳の節目に、過去の取材記事からその魅力を探る。
○「今でもまだ三点倒立できるぞ!」30歳で見せた変わらぬ身体能力
2025年1月30日と同年2月4日に掲載された、初のフォト&スタイルブック『ももいろクローバーZ 百田夏菜子フォト&スタイルブック えくぼは恋の落とし穴 Anniversary30』(宝島社)に関するインタビュー(2025年1月30日掲載:ももクロ百田夏菜子、アイドルは職業であり人生の目標「誰かを笑顔にする存在でいたい」 30年の歩みや今後を語る / 2025年2月4日掲載:ももクロ百田夏菜子、地元・静岡でのびのび撮影 三点倒立も! 30代になってからの変化も語る「すごくビビりに」)。30歳を記念して制作された同書には、百田の新たな一面だけでなく、身体能力の高さを感じさせるカットも収められた。
赤い衣装をまとい、茶畑で飛び跳ね、さらには三点倒立まで披露。撮影に込めた思いを、百田はこう語っている。
「もともと運動が大好きで得意というのがありましたし、曲の中にもアクロバティックな動きをけっこう取り入れていたんですけど、最近は少なくなってきているので、アクロバティックなカットは新鮮なのかもしれないなと。「今でもまだ三点倒立できるぞ!」という思いも込めて撮影しました(笑)」
その三点倒立は、表紙をめくって最初に登場する印象的な一枚になった。普段から自宅で練習を重ねていたわけではない。幼い頃から積み重ねてきた感覚が、今も体に残っているのだという。
「小さい頃からやっていて体に染みついているというのもあると思います。
無鉄砲に挑むのではなく、自分の状態を確かめながら一歩を踏み出す。変わらない身体能力の中にも、30代を迎えた百田の変化がにじんでいた。
○「すごくビビりになった」勢いだけではない30代の現在地
同じインタビューで、百田は30代になってからの変化についても率直に明かしている。
かつては「当たって砕けろ」の精神で、考えるよりも先に飛び込んでいた。しかし年齢を重ねるにつれ、挑戦の前に一度立ち止まり、自分の体と向き合うようになったという。
「スキンケアの丁寧さが変わり、しっかりと成分を肌に浸透させたいなと思って、かける時間が長くなりました。あと、すごくビビりになった気がします。今までは怖いもの知らずというか、当たって砕けろという精神でとりあえずやってみるという感じでしたが、今は『ちょっと待って! ケガするかもしれないし、体を作って動かしたほうがいいんじゃない!?』って。怖いもの知らずの勢いはあの時ならではだったなと、過去の自分を振り返って思います」
慎重になっても、挑戦する気持ちが薄れたわけではない。
2025年1月8日に行われた「LOUIS VUITTON × MURAKAMI POP-UP STORE レセプション」では、その年に挑戦したいことを尋ねられ、「武道」と即答した。
「武道の基礎をお仕事で少し教えていただいたことがあって、その時にすごく魅力的だなと感じました。いつかしっかり触れてみたいと思っていたので、今年はどこかでそういう機会があったらいいなと思います」
体を守る意識を持ちながら、新たな世界にはしっかりと興味を向ける。
○地元・静岡で取り戻した、少女時代の記憶
30歳の記念に制作されたフォト&スタイルブックの撮影地として、百田が選んだのは故郷・静岡だった。
自然に囲まれた景色の中では、カメラの前に立ちながらも、どこか仕事ではないような感覚になったという。2025年1月30日掲載のインタビューでは、地元を選んだ理由をこう振り返った。
「いろんな候補がありましたが、より自分のナチュラルな部分を切り取ってもらうとなったら、やっぱ地元なのかなと思って地元にしました。実際、撮影中も本当に楽しくて、お仕事なんですけどお仕事じゃないような気持ちにもなりながら、静岡の空気を感じて、のびのび撮影させていただきました。30歳という記念に出させてもらったこのスタイルブックを大好きな地元で撮れたことがすごくうれしかったです」
静岡から新幹線に乗り、東京の仕事場へと通っていた活動初期。見慣れた景色に囲まれると、東京のきらびやかさに驚き、戸惑っていた当時の自分がよみがえってきた。
「大好きな景色に囲まれながら、ここから毎日通って、いつもキラキラしていて夜も明るい東京に驚いて、戸惑っていた自分を思い出したり、今でもありますが、悩んだ時にこの景色を見ていっぱい空気を吸って、『よし、また頑張ろう!』と思ったり、そういう気持ちを思い出しました。お仕事を始める前の、かけっこばかりしていた頃を思い出して、走りたくなる自分もいて、ここで育ったんだなと思いました」
アイドルとして大きなステージに立ち、俳優やタレントとして活動の幅を広げても、百田の原点には静岡の風景がある。悩んだ時に帰り、自分を奮い立たせる場所。それは32歳になった現在も、変わらぬ心の拠り所なのだろう。
○「地元の静岡をPRできる」故郷への変わらぬ愛情
百田の地元への思いは、仕事の場でもたびたび表れてきた。
2024年3月31日に行われた「富士山静岡空港15周年記念PR大使委嘱式」では、静岡県出身者としてPR大使に就任。故郷の魅力を伝える役目を任された喜びを、まっすぐな言葉で表現していた。
「地元の静岡をPRできるということでとてもうれしいです。しっかりとたくさんの方々に富士山静岡空港の魅力を伝えたいですし、たくさんの方々に利用していただけるように務めていきたいと思います」
浜松市で過ごした頃には、わさび採りを経験し、友人とプールで30分間回泳の練習を重ねた。夏休みになれば毎日のように外で遊び、日焼けをしながら駆け回っていた。
ステージ上で見せる抜群の運動神経も、底抜けに明るい笑顔も、静岡の自然の中で走り回った少女時代からつながっているように見える。
○「跳び続けていたら」えびぞりジャンプがつないだ時間
百田を象徴するものの一つが、ももクロのデビュー曲「行くぜっ!怪盗少女」で披露する“えびぞりジャンプ”だ。
2024年5月8日に行われた「かっぱえびせん×東海道新幹線60周年コラボレーション記念PRイベント」では、赤いドレス姿で登場。カルビー・かっぱえびせんと、えびぞりジャンプという意外な縁に、百田は過去の自分を重ねた。
「私のイメージカラーが赤であること、そしてえびぞりジャンプ! えびぞりジャンプをしていた過去の自分に“跳び続けていたらこんなにもうれしい日が来るよ!”と教えてあげたい」
何度も跳び、何度も着地しながら、グループの歴史を背負ってきた。そのジャンプは、単なるパフォーマンスではない。
目の前のステージに全力を注いでいた少女は、やがてグループのリーダーとなり、東海道新幹線の特別車掌として「出発進行~Z!」の声を響かせた。過去には想像できなかった景色も、跳び続けた先で現実になっていった。
○ドリフの水落ちも「温泉」感覚 変わらないポジティブさ
百田らしさが最もよく表れた発言の一つが、2024年7月5日に行われたフジテレビ系バラエティ特番『ドリフに大挑戦SP』(同年8月5日放送)収録後の取材で飛び出した。
ドリフのコントでは、パイ投げやタライ落とし、水浸しになる演出も珍しくない。これまで何度か水落ちを経験してきた百田は、その過酷ささえも独特の表現で笑いに変えた。
「私も何度か水落ちさせていただいてるんですけど、ドリフターズさんの現場のお水は、どんなお水よりも心地いい温度なんです(笑)。熱すぎず、冷たすぎず、すっごい心地よくて、めちゃくちゃいい匂いもするので、またあのお水に入りたいなと思います(笑)」
メンバーからはすかさず「温泉だと思ってる(笑)?」とツッコミが入った。
体を張る仕事であっても、まず楽しさを見つける。厳しい状況さえも、笑顔とユーモアで周囲を明るくする。それはデビュー当時から変わらない、百田の大きな魅力だ。
○華やかな装いの中にも、変わらない好奇心
2025年11月26日に行われた「UGG 銀座松屋通り オープニングイベント」では、水色のファージャケットとショートパンツを合わせた華やかな装いで登場した。
足元に合わせたブーツについて、マイナス30度ほどの環境にも対応できると聞いた百田は、その機能性に驚きながら、趣味であるスキーへの思いを口にした。
「すごく温かくてこの季節にはすごく助かるなと思います」
ブーツを履いて出かけたい場所を聞かれると、「スキーが大好きなのでスキー場とかに行きたい」と答えた。
ファッションイベントで見せる洗練された姿。自然の中で無邪気に走り回る姿。ステージ上で全力のジャンプを披露する姿。そのどれもが百田夏菜子であり、一つのイメージには収まりきらない。
○変わらない笑顔で、32歳のその先へ
30代になり、以前より慎重になった。体を整え、立ち止まり、先のことを考えるようにもなった。
それでも、三点倒立ができると分かれば迷わず挑み、武道に興味を持てば新しい一歩を思い描く。水落ちの仕事さえ「心地いい」と笑い、故郷の景色に戻れば、走り出したくなる少女の心を取り戻す。
百田夏菜子の歩みを振り返ると、変化とは何かを失うことではなく、これまで大切にしてきたものを守りながら、新たな自分を加えていくことなのだと感じさせられる。
かつての自分に向けて語った、「跳び続けていたらこんなにもうれしい日が来るよ!」という言葉。











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